目次

  1. 国立故宮博物院
  2. 九份
  3. 淡水
  4. 士林夜市
  5. 台北101展望台

 台北はグルメ目当てで訪れる方が多い街。観光はまったくしない人も多いようです。初台北旅行でしたら、やはり観光したいですよね。今回は、台北初訪問の方に特におすすめしたい魅力的な観光スポットをご紹介していきます。

1 国立故宮博物院

 台北でぜひ訪れたい観光スポット「国立故宮博物院」。「国立故宮博物院」は世界四大博物館のひとつとして名高く、質量ともに世界一の中国美術工芸を鑑賞することができる場所です。故宮博物院は北京にもあるのですが、歴史的事情により、中国国内の重要な宝物のほとんどが台北の故宮博物院にあるのです。中国美術・文化に興味がある人必見の博物館だと言えるでしょう。

常時展示している品は6,000~8,000点、すべてを見て回るのは不可能です。おすすめの回り方をご紹介していきます。3階→2階→1階の順に回るのがおすすめ。青銅器や陶磁器を中心に鑑賞することができます。3階が一番素晴らしいので、この順番としました。優美な青銅器を中心に展示しているエリアです。この階に、最も有名な「肉形石(豚の角煮)」「翠玉白菜」が展示されているので、見逃さないようにしてください!

2階は、芸術花盛りといった陶磁器のフロアです。中国茶・日本茶などをたしなむ方や、食器収集が好きな方必見のエリアとなっていますよ。1階は宗教美術のフロア。中国美術に詳しくない人の場合、清代皇室の宝物のエリアを見学すると楽しめるでしょう。「竹絲纏枝花卉紋多宝格円盒」という展示物があります。これは皇帝の玩具箱を呼ばれ、中には宝物が48個入っています。宝物も素晴らしい上に、巨大な玩具箱そのものがうっとりするほど精巧につくられており、まるで夢の世界に迷い込んだかのようです。

2 九份

 台北近郊の九份は、日本人に大人気、いまや台北旅行の定番スポットとなっています。海沿いの山間部にあるこの街は、映画『千と千尋の神隠し』のモデルになったことで有名です。レトロな街並みとそれに似合う茶芸館やカフェの数々…映画の名場面を思い起こさせる素敵な風景が目の前に広がります。

台北市街地から向かう場合、所要時間1時間半の直通バスが便利。MRT忠孝復興駅前のバス停から乗ることができます。九份ではまず、基山街と呼ばれる商店街でショッピングを楽しみましょう。基山街は山の上まで続いています。夜景が見える時間に山の上に到着して、眺めのいいカフェでお茶をいただきながら、眺めを満喫しましょう。

頼阿婆芋圓」「水心月茶坊」などが、雰囲気のいい絶景カフェとして人気です。そして下山…夜の闇に包まれた九份の街は最高にロマンチック。この街の代名詞とも言える赤い提灯が灯された豎埼路の階段は必見です。あちこちのガイドブックで紹介されている「阿妹茶酒館」の外観はとても美しく幻想的、こちらも見逃さないようにしてください。

3 淡水

 台北市内からMRTでたったの40分、天気が良ければ気軽な小旅行が楽しめる淡水の街。夕陽の名所として知られており、おいしい飲食店やお洒落なカフェがありますので、ブラブラ散歩するのがおすすめ。淡水からはフェリーに乗り数分で、対岸の八里まで行くことができます。のんびりした素敵な街なので、こちらに足を延ばしてみるのもいいでしょう。

淡水の河沿いの道から見る夕陽は最高…カフェのテラス席で見るのもいいですね。「領事館珈琲」「水湾餐庁Waterfront 榕堤店」などのカフェが人気です。河沿いから細道に入ると老街があり、ここは食べ歩きとショッピングに最適です。もちろん台北の市街地も治安は良いのですが、淡水の老街は郊外らしいのどかな雰囲気で、女性でも安心して散策でき、とてもおすすめです。

4 士林夜市

 台北といえば夜市…とにかく毎日が賑やかでお祭り騒ぎ、台北の熱気を肌で感じられる、そんな場所です。台北一の大きさを誇る「士林夜市」は観光客から大人気。MRT剣潭駅を降りれば、そこはもう「士林夜市」、アクセスは最高です。まずは、駅前のランドマークの建物「士林市場」に行ってみましょう。

レトロなレンガ造りの1階には主にゲーム屋台が並び、これが昔ながらの雰囲気で、とっても楽しいです。夕方にササっと訪れるのであれば、子連れファミリーにもおすすめです。次はグルメ…「士林市場」を出て、場外をブラブラするといいでしょう。ここでは、おすすめの店をご紹介していきます。

「鍾家原上海生煎包」は蒸し底焼きの小さめ中華まんを販売しており、なんとミシュランビフグルマンに選ばれています。「娘娘」は肉厚チキンとふっくらとした衣がおいしすぎるフライドチキン屋さんです。「郭家葱油餅」はネギ餅が地元民に大人気です。サクッとした生地とにんにくソースがベストマッチです。

5 台北101展望台

 500mの高さを誇る超高層ビル「台北101」は台北のランドマークとして有名です。ここから眺める台北のシティビューは最高…!滞在中の天気がいい日にぜひ行ってみてください。まず台北101のタワー自体が、建築好きの方には見逃せないおもしろいつくりとなっています。タワー部には、節のようなものが全部で8つあり、8層建てのように見えます。

お金がどんどん入ってくる数字と言われる「八」にこだわっているのだそうです。また節は竹の節を表しており、縁起の良い植物・竹にあやかっています。風水や縁起をかつぐのが好きな台湾人ならではの設計となっており、興味深いです。混雑する時間は午後から夜…夕日や夜景を楽しみたい方で賑わいます。混雑するとはいえ、この時間帯はかなりおすすめ!夜景にこだわらない方には午前中がおすすめ。

台北101は台北盆地の東側に位置するので、午前中の方がきれいに写真が撮れるのです。そして展望台へ…一面ガラス張りでとても開放的な空間です。まさに圧巻の景色…そして浮遊感さえ味わえるスタイリッシュで都会的な内装が非常に魅力的な展望台です。

まとめ

台北グルメ巡りは最高に楽しいですが、実は台北市内・近郊の観光も思った以上に楽しいもの!ご紹介した中でも、特に九份・淡水・士林夜市は、散歩好きの方におすすめしたい素敵スポットです。次回の台北旅行では、グルメと観光を両方満喫する欲張りな旅を計画してみてはいかがでしょうか?