目次

  1. 別府地獄めぐり
  2. 湯の坪街道
  3. 別府八湯
  4. 湯布院温泉
  5. 金鱗湖

 今の寒い時期、温泉に入ってあったまりたいですよね。温泉と言えば大分県です。大分県は「温泉が多い県」として全国で有名です。「温泉と言えば大分県」という印象を持っている人も多数いると思います。源泉総数は4,445、総湧出量279.253L/分とその規模は日本一です。街中には入浴施設が点在しており、源泉かけ流しは当たり前、上質な温泉をお手軽に楽しめるのが魅力です。温泉だけではなく観光スポットも多数あります。今回は大分県の観光スポットを5選紹介します。

1 別府地獄めぐり

 様々な形で湧き出す温泉の源泉を見学できるスポットです。この一帯は古くから熱湯や噴気、熱泥が噴き出していたことで知られています。奈良時代に書かれた「豊後風土記」にもその存在が書かれています。かつては入ることのできない忌まわしい土地として「地獄」と呼ばれていましたが、現在は整備されて観光地として有名になりました。ここでは7つの源泉をめぐることができます。

・海地獄:池が青色をしており、その色はコバルトブルーの美しい色をしています。池の青色は温泉中の成分である硫酸鉄が溶解しているからとのことです。

・血の池地獄:日本で一番古い天然の地獄です。一言で言うなら「赤い熱泥の池」です。地下の高温、高圧下で自然に化学反応をおこした酸化鉄、酸化マグネシウムなどを含んだ赤い熱泥が地層から噴出。堆積するため池一面が赤く染まります。

・龍巻地獄:別府市の天然記念物に指定されています。豪快に噴き出す熱水は屋根で止められているが、約30mほど噴き出します。

・白池地獄:落ち着いた雰囲気の和風庭園の中に池があります。青みをおびた白い色をしています。これは噴出時は透明な湯が池に落ちた際に温度と圧力の低下により青白く変化するためです。

・かまど地獄:泉温やく98度の温泉が噴気とともに湧き出ます。古来より氏神の竈門八幡宮の大祭に地獄の噴気で御供飯を炊いていたことがその名の由来だそうです。かまど地獄は一丁目から六丁目まで様々な湯の池があります。その他にも足湯のスポットがあったり、源泉を利用して作った食べ物がお土産で販売されています。

・鬼石坊主地獄:灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主頭に似ていることから「鬼石坊主」と呼ばれるようになったそうです。

・鬼山地獄:別名「ワニ地獄」と呼ばれています。日本で初めて温泉熱を利用してワニの飼育を始めました。現在約80頭のワニを飼育しています。

2 湯の坪街道

 場所は湯布院にあります。飲食店やお土産が建ち並ぶエリアです。ご当地グルメやお土産が販売されています。スイーツやお酒、名物のとり天など大分グルメが勢ぞろいしています。ご当地グルメやお土産をさがしているならばぜひ立ち寄ってみてください。

3 別府八湯

別府市内に8か所ある代表的温泉地の総称です。各温泉地ではそれぞれ泉質や雰囲気が違います。

①浜脇温泉:別府温泉発祥の地で浜から温泉が湧き出る様子から「浜わき」の地名が生まれ た。今でも昔風の旅館が並び明治、大正時代の花街の名残もとどめています。

②別府温泉:別府八湯の中心となる温泉です。「伊予国風土記」には「速水の湯」として書かれています。ですが、本格的な脚光を浴びたのは江戸時代からです。明治時代になると別府湾の築港、日豊本線や別大電車の開通、堀削技術の導入などで源泉数、温泉施設、温泉宿とも増加しました。さらに時代が進むと同時に温泉施設が充実するようになりました。次第に市街地が拡大され現在の別府温泉があります。今では全国有数の温泉地です。

③亀川温泉:昔は海岸に豊富な温泉が湧きだし、天然砂場は亀川温泉の名物でした。またその頃は旅人の疲れを癒す湯治場として栄えました。現在は上人ヶ浜公園の一角に市営の別府海浜砂場があり、周辺には温泉を利用した病院や療養施設、保養所を数多く有しています。

④鉄輪温泉:おびただしい湯煙が立ち上り八湯の中でも最も温泉場らしく感じられます。まさに別府を象徴する景観です。「むし湯」付近が中心地で、狭い道の両側には多くの共同浴場、旅館、お土産屋さんがひしめいています。さらに鉄輪独自の入湯貸間旅館も健在で、遠くからくる人達が絶えません。

⑤観海寺温泉:温泉場として鎌倉時代に発見されました。海抜150mの別府八湯のうちでも一番見晴らしが素晴らしいです。現在は別府を代表する大型リゾートホテルが連立してレジャーの殿堂となっています。

⑥堀田温泉:湯治場として江戸時代に開かれました。豊富な温泉にめぐまれ、長旅の疲れを癒す旅人たちの憩いの場として栄えました。現在も田んぼや谷あいから盛んに硫気が噴出していて、豊富な温泉は市内に給湯されています。

⑦柴石温泉:歴代の天皇たちが病気療養のためにご湯治されたと伝えられています。江戸時代に柴の化石が見つかったことから「柴石」と呼ばれるようになりました。平成になってからは装いも新たにオープンして温泉や露天風呂、家族風呂などが楽しめるようになりました。

⑧明礬温泉:わらぶきの「湯お花小屋」からは白い噴煙が立ちのぼり訪れる人を楽しませてくれます。江戸時代に「明ばん」の採取地で有名になりました。また湯治場としても発展しました。「湯の花」とともにザボン湯も有名で湯の香りと甘酸っぱい香りがたのしめます。肌もきれいになると大好評です。

4 湯布院温泉

 由布岳のふもとにあります。日本第二位を誇る約900の源泉数と、日本第三位の毎分38,600Lもの湧出量を誇る国内有数の温泉地帯です。大自然をながめながら温泉を楽しめるということで県内でも人気の温泉地です。メインストリートには旅館やおしゃれなカフェが並んでいます。女性の一人旅にもおすすめです。

5 金鱗湖

 由布岳のふもとにあります。湖で泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に輝くのを見て「金鱗湖と名付けたと言われています。「金鱗湖」は寒い時期の早朝に霧が立ち込める幻想的な景色を楽しめることで有名です。何故このような景色を見ることができるのかと言うと、湖に清水と温泉が流れ込んでいて年間を通して水温が高いため冬の早朝に幻想的な景色を見ることができるそうです。

まとめ

 大分県の観光スポットは歴史があり、また温泉を利用した施設や食べ物などが多数ありました。温泉が充実しているのは「さすが日本有数の温泉スポット」と言われるだけあるなと感じました。寒い時期、ぜひ温泉に行ってあたたまるのはいかかでしょうか。これから「大分県の温泉に行ってみたい」という方の参考になればと思います。