飛行機を選ぶとき、どうしても航空会社や運賃ばかりが気になってしまうことが多いですが、実は「使用している機材(機種)」も快適な旅をするうえで大切なポイントです。機種ごとにシートの広さや機内設備、さらには揺れやすさや静音性など、細かい特徴が異なります。この記事では、 Boeing や Airbus などの代表的な機種の違いを中心に、その乗り心地や特徴を詳しく解説していきます。旅行を計画するときや航空券を予約するときに役立つ情報を、ぜひ参考にしてみてください。

目次
- はじめに:飛行機の機材を知るメリット
- 代表的な機種の概要
- 2-1. Boeing(ボーイング)系列の主な機種
- 2-2. Airbus(エアバス)系列の主な機種
- 機種別の乗り心地・特徴を徹底解説
- 3-1. Boeing 737シリーズ
- 3-2. Boeing 767
- 3-3. Boeing 777
- 3-4. Boeing 787(Dreamliner)
- 3-5. Boeing 747(ジャンボジェット)
- 3-6. Airbus A320シリーズ
- 3-7. Airbus A330
- 3-8. Airbus A350
- 3-9. Airbus A380
- 機種ごとの比較表
- 快適な空の旅を実現するためのポイント
- 5-1. シートピッチとキャビンレイアウト
- 5-2. 気圧・湿度制御と疲れにくさ
- 5-3. エンターテインメントシステムの違い
- 5-4. クラス別サービス(エコノミー・プレミアムエコノミー・ビジネス・ファースト)
- 国内線・国際線で狙い目の機材とおすすめの旅行シーズン
- 6-1. 国内線(短距離路線)でのおすすめ機材とシーズン
- 6-2. 中距離路線でのおすすめ機材とシーズン
- 6-3. 長距離路線でのおすすめ機材とシーズン
- 使用機材から見る航空券の選び方
- 7-1. 金額の目安と便数
- 7-2. 時間や就航路線のチェック
- 7-3. 機材確定便と機材変更の可能性
- おすすめの旅行先と機材選びのヒント
- 8-1. 北海道エリア(札幌・函館・旭川など)
- 8-2. 沖縄エリア(那覇・石垣など)
- 8-3. アジア方面への国際線(ソウル・台北・香港など)
- 8-4. 欧米方面への国際線(ニューヨーク・ロンドン・パリなど)
- まとめ
1. はじめに:飛行機の機材を知るメリット

飛行機のチケットを取るとき、「どの航空会社の便が安いか」「出発・到着時間が自分の予定に合っているか」といったことに注目する人がほとんどだと思います。もちろんそれらは大事なポイントですが、同時に「どの機材を使っているか」をチェックすることで、より快適なフライトを期待できる場合があります。
機材とは、飛行機の機種そのものや、座席の配列、エンジンの性能などを含めた総合的な仕様を指します。実は同じ航空会社でも路線や便によって使用される機材が異なり、乗り心地やシートの座り心地、機内サービスなどでかなり違いが感じられることも多いのです。特に長時間のフライトでは機材の違いが疲労度に大きく影響しますので、旅慣れている方ほど気にするポイントともいえるでしょう。
この記事では、代表的な飛行機の機種について、そのスペックや特徴、乗り心地の違いを中心に解説します。機材選びのコツを知ることで、次回の旅行がもっと楽しく、そして快適になるかもしれません。ぜひ最後までご覧いただき、旅の計画に役立ててください。
2. 代表的な機種の概要
飛行機の機種は数多く存在しますが、よく見かけるのは Boeing(ボーイング)系列と Airbus(エアバス)系列です。世界的に見ても、この2社の機体が旅客機の大半を占めており、日本の国内線・国際線でも同様の状況です。ここではまず、両社の系列機についてざっくりと特徴を押さえていきましょう。
2-1. Boeing(ボーイング)系列の主な機種

ボーイングはアメリカの航空機メーカーで、特に日本の航空会社では数多くのボーイング機が運航されています。短距離から長距離、さらに超大型機まで幅広いラインナップを持ち、以下のような主力機種が有名です。
- Boeing 737: 主に短距離〜中距離路線に使われるシングルアイル(通路が1本)機。
- Boeing 767: やや古い機体ながら、中距離路線を中心に根強く活躍。
- Boeing 777: 中距離〜長距離路線に用いられるワイドボディ機で、座席数が多い。
- Boeing 787(Dreamliner): 最新鋭機材の一角。燃費が良く、機内の気圧・湿度制御が先進的。
- Boeing 747: かつて「ジャンボジェット」として世界的に活躍した大型機。現在は減少傾向。
2-2. Airbus(エアバス)系列の主な機種

エアバスはヨーロッパの航空機メーカーで、こちらも小型機から超大型機まで豊富なラインナップを持っています。Boeing と同じく世界各国のフラッグキャリアや大手LCCなどに広く採用されています。
- Airbus A320: 主に短距離〜中距離路線に用いられる単通路機の代表格。
- Airbus A330: ワイドボディ機ながら中距離用として用いられることが多い。
- Airbus A350: 新世代ワイドボディ機。燃費と快適性を両立している。
- Airbus A380: 世界最大級のダブルデッキ(2階建て)旅客機として有名。
3. 機種別の乗り心地・特徴を徹底解説

ここからは代表的な機種を取り上げて、それぞれの乗り心地や特徴を詳しく見ていきましょう。どれも一長一短がありますが、快適性や運航区間の傾向を知ることで、自分にぴったりのフライトを選びやすくなります。
3-1. Boeing 737シリーズ

概要
Boeing 737 は短〜中距離路線に広く使われている単通路(ナローボディ)機です。1960年代に初号機が登場してから改良を重ね、現在は最新型の 737 MAX シリーズが登場するなど、世界で最も多く製造された旅客機としても知られています。日本の国内線でも主要路線から地方路線まで、幅広く活躍する定番機材です。
乗り心地
ナローボディ機なので、通路が一つしかなく、席の配置は左右3列ずつ (3-3) が基本的です。1列の席数が多いぶん真ん中席になってしまうと少々狭さを感じるかもしれません。しかし短距離路線での使用が多いため、フライト時間が2〜3時間程度であれば大きな負担とはなりにくいでしょう。
特徴
- 燃費効率が良く、運航コストを低く抑えられる
- 機内は広々という感じではないが、機種改良を続けているため快適性も向上
- 国内線では羽田〜札幌、羽田〜福岡などの幹線から地方路線まで多岐にわたって就航
3-2. Boeing 767

概要
Boeing 767 は 1980年代に登場したワイドボディ機(通路が2本の機体)です。中距離路線を中心に活躍しており、国内線でも一部の幹線や繁忙期の路線に投入されることがあります。ボーイングのラインナップの中ではやや古参ですが、改修やアップデートを経て、現在でも根強く使われている機材です。
乗り心地
ワイドボディ機なので座席配置は 2-3-2 や 2-4-2 など、航空会社によって若干違いがあります。真ん中に座席がまとまって配置されるタイプの場合、中央の列が3席や4席になることが多いです。ナローボディに比べれば客室内はゆとりがあり、通路が2本あることで混雑時の移動はスムーズです。
特徴
- ワイドボディ機だが比較的小ぶりなので、国内線から短中距離国際線にも柔軟に投入される
- 機内改装を行っている機体も多く、最新の座席やエンターテインメントシステムを備えていることも
- エンジン音は比較的静かで、安定した飛行特性がある
3-3. Boeing 777

概要
Boeing 777 は中〜長距離路線に多用されるワイドボディ機で、「トリプルセブン」という愛称でも親しまれています。日本の大手航空会社でも大型主力機として多数保有しており、座席数が多いのが最大の特徴です。国内線では幹線区間(東京〜大阪、東京〜福岡、東京〜那覇など)にも投入されることがあります。
乗り心地
座席配置は 3-3-3 や 3-4-3 が一般的ですが、航空会社によって違いがあります。機内はワイドボディだけあって広々としており、足元スペースもゆとりがあります。ただし座席を多く詰め込む場合は横に10席 (3-4-3) 配置となるため、横一列がかなり長く、通路側や窓側でも隣席との距離が近く感じることがあります。
特徴
- エンジンが大きくパワフルで、離陸時の推進力が強い
- 機体が大きく揺れにくい傾向があり、安定したフライトを楽しめる
- 国内線・国際線を問わず、長距離や需要の高い路線で使用されることが多い
3-4. Boeing 787(Dreamliner)

概要
Boeing 787 は「ドリームライナー」とも呼ばれる最新鋭機の一つです。軽量化に有利な炭素繊維強化プラスチックが多用されており、燃費が大幅に改善されています。また、キャビンの気圧や湿度の調整システムが従来機よりも優れていて、長時間乗っていても疲れにくいと言われています。
乗り心地
座席配置は 2-4-2 や 3-3-3 などのパターンがありますが、多くの航空会社が 3-3-3 を採用しているようです。最新技術が導入されているため、機内は静かで空気が綺麗、さらに可変式の窓の明るさ調整など、細かい工夫が多くみられます。圧迫感も少なく、長距離でも快適に過ごしやすい機体です。
特徴
- 新素材と新技術を採用し、機内環境が快適
- 窓が大きく、電気調整式のシェードを備えているため、眺望も良い
- 燃費性能が高く、多くの航空会社が導入を進めている
3-5. Boeing 747(ジャンボジェット)

概要
Boeing 747 はかつて世界最大の旅客機として君臨していた「ジャンボジェット」です。2階建て構造(前方上部が一部2階)で独特のシルエットが大きな特徴。かつては多くの国際線や一部国内線でも活躍していましたが、燃費の面などから引退する航空会社が増え、近年では貨物機として改造された 747 が主流になりつつあります。
乗り心地
今では日本国内で旅客用の 747 に乗れる機会はほとんどなくなりましたが、キャビンは非常に広く、2階席では特別感を味わうことができる機体でした。揺れに強く安定感がある一方、古い機体が多いためエンターテインメントや座席のアップデートが進んでいないケースもありました。
特徴
- かつての世界最大の旅客機として、2階部分がある独特の外観
- 現在は旅客機としては数が減ってきている
- 大型機であるため揺れに強いが、燃費効率は最新機に劣る
3-6. Airbus A320シリーズ

概要
Airbus A320 は短〜中距離路線向けの単通路機で、Boeing 737 シリーズと並んで世界で広く使われています。A319、A320、A321 といったバリエーションがあり、胴体の長さや座席数が異なるのが特徴です。LCC(格安航空会社)が採用していることも多く、日本でも国内線や近距離国際線で目にします。
乗り心地
基本的にシート配置は 3-3 で、ナローボディゆえ広さは控えめですが、比較的座席の幅が確保されている場合も多いです。飛行時間が短い路線で使われることが多いため、移動時間がそれほど長くない点はメリットと言えます。機体は比較的静かで、搭乗・降機もスムーズに行いやすいです。
特徴
- 短距離〜中距離に特化した設計で、効率の良さが魅力
- LCCが導入しやすい機体仕様のため、多くの格安航空会社が使用
- バリエーションが豊富で、多様な路線需要に応えられる
3-7. Airbus A330

概要
Airbus A330 はワイドボディ機で、中距離〜長距離の路線にも対応可能です。A330-200 や A330-300 などの派生型があり、胴体の長さによって座席数が異なります。エアバスのワイドボディでは A340 に続く存在でしたが、近年は燃費性能を高めた改良型 A330neo も登場しています。
乗り心地
2-4-2 などの座席配置が一般的で、ワイドボディらしく通路が2本あり、移動のしやすさがあります。Boeing 767 とよく比較される機材で、A330 の方が機内がやや広々と感じられる場合もあります。機内の静音性に配慮したエンジンが採用されているため、騒音が少なめなのも魅力です。
特徴
- ワイドボディかつ中距離運航に強い汎用性を持つ
- 改修によって最新のエンターテインメントシステムを備えている機体も多い
- neo シリーズでは燃費が向上し、快適性もさらに高まっている
3-8. Airbus A350

概要
Airbus A350 はエアバスの最新鋭ワイドボディ機で、Boeing 787 のライバル機とも言えます。炭素繊維を多用することで軽量化と強度を両立し、燃費や静音性、快適性などが総合的に向上しています。日本の航空会社でも近年導入が進んでおり、国内線の主要路線や国際線でも活躍中です。
乗り心地
2-4-2 や 3-3-3 など、航空会社ごとに座席配置が異なりますが、客室の空間設計が洗練されており、ビジネスクラスやプレミアムエコノミーでは特に快適性を評価する声が多いです(口コミや評判の記載は避けます)。機内の気圧や湿度管理も最新技術が使われ、長距離フライトでも疲れを感じにくい作りになっています。
特徴
- エンジンが静かで振動も少なく、リラックスしやすい環境
- 大型窓や先進的な照明システムなど、視覚的にも開放感がある
- 燃費性能が高く、航空会社にとっても魅力的な機材
3-9. Airbus A380
概要
Airbus A380 は世界最大のダブルデッキ(2階建て)旅客機として知られています。一時期は多数の注文がありましたが、コスト面の問題から生産が終了することが決まり、レア度が増している機種です。現在では中東の大型エアラインや一部のアジア系航空会社が運航しており、日本路線に就航していることもあります。
乗り心地
2階建てのため圧倒的な座席数を誇りますが、その分キャビンも広々としており、階段があるなど特別感があります。揺れに強い反面、大型ゆえに空港を選ぶ(設備や滑走路長の問題)のが難点です。乗れる機会が限られているので、ある意味「乗れたらラッキー」的な要素があります。
特徴
- 旅客機としては最大級の座席数と機内スペース
- ダブルデッキ構造で、2階席の快適性が魅力
- 燃費面や運航コストの高さがネックで、今後数が減っていく可能性が高い
4. 機種ごとの比較表

以下では、主な機種をざっくり比較するための表を用意しました。あくまで目安であり、実際の座席数や航続距離は各航空会社や機種仕様によって異なるので、詳細は予約時に公式サイトなどでご確認ください。
| 機種 | 最大座 席数 (目安) | 航続距離 (km・目安) | 客室の広さ ・快適性 | おもな就航 路線例 | 使用される 時間帯・季節 |
|---|---|---|---|---|---|
| Boeing 737 | 130~180席程度 | 5,000~6,000 | ナローボディでシンプルな客室 | 国内短距離(東京~札幌、東京~福岡など) | 早朝~深夜の短距離便 |
| Boeing 767 | 200~300席程度 | 7,000~9,000 | ワイドボディだが中規模。改修機は快適度アップ | 国内幹線、中距離国際(東アジア・東南アジアなど) | 昼便・夕方便など |
| Boeing 777 | 300~400席程度 | 9,000~15,000 | 座席数が多く大規模。安定感がある | 国内主要幹線、長距離国際(欧米路線など) | 昼便・夜行便が中心 |
| Boeing 787 | 200~330席程度 | 8,000~15,000 | 先進技術で疲れにくい。窓が大きく静かな機内 | 国内(東京~沖縄など)、長距離国際 | 主に中~長距離路線の昼便・夜行便 |
| Boeing 747 | 400~500席程度 | 13,000~15,000 | 2階席あり。現在は旅客便が減少 | 現在は一部国際線のみ(貨物用途が中心) | 限定的(運航便が減少) |
| Airbus A320 | 150~180席程度 | 5,000~6,000 | ナローボディだが比較的静か | 国内短距離・近距離国際(アジア圏LCCなど) | 早朝~深夜の短~中距離便 |
| Airbus A330 | 250~300席程度 | 8,000~13,000 | ワイドボディで静音性が高い | 中距離~長距離国際線 | 昼便・夜行便が混在 |
| Airbus A350 | 270~350席程度 | 8,000~15,000 | 最新鋭。静音性と快適性が高い | 国内主要幹線、長距離国際(欧米・豪州など) | 中~長距離路線が中心 |
| Airbus A380 | 400~600席程度 | 15,000 近く | ダブルデッキで超大型。揺れに強く特別感あり | 限定的(中東系・一部アジア系キャリアの国際線など) | 主に長距離便 |
5. 快適な空の旅を実現するためのポイント

飛行機の機材を理解したら、次に「どうしたらより快適に過ごせるか」を考えてみましょう。ここではシートピッチや客室環境、エンターテインメントなど、機種選びと合わせてチェックしたいポイントを解説します。
5-1. シートピッチとキャビンレイアウト
シートピッチは前後の座席の間隔のことで、これが広いほど足元に余裕があり快適です。機材ごとに標準となるシートピッチはある程度決まっていますが、同じ機材でも航空会社や座席クラスによって異なります。例えばエコノミークラスでも「足元が少し広い席(非常口付近)」などが用意されていることがあるので、座席指定する際にチェックしてみましょう。
5-2. 気圧・湿度制御と疲れにくさ
Boeing 787 や Airbus A350 などの最新鋭機では、機内の気圧や湿度制御が従来機よりも向上しており、長時間乗っていても体への負担が少なくなるように設計されています。特に長距離フライトでは到着後の疲れ方が変わるので、可能であればこうした最新機材を選ぶのがベターです。
5-3. エンターテインメントシステムの違い
同じ機材でも導入されているエンターテインメントシステムは航空会社ごとに違うため、一概には言えません。ただし新しい機材ほど大型の個人用モニターや充実したコンテンツが用意されている傾向があります。映画や音楽だけでなく、リアルタイムの飛行情報や外部カメラ映像などが楽しめるかどうかも、機内での快適度に影響を与えます。
5-4. クラス別サービス(エコノミー・プレミアムエコノミー・ビジネス・ファースト)
機材の違いはもちろん重要ですが、座席クラスによって受けられるサービスの質も大きく変わります。国内線ではプレミアムクラスやクラスJなど、国際線ではビジネスやファーストクラスなどの選択肢が増え、それぞれシートピッチ・シート幅・リクライニング角度・食事などが異なります。座席クラスを上げるほど快適なのは言うまでもないですが、たとえばプレミアムエコノミーはエコノミーより少し良い環境を得られるため、コスパを重視する人には魅力的な選択肢かもしれません。
6. 国内線・国際線で狙い目の機材とおすすめの旅行シーズン

実際に飛行機に乗る際、路線や旅行シーズンによって使用される機材は様々です。ここでは国内線・国際線それぞれにおいて、どんな機材が狙い目か、そしておすすめの旅行シーズンはいつかという視点で整理してみましょう。
6-1. 国内線(短距離路線)でのおすすめ機材とシーズン
おすすめ機材
- Boeing 737 や Airbus A320 シリーズ:日本国内の主要路線(羽田~札幌、羽田~福岡など)から地方路線まで幅広く活躍しており、便数が多い。移動時間が短いため、ナローボディ機でもそこまで窮屈さは感じにくい。
- Boeing 787 や Airbus A350 を使った国内線:幹線区間や繁忙期には、最新鋭ワイドボディ機が投入されることがあります。短時間でも最新機材の快適性を味わえるので、乗れたらラッキーなケース。
おすすめの旅行シーズン
- 春(3~5月頃): 北海道へ行くなら雪解け後の景色が広がる時期、本州各地では花見シーズン。
- 初夏(6~7月頃): 沖縄や離島へ行くなら梅雨が明けるころがベストシーズン。海を満喫しやすい。
- 秋(9~11月頃): 紅葉や秋の味覚が楽しめる地域が多く、気候も安定している時期。
国内線はフライト時間が短めなので、機材の選択よりも座席位置や時間帯に注目するとより快適に過ごせます。ただし、ワイドボディ機に当たるとラッキーぐらいの感覚で探してみるのもいいでしょう。
6-2. 中距離路線でのおすすめ機材とシーズン
おすすめ機材
- Boeing 767・Boeing 777・Airbus A330 など: アジア圏などの中距離路線では、これらのワイドボディ機が投入されることが多いです。ゆとりのある座席配置で3~6時間程度のフライトを快適に過ごしやすい。
- Boeing 787・Airbus A350: 燃費の良さから中距離路線にも投入されることが増えているため、これら最新機材に乗れる可能性も十分あります。
おすすめの旅行シーズン
- 春(3~5月頃)・秋(9~11月頃): アジア圏(台湾、香港、タイなど)は気候が安定し比較的過ごしやすいシーズン。
- 真夏シーズン(7~8月頃): ビーチリゾートを目的にするなら、東南アジア方面がおすすめ。ただし台風シーズンとも重なるので注意が必要。
中距離だとフライト時間が5時間前後になることもあり、機内で映画を見たり、機内食を楽しむ時間も長めになります。気圧や乾燥が気になる人は、可能であれば 787 や A350 のような機種を選ぶと疲れにくいかもしれません。
6-3. 長距離路線でのおすすめ機材とシーズン
おすすめ機材
- Boeing 777・Boeing 787・Airbus A350・Airbus A380: 欧米やオセアニアなどの長距離路線では、これら大容量・長距離型の機材がメインとなります。機材が新しければ新しいほど機内環境は快適になりやすいので、機種が確定している便を選べるとベターです。
- Airbus A330(neoを含む): 中距離~長距離に対応している機体で、機内が静かで快適です。
おすすめの旅行シーズン
- 欧米: 春(4~6月頃)と秋(9~11月頃)が比較的気候が穏やかで観光しやすい時期。夏はバカンスシーズンで航空券が高くなる傾向あり。
- オセアニア(オーストラリア・ニュージーランドなど): 南半球のため、季節が逆転している点に注意。日本の冬(12~2月頃)はオセアニアが夏にあたり、観光にも適しています。
長距離路線では飛行時間が10時間を超えることも多く、機内の乾燥や時差ボケ対策が必要になります。Boeing 787 や Airbus A350 の気圧・湿度管理のメリットは顕著に感じられるでしょう。
7. 使用機材から見る航空券の選び方

ここでは「機材を重視して航空券を選ぶ」際に確認しておきたいポイントを挙げてみます。運賃だけでなく機材も事前にチェックしておくと、旅がより快適になるかもしれません。
7-1. 金額の目安と便数
航空券の金額は時期や需要、予約タイミングによって変動します。また、同じ路線でも機材が大きい便のほうが座席数が多いため、便数や空席状況によって料金が異なる場合があります。大きい機材でも意外と安い便があったり、逆に小型機であっても時間帯が良ければ価格が高めになるケースもあるので、比較サイトや航空会社公式サイトでこまめにチェックしましょう。
7-2. 時間や就航路線のチェック
短距離路線では 737 や A320 がメインで使われることが多く、幹線区間で需要が多い便には 777 や 787、A350 が投入される可能性があります。
- 早朝便や深夜便は小型機が多い傾向がある
- 日中のピーク時や繁忙期はワイドボディ機の投入が増える
国際線も同様で、繁忙期や人気路線では大型機が使われやすいです。余裕があれば運航ダイヤを見比べてみると、好きな機種を狙いやすいでしょう。
7-3. 機材確定便と機材変更の可能性
航空会社の発表している運航情報では、使用機材が「確定」になっている便と「予定」として掲載されている便があります。運航上の都合で機材が変更される可能性もゼロではないので、どうしても特定の機種に乗りたい場合は、比較的機材変更のリスクが低い便を探すといいでしょう。マニアックではありますが、「当日になって大きな機材に変更されてラッキー」という逆パターンもあります。
8. おすすめの旅行先と機材選びのヒント

飛行機に乗るなら、ぜひ目的地にもこだわりたいところ。ここでは一例として、日本国内や近場のアジア、そして欧米などの路線でおすすめの旅行先を挙げつつ、どんな機材が多いのかをざっくりと紹介します。
8-1. 北海道エリア(札幌・函館・旭川など)
おすすめの旅行シーズン
- 夏(6~8月頃): 涼しくて過ごしやすい。ラベンダー畑など観光資源が豊富。
- 冬(12~2月頃): 雪景色やウィンタースポーツを楽しめる。寒冷地でのグルメも魅力。
使用機材の傾向
- 羽田~札幌(新千歳)など主要路線は便数が多く、Boeing 737 や Airbus A320 をはじめ、Boeing 777 や 787 といったワイドボディ機の運航も見られます。特に繁忙期は大型機が投入されやすく、時間帯によっては最新機材に乗れる可能性が高いです。
- 東京以外からでも福岡~札幌、大阪~札幌など多方面から路線があり、いずれも便によって機材が異なるので、好きな機種を狙いやすいかもしれません。
8-2. 沖縄エリア(那覇・石垣など)
おすすめの旅行シーズン
- 初夏(5~6月頃): 梅雨明け直後から夏本番前後が海のコンディションが良く、観光客もやや落ち着く場合がある。
- 秋(9~10月頃): 台風シーズン明けでまだまだ温暖、海開きも比較的長い時期に楽しめる。
使用機材の傾向
- 羽田~那覇間は大人気路線のため、Boeing 777 や 787、Airbus A350 などの大型・最新鋭機が投入されることが多いです。旅行シーズンのピーク時は増便されることもあり、ワイドボディ機を狙いやすい路線といえます。
- 地方空港から那覇へは 737 や A320 系列が中心ですが、繁忙期に限り大型機が飛ぶこともあるので要チェック。
8-3. アジア方面への国際線(ソウル・台北・香港など)

おすすめの旅行シーズン
- 春や秋: 暑すぎず寒すぎず、比較的安定した気候。観光もしやすい。
- 年末年始などのホリデーシーズン: 航空券はやや高めになるが、イベントが多く魅力的。
使用機材の傾向
- フライト時間が2~5時間程度の中距離路線のため、Boeing 737 / A320 シリーズのナローボディ機もあれば、Boeing 767 / 777 / 787 や A330 / A350 などワイドボディ機も投入されます。航空会社によって大きく異なるので、航空券予約サイトで便を確認すると良いでしょう。
- LCCでは A320 系列が主流ですが、主要キャリアではワイドボディ機が使われることが多く、座席の選択肢も増えます。
8-4. 欧米方面への国際線(ニューヨーク・ロンドン・パリなど)
おすすめの旅行シーズン
- 春(4~6月頃): 気候が過ごしやすく、運賃が夏よりもやや安めになることが多い。
- 秋(9~11月頃): 観光客がやや落ち着き、気候も安定。
- 冬(12~2月頃): ホリデーシーズンはピークだが、クリスマスや年始の雰囲気を楽しめる。
使用機材の傾向
- 長距離路線となるため、Boeing 777 や 787、Airbus A350、時には A380 が投入されます。最近は燃費性能や快適性に優れた 787 や A350 に置き換わっている路線も多いです。
- 夜行便が多いので、リクライニングがしやすい座席や機内サービスの充実度が重要になります。最新機材ならシートそのものの快適性も高いことが多いのでおすすめです。
9. まとめ

飛行機の機材は、「どの航空会社のどの便を選ぶか」によって意外とバリエーションがあります。短距離路線でもワイドボディ機に遭遇できたり、長距離路線でも最新鋭機を選ぶことで疲れを軽減できたりと、知っておくだけで得する情報が多いです。
- Boeing 737 や Airbus A320 シリーズ: 短距離〜中距離の定番。便数が多く、価格も比較的安め。
- Boeing 767 / 777 / Airbus A330: 中距離路線や国内幹線で活躍するワイドボディ機。広い客室で安定感がある。
- Boeing 787 / Airbus A350: 最新技術を投入し、燃費や快適性に優れる。長距離フライトでも疲れにくい。
- Boeing 747 / Airbus A380: 大型機の代表格。現在は運航路線が限定されつつあり、乗れる機会はややレア。
旅行シーズンや路線によっては、大きい機材が投入される便とそうでない便が混在します。時間帯や需要によって機材が変わることがあるので、航空会社の公式サイトや旅行予約サイトで便名と一緒に使用機材をチェックしてみると、新たな発見があるかもしれません。
また、航空券の金額は季節や需要によって大きく変動し、同じ機材でも安い便と高い便が混在します。日程に融通が利く場合は、複数の日や時間帯を比較してみると、お得に最新鋭機に乗れるチャンスもあるでしょう。
もし飛行機選びに少しこだわってみたいなら、ぜひ「機材名」を基準の一つに加えてみてください。座席の広さ、気圧や湿度制御のしやすさ、静音性など、乗り比べる楽しみがきっと増えます。特に長距離フライトでは、機材の違いによる疲れやすさの差を実感しやすいので、旅を快適にするためのポイントとして抑えておくと便利です。
以上、機種ごとの乗り心地と特徴を詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。自分の旅行スタイルや目的地、滞在期間などに合わせて、ぜひ「乗りたい機材」「この路線ならどの機材が多いか」をチェックしてみてください。そんなちょっとした工夫が、空の旅をより一層楽しく、思い出深いものにしてくれるはずです。