海外旅行がより身近になり、東京からアジア各地へ気軽に飛び立つ人が増えています。そこで注目されているのがLCC(格安航空会社)の存在です。今回はタイ・エアアジア Xとベトジェットエアに焦点を当て、東京発のフライト情報をはじめ、運賃や機材、サービス内容などを徹底比較してみました。航空券選びに迷っている方や、アジア旅行をお得に楽しみたい方に向けて、役立つ情報をたっぷりとお届けします。これを読めば、賢くLCCを活用して旅を満喫するヒントがきっと見つかるはずです。


目次

  1. LCC(格安航空会社)とは?
  2. タイ・エアアジア Xとベトジェットエアの基本情報
  3. 東京発の運航路線とフライト概要
  4. フライトスケジュールと所要時間の目安
  5. 使用機材の違い
  6. 運賃の目安と料金システム
  7. 手荷物・座席指定などのオプションサービス
  8. 徹底比較表:タイ・エアアジア X vs ベトジェットエア
  9. 機内サービスの特徴
  10. 予約方法と注意点
  11. おすすめの旅行シーズン
  12. タイ・ベトナムの主要観光スポット・グルメ(一部)
  13. LCCをさらに快適に使うコツ
  14. 注意しておきたいポイント
  15. まとめ

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1. LCC(格安航空会社)とは?

まずはLCCそのものについて簡単におさらいしておきましょう。LCCは「Low Cost Carrier」の略称で、日本語では「格安航空会社」と呼ばれます。従来のフルサービスキャリア(FSC)とは異なり、機内サービスや座席指定などを有料オプション化することで、航空券本体の価格を抑えているのが特徴です。

LCCが注目を集めるきっかけとなったのは、やはり安い運賃設定です。利用する空港の発着料が低コストな場所を選んだり、機内食や飲み物を提供しない(もしくは有料とする)などのコスト削減施策を積極的に行い、「必要最低限のサービスだけを希望するなら格安で飛べる」というメリットがあります。一方で、座席の広さや快適度、機内エンターテインメントなどは最小限に抑えられることも多いため、「安さを重視するか快適さを重視するか」を利用者が選ぶことができるのがポイントです。

日本では、ジェットスター・ジャパンやピーチ・アビエーション、春秋航空日本などが有名ですが、近年は海外のLCCが続々と日本へ路線を開設しています。とくに東南アジアや東アジア方面への移動手段として、安くて便利な航空券が見つかる場合があるため、旅行好きの間でも「とにかく安く海外へ行く方法」として評判になっています。


2. タイ・エアアジア Xとベトジェットエアの基本情報

では、今回の主役である「タイ・エアアジア X」と「ベトジェットエア」について、それぞれ簡単に概要を見ていきましょう。

タイ・エアアジア X

  • 本拠地:タイ(バンコク・ドンムアン空港が拠点)
  • 航空会社の特徴:AirAsiaグループの中で中長距離路線を担当するブランド。タイ国内や周辺国への短距離路線を担当する「Thai AirAsia」とは分けて運営されており、長距離対応のワイドボディ機を用いて、日本・韓国・オーストラリアなどへの路線を展開。
  • イメージカラー:赤と白を基調としたAirAsiaグループのブランドイメージを継承。
  • サービス概念:徹底したローコストオペレーションを維持しつつ、有料オプションで機内食や座席指定などを提供。

ベトジェットエア

  • 本拠地:ベトナム(ハノイ、ホーチミンが主要拠点)
  • 航空会社の特徴:ベトナム初の私営LCC。急成長しているベトナムの航空市場のなかで、国内線・国際線ともに積極的に拡大し、アジア各国へ路線を展開中。
  • イメージカラー:赤と黄色。ベトナム国旗と同じ色合いのデザインが特徴的。
  • サービス概念:機内食や受託手荷物などは基本的に別料金。座席指定も有料になる場合が多い。しかしセール時には信じられないほど安いチケットが出ることでも知られる。

どちらもアジアを代表するLCCとして、コストパフォーマンスを重視する旅行者から注目を集めています。バンコクやベトナムを拠点とした周遊旅行を検討している場合には、乗り継ぎの面でも使い勝手が良いのが魅力です。


3. 東京発の運航路線とフライト概要

タイ・エアアジア X

東京発の場合、主に成田空港や羽田空港とバンコク(ドンムアン空港)を結ぶ直行便を運航しています。もともとタイ・エアアジア Xはバンコクのドンムアン国際空港を拠点としていましたが、スワンナプーム国際空港を利用する便が設定されることもあります。路線・スケジュールは時期によって変更になる可能性があるため、予約時には公式サイトで必ず確認することが大切です。

ベトジェットエア

ベトジェットエアは、東京(成田や羽田)からベトナム(ハノイ、ホーチミン)への直行便を運航しています。さらに中部国際空港(セントレア)や関西国際空港からの路線も存在し、近年は日本とベトナムを結ぶ主要LCCの一つとして存在感を高めています。こちらも季節や需要に応じて便数が変更されることが多いため、公式サイトやオンライン旅行代理店の情報で最新のフライトスケジュールをチェックすると良いでしょう。


4. フライトスケジュールと所要時間の目安

タイ・エアアジア X

  • 東京(成田・羽田)→バンコク(ドンムアン)
    • 所要時間の目安:6時間30分~7時間程度
    • 便数:1日1便~2便程度(シーズンや曜日によって変動)
    • フライト時間帯:昼便や深夜便など複数パターンがある

ベトジェットエア

  • 東京(成田・羽田)→ハノイ
    • 所要時間の目安:5時間30分~6時間程度
    • 便数:1日1便程度(シーズンや需要によって変動)
  • 東京(成田・羽田)→ホーチミン
    • 所要時間の目安:6時間~6時間30分程度
    • 便数:週数便~1日1便程度

所要時間は使用機材や気流、発着枠の事情などによっても多少変動します。また、LCCの場合はフライトスケジュールが頻繁に変わる傾向があり、突然運休や増便が行われるケースもあるため、こまめに情報を確認することをおすすめします。


5. 使用機材の違い

タイ・エアアジア X

  • 主な使用機材:Airbus A330シリーズ(A330-300など)
  • 座席数:300席以上(機材によって異なるが、概ね377席ほどの場合あり)
  • 特徴:中長距離向けのワイドボディ機で2通路のため、機内は多少広く感じる人もいるかもしれません。ただし座席ピッチはLCC仕様のため、窮屈に感じることもあるでしょう。ビジネスクラス相当のフラットシートではなく、「プレミアムフラットベッド席」や「プレミアムレッドシート」などの名称で前方シートを提供していることがあります。追加料金を払えばそこを選択することが可能です。

ベトジェットエア

  • 主な使用機材:Airbus A320シリーズ(A320、A321など)
  • 座席数:180席~230席前後(A321の場合はもう少し多い場合も)
  • 特徴:単通路のナローボディ機で、短中距離路線向け。タイ・エアアジア Xのようなワイドボディ機に比べるとスペースがややコンパクトに感じるかもしれません。機内エンターテインメントなども基本的には用意されていないか、非常に簡素なものが多いです。

機材選びの基準としては「座席の広さ」や「通路の数」が挙げられますが、実際には運賃やフライトスケジュールの都合で選ぶ人が大半でしょう。しかし、長時間のフライトになるほどワイドボディ機を好む方もいますので、チェックしておくといいでしょう。


6. 運賃の目安と料金システム

LCCでは、航空券の運賃は需要やセール時期、搭乗日までの残り日数などにより大きく変動します。以下はあくまで目安ですが、参考にしてみてください。

タイ・エアアジア X

  • 東京~バンコク往復の目安:安い時期やセールで20,000円台~40,000円台程度(諸費用・税金別)。通常期で50,000円前後になることもあります。
  • 料金システム
    • 座席クラスは基本的に1種類。ただし有料で「プレミアム席」などのアップグレードが可能。
    • 受託手荷物や機内食は別料金。座席指定も追加料金を払えば可能。

ベトジェットエア

  • 東京~ハノイ・ホーチミン往復の目安:セール時期には20,000円台も期待できるが、通常は30,000~50,000円ほど。タイ・エアアジア X同様に、需要の高い時期は大幅に高騰することがある。
  • 料金システム
    • ベトジェットエアは料金区分が複数あり、安価なプランほど手荷物や食事が含まれない。
    • プランによっては機内食や変更手数料が含まれている場合もあるため、予約時に内容をしっかり確認すると後悔が少ない。

LCCのセールは非常に魅力的ですが、手荷物料金や空港税、支払手数料などが加算されると最終的には意外に高くなる場合もあるので要注意です。また、セールのタイミングは予測が難しい部分もありますが、大型連休直後や閑散期を狙うとリーズナブルな航空券をゲットしやすい傾向があります。


7. 手荷物・座席指定などのオプションサービス

LCCならではの特徴として、受託手荷物や座席指定、機内食などのサービスが別料金になっていることが挙げられます。それぞれの航空会社でオプションの設定や料金体系が異なるため、比較してみましょう。

タイ・エアアジア Xのオプション例

  • 機内持ち込み手荷物:基本的には7kgまで無料。スーツケースやリュックなどを含む合計サイズ規定があるので注意。
  • 受託手荷物:予約時に重量を追加購入するスタイル。15kg、20kg、25kgなど複数のプランがあり、空港カウンターで当日に支払うより事前購入のほうが安い。
  • 座席指定:普通席でも前方や非常口席などは料金が高めに設定されていることが多い。
  • 機内食:事前予約で割引になる場合がある。機内販売はやや割高のことがある。

ベトジェットエアのオプション例

  • 機内持ち込み手荷物:7kgまで無料が一般的。サイズは56×36×23cm以内など、厳しめの規定があるので注意。
  • 受託手荷物:事前に購入することで割安になる点はタイ・エアアジア Xと同様。
  • 座席指定:安価なプランではすべて有料指定となる。足元が広い席や非常口座席は追加料金が高め。
  • 機内食:軽食や飲み物が有料。事前予約制のミールプランもあり、機内で買うより安い可能性がある。

オプション料金は為替レートや航空会社の方針によって頻繁に変更されます。必要なオプションだけを確実に選ぶことで、無駄な出費を抑えてお得に旅ができるでしょう。


8. 徹底比較表:タイ・エアアジア X vs ベトジェットエア

以下に、タイ・エアアジア Xとベトジェットエアを比較した表をまとめました。あくまで参考値であり、実際の運賃やサービス内容は最新情報を必ず確認してください。

比較項目タイ・エアアジア Xベトジェットエア
拠点バンコク(ドンムアン空港)ベトナム(ハノイ、ホーチミン)
主な東京発着空港成田・羽田成田・羽田
主な使用機材Airbus A330シリーズ(ワイドボディ)Airbus A320シリーズ(ナローボディ)
座席数約300席以上(機材により異なる)約180~230席(機材により異なる)
フライト所要時間東京~バンコク:約6.5~7時間東京~ハノイ:約5.5~6時間
東京~ホーチミン:約6~6.5時間
便数の目安1日1~2便(時期により変動)週数便~1日1便(時期により変動)
運賃の目安往復20,000円台~(セール時)
通常は30,000~50,000円程度
往復20,000円台~(セール時)
通常は30,000~50,000円程度
受託手荷物有料オプション(15kg~)
事前購入割引あり
有料オプション(15kg~)
事前購入割引あり
機内食有料オプション(事前予約可)有料オプション(事前予約可)
座席指定有料オプション
前方席・非常口席は高額
有料オプション
前方席・非常口席は高額
機内エンターテインメント基本的に無し(特別席を除く)基本的に無し
特徴・中長距離向けワイドボディ機を使用
・バンコク経由で東南アジア他都市へ乗り継ぎ可能
・セール時はかなり安くなる場合あり
・ベトナム国内外路線が豊富
・ハノイ・ホーチミンから他のアジア都市へ乗り継ぎ可能
・時期によっては破格のセール運賃が登場することも

9. 機内サービスの特徴

タイ・エアアジアX機内食

タイ・エアアジア X

  • 食事・ドリンク:事前予約で弁当や軽食をオーダーできる。機内でも購入可能だが、品切れや割高になるケースがある。
  • エンターテインメント:基本的にはモニターが設置されていない機材が多く、雑誌も最低限。モバイル機器を持参して自分で楽しむスタイルが一般的。
  • 座席:エコノミーは3-3-3や2-3-2などの並び(機材により異なる)で、シートピッチはやや狭め。追加料金で前方や非常口席を確保すれば快適度が向上する。
  • ブランケット・枕:別料金での貸し出し、もしくは事前予約制の場合あり。寒がりの人はマイブランケットや上着を持参すると安心。

ベトジェットエア

  • 食事・ドリンク:有料の軽食メニューが用意されている場合が多い。ベトナム料理のメニューがあることも。前もって予約できるプランの場合は割安。
  • エンターテインメント:基本的にはなし。自分でスマホやタブレットを持ち込むのがベスト。機内Wi-Fiは提供されていないことが多い。
  • 座席:3-3配列が中心で、シートピッチはLCC標準レベル。背の高い人や足を伸ばしたい人は有料で非常口席を取るのがおすすめ。
  • ブランケット・枕:有料のレンタルや販売がある場合も。快適さを追求するなら事前に用意するのが無難。

いずれの航空会社も、基本的に「必要なものはすべて有料オプション」と考えておくといいでしょう。特に水分補給や食事が気になる人は、搭乗前に空港内でペットボトルを購入する、もしくは機内食を事前予約するなどの対策をしておくことをおすすめします。


10. 予約方法と注意点

LCCを予約する際の主な方法としては、以下のパターンがあります。

  1. 航空会社公式サイト
    • いち早くセール情報が掲載される場合が多い。
    • 受託手荷物などのオプションをまとめて選びやすい。
    • 支払い方法によっては手数料が変わるので要確認。
  2. オンライン旅行代理店(OTA)
    • スカイスキャナーやエクスペディアなどを通じて予約可能。
    • 複数航空会社の運賃比較が一度にできる。
    • ただし、後から座席指定や受託手荷物を追加するのに公式サイトにアクセスする必要がある場合も。

注意点

  • 入力ミスや日付間違い:LCCでは名前のスペルミスや日付の変更に高額な手数料がかかることが多い。予約時は慎重にチェックしよう。
  • オプションサービスの追加タイミング:航空券購入と同時に手荷物や座席指定を購入したほうが安い場合が多い。後から追加すると料金が上がるケースも多々ある。
  • 支払手数料・空港使用料:合計額に上乗せされる。航空券自体の料金が安くても、諸費用で高額になることがあるので注意。
  • キャンセル・変更規定:基本的にキャンセル不可、あるいは大きな手数料が発生することが多い。状況を見ながら旅行計画を立てたい人は、LCCが向かないこともある。

11. おすすめの旅行シーズン

タイ(バンコク方面)

  • 乾季(11月~2月頃):雨が少なく過ごしやすい気候が続くことが多いため、観光におすすめ。気温は30℃前後まで上がるものの、比較的湿度が低い。
  • 暑季(3月~5月頃):日中の気温が35℃を超える日もあり、とても暑い。水分補給や熱中症対策が重要。
  • 雨季(6月~10月頃):スコールが頻発するが、ずっと降り続くことは少ない。観光客が減り、航空券やホテル代が安くなる傾向も。

ベトナム(ハノイ・ホーチミン方面)

ベトナムは縦に長い国で、北部(ハノイ)と南部(ホーチミン)では気候が異なるため、少し分けて考えましょう。

  • ハノイ(北部)
    • ベストシーズン(10月~4月頃):冬は少し寒い日もあるが、雨が比較的少なく旅行しやすい。春先にはやや湿気が増えるが、日本の蒸し暑い夏よりは快適に感じるかもしれない。
    • 夏(5月~9月頃):高温多湿で雨が多い。梅雨のような日も多いので、レインコートや折りたたみ傘は必携。
  • ホーチミン(南部)
    • 乾季(12月~4月頃):日中は暑いが雨が少なく、観光しやすいシーズン。
    • 雨季(5月~11月頃):短時間のスコールがよくあるが、一日中降り続くわけではないため、観光は十分可能。気温は一年を通じてほぼ高い。

いずれにしても、旅行シーズンを選ぶ際には「気候」「航空券の価格」「現地の祭典やイベント」などを総合的に検討すると良いでしょう。雨季でも安く旅ができる利点がありますし、乾季を狙えば快適さを優先する旅が楽しめます。


12. タイ・ベトナムの主要観光スポット・グルメ(一部)

ここでは各国の定番スポットを一部ご紹介します。LCCでお得に移動できるからこそ、ぜひ足を伸ばしてみたい観光地をピックアップしてみました。

タイ

  • バンコク
    • ワット・プラケオ(エメラルド寺院):バンコクを代表する寺院の一つ。金色に輝く建物が美しい。
    • チャオプラヤ川沿い:ボートで移動すると街並みを楽しめる。雰囲気のあるレストランも点在。
    • カオサン通り:バックパッカーの聖地と呼ばれるエリア。屋台や露店が多く、異国情緒を満喫できる。
  • チェンマイ
    • 旧市街の寺院巡り:ワット・プラシンやワット・チェディルアンなど歴史的な寺院が多数。
    • 山岳地帯の自然:街から少し離れると緑豊かな山や村があり、トレッキングや少数民族の文化体験が楽しめる。
  • グルメ
    • パッタイ:タイ風焼きそば。甘酸っぱいソースやナッツの食感が特徴。
    • トムヤムクン:酸味と辛味が絶妙なスープ。海老のダシがきいている。

ベトナム

  • ハノイ
    • 旧市街(ホアンキエム湖周辺):フランス植民地時代の建築とベトナムの伝統が混ざり合ったエリア。バイクの数に圧倒されるかも。
    • 文廟:ベトナム最古の大学とも言われる歴史的建造物。趣のある庭園が広がる。
  • ホーチミン
    • ベンタン市場:食材から雑貨まで何でも揃う大きな市場。活気あふれる雰囲気を楽しめる。
    • サイゴン大教会:フランス統治時代の面影を残すレンガ造りの美しい教会。
  • グルメ
    • フォー:米粉の麺を使ったベトナムを代表する料理。鶏肉のフォー(フォー・ガー)や牛肉のフォー(フォー・ボー)が有名。
    • バインミー:フランスパンにハムやパテ、野菜をはさんだサンドイッチ。手軽に食べられる屋台フードとして人気。

上記はごく一部の紹介ですが、タイもベトナムも食や文化が豊かで見どころ満載です。LCCを利用すれば、航空券の費用を浮かせた分を現地での体験や食事にまわすことができるのも大きなメリットです。


13. LCCをさらに快適に使うコツ

LCCはフルサービスキャリアと比べると、座席やサービス面での快適さがやや劣る傾向があるのは事実です。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、長距離フライトでも快適度を大幅にアップさせることができます。

  1. 前方座席や非常口席の利用
    • 足元に余裕ができる場合が多い。追加料金はかかるが、長時間フライトなら考慮の価値あり。
  2. 機内持ち込み手荷物をコンパクトに
    • LCCは持ち込み手荷物のサイズや重量制限が厳しい。ギリギリを狙うよりは余裕を持たせたほうがトラブルを避けられる。
  3. 飲み物・食事の事前準備
    • 機内では水ですら有料の場合あり。空港内でペットボトルを買って持ち込む、あるいは機内食を事前予約しておくと安心。
  4. エンタメグッズ持参
    • タブレットやスマホに映画や音楽をダウンロードしておく。ヘッドフォンや充電器を忘れずに。
  5. スリッパやクッションの活用
    • 100円ショップで売られているスリッパなどを持参すれば、足元がラクになる。首用クッションやアイマスクも快適度アップ。
  6. 保険やトラブル対応
    • 運休・遅延・欠航などのリスクに備えて、旅行保険を検討するのも手。特にLCCはフルサービスキャリアより便変更や補償がシビアな場合がある。

14. 注意しておきたいポイント

LCCを利用する際には、いくつかの注意点があります。事前に把握しておくことで、トラブルを回避しやすくなるでしょう。

  1. 空港のターミナルや場所を再確認
    • LCC専用ターミナルなどでチェックインカウンターが異なる場合がある。バンコクにおいても「ドンムアン空港」「スワンナプーム国際空港」の区別をよく確認。
  2. チェックインや搭乗手続きの締切が早い
    • LCCはチェックインカウンターの締切がフルサービスキャリアより早めに設定されていることが多い。遅れると容赦なく搭乗拒否される場合もあるので要注意。
  3. 乗り継ぎは自己責任
    • LCC同士や別の航空会社との乗り継ぎの場合、通しでの手続きができないことが多い。乗り継ぎ時間は十分に確保しておかないと、万一の遅延のときに接続便を逃すリスクが大きい。
  4. キャンセル・変更がしづらい
    • LCCの特別運賃はキャンセルや変更不可が原則。予定が流動的な場合は、少し高めのフレキシブル運賃か、別のキャリアを検討したほうが良い場合も。
  5. 機内スペースの窮屈感
    • 長距離フライトになるほど身体への負担が大きい。適度にストレッチをするなど工夫が必要。

LCCは「安さ」や「必要最低限のサービスで十分」という人には最適な選択ですが、快適さや変更の自由度を求める人には向かない場合もあります。旅行スタイルに合わせて、メリット・デメリットをよく考えましょう。


15. まとめ

タイ・エアアジア Xとベトジェットエアを中心に、東京発のLCCでアジア旅行を満喫する方法をいろいろとご紹介しました。両社ともにセール時には驚くほど安い運賃が出ることがあり、コストパフォーマンスにこだわる旅行者にとっては見逃せない選択肢と言えます。

一方で、LCCならではの注意点や制約も少なくありません。受託手荷物や機内食、座席指定などが別料金となるため、最初に表示されている運賃に惑わされず、「最終的に必要なサービスを含めた総額」で比較することが大切です。また、キャンセル・変更には高額な手数料が発生したり、一切できないケースもあるので、旅程がしっかり確定している人ほどメリットを享受しやすいでしょう。

タイやベトナムは日本からの直行便でアクセスしやすく、文化的にも食の面でも魅力がたっぷり詰まった国々です。バンコクやホーチミン、ハノイを拠点に、周辺の街や離島へ足を伸ばしてみるのもおすすめです。LCCの安さを最大限に活かして、浮いた旅費を現地のアクティビティやグルメに回すのもアジア旅行の醍醐味の一つでしょう。

今後もアジア各国ではLCCの路線拡大が期待されており、より一層安価で便利に海外へ行ける時代が続くと考えられます。自分の旅行スタイルや予算、希望するサービス内容をしっかり見極めたうえで、タイ・エアアジア XやベトジェットエアといったLCCを賢く利用してみてください。快適かつお得なフライトを選び、アジア各地の魅力を満喫する旅に出かけましょう。