目次
- 姫路城(兵庫県)
- 熊本城(熊本県)
- 大阪城(大阪府)
- 松本城(長野県)
- 弘前城(青森県)
- 小田原城(神奈川県)
- 五稜郭(北海道)
- 名古屋城(愛知県)
- 彦根城(滋賀県)
- 犬山城(愛知県)

城にまつわる歴史が好きな人、城そのものが好きな人など、城が好きな理由は様々です。今回は1度は訪れたい日本の名城おすすめ10選を紹介します。
1 姫路城(兵庫県)

姫路城は兵庫県姫路市にあるお城です。標高46mの姫山とその西側にある鷺山を中心とする平地の中の小高い丘の上に石垣を積み上げて、天守や櫓を築いた平山城です。姫山に建つ天守と鷺山の西の丸との全景が美しい白壁と相まって、白鷺が羽を広げて舞う姿にたとえられる外観から別名「白鷺城」(はくろじょう)または「しらさぎじょう」と呼ばれています。
歴史について
姫路城の始まりは室町時代、1346年に赤松貞範が姫山に築いた小さな山城だったそうです。そのあと歴代の城主たちが改築・改修をかさねていき三度外観を大きく変えています。現在の姫路城は4代目です。安土桃山時代も末期から8年の歳月をかけて建てられたもので、大阪の豊臣氏と西国の外様大名をにらむ拠点としたいと徳川氏の思惑が大きく動いてできた城です。江戸時代になって西の丸が増築されて現在の形がほぼ完成しました。
そのあとも何度も城の修理がおこなわれ、昭和になってからは国宝保存法により国宝に指定されました。そして平成になってから世界遺産に登録され、今後も修理を重ねながら将来にわたって今の姿を残していくことになりました。そして築城から400年目の2009年から約5年の歳月をかけて大規模な改修工事がおこなわれ、現在の姿になりました。姫路城に訪れた際には城の美しさを見ていただけたらと思います。

2 熊本城(熊本県)

熊本城は熊本県にあるお城で日本三大名城に数えられています。なぜ熊本城が名城に選ばれているのか?その理由が2つあるそうです。
1つめ
加藤清正が築いた石垣だからです。熊本城の石垣は「清正流(せいしょうりゅう)石垣」と勾配の美しさから「扇の勾配」と呼ばれています。
2つめ
他の名城と違って実際に戦闘を経験していることだそうです。そして敵軍の攻撃に耐えた事実があることです。この2つの理由から熊本城は日本三大名城に選ばれているそうです。
熊本城の復元

昭和になると建物の老朽化のため修復が必要になってきました。西南戦争50周年事業として寄付金をあつめて宇士櫓など13棟が旧国宝、城跡が史跡に指定されています。写真をもとに大天守と小天守も再建しました。平成になると、数寄屋丸二階御広間をはじめとして戌亥櫓や未申櫓などが復元されました。
熊本地震からの復興
2016年4月14日と16日に最大震度7の地震が熊本であり、その影響で熊本城が被害にあいました。この地震で重要文化財13棟すべてと、その他の建物が被害を受けています。現在も復旧に向けて頑張っています。倒壊をまぬかれた建物も一度解体して復旧する予定でそうです。復旧した熊本城を見たいです。
3 大阪城(大阪府)

大阪城は日本史の登場人物で屈指の知名度と人気を誇る戦国武将、豊臣秀吉によって築かれた城です。織田信長の安土城をモデルとしながら全ての面でそれを凌駕するような城作りを目指し、城を作り始めてから約1年半後に華美で優雅な装飾を施した天守が完成しました。天守完成後も断続的に城作りは行われ、築城開始から15年の歳月をかけて徐々に難攻不落の巨城が築き上げられました。
大阪城について
この大阪城の特徴は「そうがまえ」と呼ばれる外最郭まで含めると、面積がおよそ420万平方メートルなります。この大きさは現在大阪城公園の約4倍の広さにあたります。当時の大阪城の大きさは日本一だったそうです。そのあとも何回か改修工事をくりかえし現在の姿になりました。そして1997年に国の登録有形文化財に登録され、2006年に日本100名城に選ばれました。

4 松本城(長野県)

松本城は長野県松本市にあり、美しい山々に囲まれています。約400年の歴史があり、現存する五重6階の天守としては日本最古です。天守は国宝に指定され、城跡は国の史跡に指定されています。松本城は戦国時代に建てられたということもあって戦いを意識した造りが随所で見られるのが特徴です。
松本城の歴史
戦国時代の永正年間に造られた「深志城」という名のお城でした。戦国時代に武田氏が深志城を拠点に信州支配を行っていたそうですが、1582年に織田信長によって武田氏が滅ぼされてしまいます。
そのあと城主は小笠原氏に代わり城の名前も松本城になりました。天守は1593年から1594年に造られたと考えられています。5重6階の造りで日本最古です。外から見ると5階に見えるのに内部は6階になっている造りです。これで攻めてくる敵を欺いていました。
見どころ
松本城の見どころは、江戸時代の建築技術が見られたり夜になると城のライトアップを見ることができます。またイベントが行われたりします。
5 弘前城(青森県)

弘前城は青森県の中心都市弘前市にあります。江戸時代から残る建物は国の重要文化財に指定されています。また天守をもつ12城のひとつです。東北を代表する弘前城は五層五階の天守を構えた城でしたが、落雷で五重の天守が焼失しました。そのあと櫓を改修して三層三階の複合式層塔型で天守が築かれました。天守の屋根は大雪が降っても割れないようにできています。東北の城ならではの特色です。現在は弘前公園として整備されており、また桜の名所でもあります。
弘前城の歴史
昔の弘前城の天守は三層三階ですが、昔は五層五階の建物でした。これは1627年に落雷で五層五階が焼失してしまったためです。天守の三階には弾薬庫があったことからそこに火がまわって大爆発がおきたそうです。本来の名前は「高岡城」と呼ばれていましたが、火災の翌日に「魔除け」の意味をこめて「弘前城」という名前になったそうです。

6 小田原城(神奈川県)

小田原城は別名小峯城、小早川城と呼ばれる平山城です。国の史跡で日本100名城、日本の歴史公園100選に選ばれています。
歴史について
小田原城は関東一円を支配した戦国大名の北条氏が5代にわたって拠点とした城です。1495年に小田原北条氏の居城となりました。要害堅固な城で難攻不落を誇ります。ところが1590年に豊臣秀吉の軍勢による戦いの結果落城しました。1870年には廃城し、関東大震災でほぼ全焼しました。そのあと小田原城は整備され、現在の姿となりました。
見どころ

現在の小田原城の見どころは、実際に小田原城の中に入って見学することができ、当時の歴史を感じることができます。おすすめなのが見学した時に天守閣の最上階に行くことができ、そこから見る景色は360度の大パノラマです。小田原市では歴史景観を大事にしており、天守閣の高さを超える建物を制限しているそうです。この見通しの良さはその賜物です。
7 五稜郭(北海道)

五稜郭は北海道函館市にあり、日本で珍しい星型で要上から見ると星の形をしています。土方三歳ら新選組の最後の地でもあります。現在では函館では桜の名所としても人気のスポットです。また五稜郭は「北海道遺産」と「国の特別史跡」に選ばれています。
五稜郭が作られた目的
江戸幕府により防御するために7年かけて作られました。この星の形は日本でも珍しい作りだそうです。この星の形に作るのは15世紀のイタリアで始まり各地のヨーロッパ各地に広まった築城方式です。代表的な建築家の名からヴォーバン様式と呼ばれています。五稜郭の広さは外周が約1.8㎞、敷地は東京ドーム約3倍分の大きな城郭です。筆者も五稜郭に行ったことがありますか、とても広大な敷地です。
なぜ星の形をしているのか?
五稜郭が星の形をしているのは、堀で囲んだ星型の先端に砲台を設置できるようになっていて、本拠地の函館奉行所を敵から守れるようにするためです。五稜郭は戦場ではなくあくまでも本拠地であったため戦った場所はまた別の場所にあるそうです。
見どころ

五稜郭には五稜郭タワーがあり、景色を一望することができます。筆者も五稜郭タワーに行ったことがありますが、景色はとても圧巻です。ちょうど花見の時期だったので一面ピンク色に染まって綺麗でした。最初にも書きましたか、五稜郭は花見の名所でもあり、お花見シーズンになると多くの観光客や地元民でにぎわいます。また冬には雪化粧の五稜郭を楽しむことができます。四季折々を楽しむことができるのでぜひ訪れてみてください。

8 名古屋城(愛知県)

名古屋城は愛知県名古屋市にあります。「日本三名城」と呼ばれ、日本で三本の指に入る日本を代表するお城です。そして、名古屋市のシンボルであり1930年に貴重な城郭建築として当時の国宝第一号に指定されました。巨大な天守の屋根に添えられた金の鯱が有名で金鯱城、金城とも呼ばれています。
桜の名所となった名古屋城
現在の名古屋城は桜の名所としても有名です。約10種類、約1000本の桜が咲き誇ります。桜祭りではライトアップされ幻想的な雰囲気の中で幽玄の世界を楽しむことができます。
9 彦根城(滋賀県)

彦根城は滋賀県彦根城にあり、別名「金亀城(こんきじょう)」と呼ばれています。天守が少ない城郭として国宝に指定されていたり、様々な勲章を受けています。またゆるキャラ「ひこにゃん」でも有名で、さらに有名なのが井伊直政です。彦根城って凄いですね。これから彦根城の勲章について紹介します。
彦根城の勲章『国宝5級』
数多くあるお城のなかで天守が国宝に指定されている城郭は2017年現在で5つあります。彦根城はそのうちの1つです。
現存天守12城
江戸時代またはそれ以前に築かれて現在まで保存されている天守のことを「現存天守」と呼びます。日本には12の城郭が存在しており、彦根城はそのうちのひとつです。
重要文化財

天守や櫓、門などの遺構が重要文化財に指定されているお城が現在27城あり、彦根城もそのうちのひとつです。彦根城では以下の櫓などが指定されています。「天秤櫓」、「太鼓門および続櫓」、「西の丸三重櫓及び続櫓」、「二の丸佐和口多聞櫓」 、「馬屋」
様々な100選

彦根城は様々な100選としても受けています。城郭に関する勲章大抵は受けているのではないでしょうか。それだけ彦根城はすごいんです。『日本100名城』『美しい日本の歴史的風土100選』『日本の歴史公園100選』「彦根城は本当にすごい」ということがわかります。ぜひ彦根城に訪れた際には「どれだけすごいか」を感じてみてください。

10 犬山城(愛知県)

犬山城は愛知県犬山市にあるお城です。現在も築城当時に近いとされる姿をのこしており、天守閣は日本最古の様式です。また犬山城は平山城というタイプのお城です。ちなみに平山城とは平地にある丘や小さな山に建築されたお城の事です。日本のほとんどのお城が戦国の戦乱やそのあとの戦争などで失われているため、犬山城のような築城当時の天守を残しているのは本当に貴重です。
犬山城の特徴

犬山城は背後の断崖に守られている「後堅固の城(うしろけんごのしろ)」です。城郭だけではなく、城下町と一体となった「総構え(そうかまえ)」という構造で外敵の侵入を容易に許しません。また1階と2階部分は築城当時の建造物が残っているとされており、およそ500年前の建築を間近で観覧できたり、天守からの景色も楽しむことができます。360度の景色は圧巻です。ぜひ犬山城を訪れて際には当時の歴史を感じてみてください。
まとめ

今回紹介した名城10選はある程度は手を加えているが、建てられた当時の状態で残されているため、当時の歴史を実際に肌で感じる事ができます。この様な事ができるのは本当に貴重です。訪れた際にはぜひ歴史を肌で感じでみてください。
