目次
- 軍艦島(端島)
- 長崎原爆資料館
- 平和公園
- 出島
- グラバー園

異国情緒漂う観光都市の長崎県長崎市。鎖国時代、唯一海外に通じていた所でもあります。グラバー園やオランダ坂、軍艦島や世界新三大夜景などその他にも異国情緒漂う観光スポットがたくさんあり見どころが満載です。そこで今回は長崎市を中心におすすめ観光スポットを5つ紹介します。

1 軍艦島(端島)

軍艦島は炭坑をとっていた島です。平成27年に世界遺産に登録されました。小さな海底炭坑の島は、岸壁が島全体を囲い高層鉄筋コンクリートが立ち並ぶその外観が軍艦に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになったそうです。最盛期だった昭和35年頃には約5300人もの人が住んでいて、島内には学校や病院、映画館やパチンコホールなどの娯楽施設があり生活をすべて島内で賄うことが出来たそうです。
端島炭坑の石炭はとても良質で、日本の近代化を支えましたが主要エネルギーが石炭から石油へと移行したことから昭和49年に閉山しました。そして島は無人となりました。平成21年から一般の人も上陸が可能となり、現在では多くの方が上陸ツアーに参加して観光で軍艦島に訪れています。

2 長崎原爆資料館

長崎原爆資料館は長崎市街の中心部にあります。昭和20年8月9日午前11時2分、広島原爆投下から3日後に長崎市内の浦上地域上空で原子爆弾が炸裂しました。そして約15万人の人々が命を落としました。長崎県は広島県に次ぐ世界で2番目の被爆地であります。当時の人たちが味わった惨状を後世に残し、核兵器廃絶、世界恒久平和願いを広く伝えるために長崎原爆資料館が設立されました。
この資料館では被爆の惨状をはじめ原爆が投下されるに至った経過、被爆から現在までの長崎県の復興の様子、核兵器開発の歴史、核兵器のない平和希求までがストーリーを持ち合わせて展示されています。常時展示室には11時2分を指して止まってしまった柱時計などの資料や、被爆の惨状を示す写真などが掲示されています。

3 平和公園

平和公園は長崎県長崎市にあります。広大な敷地で、第二次世界大戦後に世界平和を願って作られた都市公園です。園内には「平和祈念像」や「平和の泉」、「原子爆弾落下中心地」などがあり、当時について知ることができる大変貴重な場所です。
平和公園には「願いのゾーン」、「祈りのゾーン」、「学びのゾーン」、「スポーツのゾーン」、「広場のゾーン」の5つより構成されています。この5つのゾーンなかで特に有名なのが「願いのゾーン」です。毎年8月9日では平和祈念式典がこの場所でおこなわれています。そして公園の中には平和祈念像がありひときわ存在感があります。

また平和の泉は当時水を求めて命を落とした方のご冥福を祈り作られた場所です。今回は願いのゾーンを紹介しましたが、日本は世界で唯一の被爆国です。過去の教訓を経て世界平和がつづくように願っています。そして当時の出来事を伝えていくためにも長崎市に訪れる機会があれば平和公園に足を運んでみてください。

4 出島

出島は長崎県長崎市に位置する人工島です。面積は約4000坪の小さい島です。日本が鎖国をしていた間、当時西欧の国々と唯一の貿易拠点だったのが出島です。そのため出島は大変貴重な場所だったそうです。1636年にポルトガルやオランダと貿易のために造られました。
19世紀初頭にはレストラン、住居、倉庫などを中心に約50の建物があったそうですが、その10年後に日本は開国したため西欧との唯一の貿易港としての意義がなくなり衰退していきました。明治に入ってからはその周辺が埋め立てられてしまいますが、その歴史的な重要性により1950年代に再興整備計画が始動し、今では以前のやく半数の建物が再現されました。

そして現在では当時を再現した街並みが広がっており、時期によってはイベントがおこなわれます。またオランダとの貿易や蘭学に関する資料も展示され、鎖国時代の日本の歴史を学ぶことができます。出島は鎖国時代の日本唯一の外国との交易窓口だったことを伺うことができる歴史的な雰囲気の町です。長崎市に訪れた際にはぜひ立ち寄って、出島でしか感じられない歴史や海を体感してみてください。

5 グラバー園

グラバー園は長崎市を代表する観光スポットです。元々このエリアにあった旧グラバー住宅をはじめとする3つの洋館のほか、明治時代に長崎市内に点在していた6つの歴史的な建築物を移築復元しています。古くから国際貿易港として発展したきた長崎市。
鎖国時代の終わりと共に長崎港は港を開き、幕府より正式に外国人の住居が認められて、長崎外国人居留置が誕生しました。旧グラバー住宅、旧リンガー住宅、旧オルト住宅は国指定重要文化財に指定されています。そして様々な建物がある中でも見どころは旧グラバー園です。貴重な木造洋風建築ということで国指定重要文化財の他に世界遺産にも登録されています。

外観は日本瓦と日本の伝統的な土壁が使われ、一方で室内では典型的な西洋風な造りとなっており、歴史的にも貴重な建物です。上からみると四葉のクローバーの葉形に似た形をしているそうです。その他にも様々な建物があり、また稲佐山や長崎港を一望できる眺望も魅力のひとつです。長崎市に行った際はぜひ訪れてみてください。

まとめ

今回は長崎市を中心におすすめ観光スポットを紹介しました。古くから貿易で外国との交流があったというこもあり、和と洋を融合した建物や観光スポットが多くあります。長崎市に訪れた際には当時の歴史を肌で感じてみてください。
