近年、国内外への移動が以前にも増して身近になり、旅行や出張などで飛行機を利用する機会も多くなりました。そんなとき、どんな機材を使う便を選ぶかによって快適さや移動時間の感覚が変わることをご存じでしょうか。国内線と国際線では用途や距離に合わせて異なる機種が運用されており、座席の広さや設備も機体によってさまざまです。この記事では、国内線・国際線でよく使われる主な飛行機の機材を詳しく解説し、快適な旅をするために注目しておきたいポイントを幅広くご紹介します。

目次
- はじめに:国内線・国際線で使用される機材の特徴とは?
- 国内線でよく利用される機材の種類とポイント
- 国際線でよく利用される機材の種類とポイント
- 主な航空機材の比較表
- 快適な旅を実現するための座席選びと機材の関係
- 国内・国際のフライト時間とおすすめの旅シーズン
- 国内線で狙いたいおすすめの旅行シーズン
- 国際線で狙いたいおすすめの旅行シーズン
- 飛行機選びに関する注意点や豆知識
- まとめ
1. はじめに:国内線・国際線で使用される機材の特徴とは?
国内線と国際線ではフライト時間や目的地の距離が大きく異なるため、使用される機材にも特徴があります。たとえば国内線では、2〜3時間程度の短距離路線から1時間以内の超短距離路線まで、比較的近距離向けの機体が多く使われます。一方、国際線では長時間飛行に耐え得る大型機材がメインになり、とくに大陸間の移動では航続距離の長いワイドボディ機が活躍します。
ただし、近年は技術の進歩により、中型機でも長距離を飛べるようになりました。そのため、国内線でもワイドボディ機が使われる場合があったり、国際線でも中型機が採用されるケースが増えたりしています。航空会社ごとの路線や需要、乗客数などの要素を総合的に踏まえたうえで、最適な機材が選択されるのです。
本記事では、まず国内線でよく使われる機材、それから国際線でよく使われる機材を順番に解説していきます。さらに、代表的な機体を比較した表や、快適な座席選びのコツなどにも触れていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
2. 国内線でよく利用される機材の種類とポイント
2-1. ボーイング737シリーズ
特徴
- ボーイング737(B737)シリーズは、短〜中距離路線向けの単通路(ナローボディ)機です。
- 日本国内の航空会社、たとえばJALグループやANAグループのほか、多くのLCC(格安航空会社)でも採用されています。
- 機内座席数は120〜180席程度が多く、短距離〜中距離の需要をカバーしやすいのが魅力です。
ポイント
- 短距離フライトが主流のため、大型機ほどの広々とした設備はない場合が多いですが、必要最低限の快適性はしっかり確保されています。
- 機内サービスに関しては、運航会社ごとに異なるため、座席間隔やエンターテインメント設備に注目して選ぶのがおすすめです。
- 国内主要都市を結ぶ便では頻繁に飛んでいるため、便数が多く選択肢が豊富。短期の出張や小旅行などに利用しやすい機体です。
2-2. ボーイング767シリーズ
特徴
- ボーイング767(B767)は、ワイドボディ(双通路)機ではあるものの、国内線の幹線ルートでも活躍します。
- 座席数は約200〜300席程度で、737よりもやや大きめ。新幹線のように利用者の多い路線、たとえば羽田〜伊丹(大阪)や羽田〜福岡などで使われることが多いです。
- 機内が広めであるため、座席レイアウトに余裕があり、シートピッチ(座席の前後間隔)をやや広めに設定できるメリットがあります。
ポイント
- 短〜中距離向けに開発された機体なので、国内線の中でも乗客が多い主要路線に投入されやすい傾向があります。
- 機内サービスが比較的充実していることが多く、モニター付きシートを導入している航空会社もあります(ただし、国内線仕様のB767では簡易的なモニターやヘッドレストモニターが無い場合もあるため注意)。
2-3. ボーイング777シリーズ
特徴
- ボーイング777(B777)は、ワイドボディ機の代表格であり、国内線でも幹線や高需要路線で活用されています。
- 座席数は300席を超える場合が多く、大量の乗客を効率的に運ぶことができるのが強み。
- 777-200や777-300などバリエーションがあり、国内線向けの機材改造が施されているケースもあります。
ポイント
- 機内の広さが魅力で、たとえばプレミアムクラスやビジネスクラスのような上位座席が設置されている場合も多いです。
- 座席間隔はエコノミークラスでもゆったりめに設定されていることが多いですが、航空会社によってシート配列や間隔に若干の違いがあります。
- 主に羽田〜新千歳(札幌)、羽田〜伊丹、羽田〜福岡、羽田〜那覇などの都市間を結ぶ便でよく目にします。
2-4. ボーイング787シリーズ
特徴
- ボーイング787(B787)は、最新鋭の中長距離向けワイドボディ機ですが、国内線でも導入している航空会社があります。
- 787シリーズは燃費性能が高いのが特長で、長距離路線でもコストを抑えられることから国際線での採用が多いですが、国内線でも需要が高い路線などに投入される場合があります。
- キャビン内の気圧や湿度管理が従来機よりも向上し、疲れにくい環境を実現しているといわれています。
ポイント
- 国内線としては長めの路線、たとえば東京〜沖縄などでB787が使われるケースもあります。
- エンジン音が比較的静かな点や、窓が大きいことなどにより、快適性は高め。
- 機内エンターテインメントが充実しているケースもあり、ワイドボディ機ゆえにシートピッチもややゆったりしている傾向があります。
2-5. エアバスA320シリーズ・A321シリーズ
特徴
- エアバスA320シリーズは、ボーイング737シリーズと同じく、単通路の短〜中距離向け機体です。
- A321はA320シリーズの中でも胴体を延長して席数を多く確保したタイプで、国内大手航空会社やLCCでも採用されています。
- 国内線でも主要都市間で利用され、座席数は180席前後から220席程度まで、バリエーションが豊富です。
ポイント
- ボーイング機よりもエアバス機を好むという航空ファンもいて、それぞれに操作系統や内装のデザインが異なる点が面白いところです。
- 国内でのフライト時間が1〜3時間程度なら、快適性は十分。機内Wi-Fiの有無などは航空会社によって異なるので、オプションサービスもチェックしましょう。
3. 国際線でよく利用される機材の種類とポイント

3-1. ボーイング777シリーズ(国際線仕様)
特徴
- 先ほど国内線でも紹介したB777ですが、国際線向けの場合は座席数やクラス構成がさらにバリエーション豊かになることが多いです。
- 特に長距離路線ではビジネスクラスやファーストクラスが充実し、エコノミークラスの座席配列も3-3-3もしくは3-4-3など、多くの乗客を乗せることができます。
- 大きな貨物室があるため、旅客需要とあわせて貨物需要の多い国際線でも重宝されます。
ポイント
- 長距離路線の場合、各座席に個人用モニターが設置され、エンターテインメントシステムも充実していることが多いです。
- B777-300ERなどは世界中で広く使われており、欧米路線やアジア路線など幅広い国際線で運用されています。
- 座席間隔やシート幅は航空会社ごとに差がありますが、大手フルサービスキャリアであればエコノミーでもある程度の快適性が保たれています。
3-2. ボーイング787シリーズ(国際線仕様)
特徴
- B787は、国際線でも代表的な中長距離機として活躍しています。
- 航続距離が長いため、北米や欧州、東南アジアなどへの直行便にも対応しやすく、燃費が良いので採算性も高い点がポイント。
- 機内の気圧や湿度が通常よりも地上に近いレベルで保たれているため、長時間フライトでも体への負担が少ないとされています。
ポイント
- 窓が大きく、カーテンではなく電子シェードで明るさを調整する独特の仕組みが採用されています。
- 2-4-2や3-3-3など、航空会社によって座席配列が変わる場合があるので、旅行前にどのタイプか確認しておくと座席選びの参考になるでしょう。
- 路線によってはプレミアムエコノミーなどの中間クラスを導入している場合もあり、快適さとコストのバランスを取りたい方に人気があります。
3-3. エアバスA350シリーズ
特徴
- エアバスA350は、最新鋭のワイドボディ機として注目されており、日本の航空会社でも導入が進んでいます。
- 航続距離が長く、燃費や騒音面でも優れているため、国際線でも積極的に運用されています。
- 機内は快適性に重点を置き、気圧や湿度のコントロールが向上しているほか、客室の照明なども最新の技術でリラックスできるよう設計されています。
ポイント
- 座席配列は3-3-3が多いですが、各座席の幅やシートピッチは航空会社によって異なります。
- 個人用モニターの画質やエンターテインメントの充実度は総じて高水準。長距離路線であっても退屈しにくいのが魅力です。
- 日本国内でも羽田〜欧米路線、羽田〜アジア路線などで見る機会が増えており、乗り心地はボーイング787に並ぶと評されることもあります。
3-4. エアバスA380
特徴
- エアバスA380は、総2階建ての超大型機で、世界最大の旅客機として知られます。
- 日本ではハワイ路線などで運用されており、リゾート路線で特徴的な塗装を施した機体を見たことがある方も多いかもしれません。
- 500席を超える大量の座席数を誇り、大型のエンジン4発を搭載して長距離を飛行できる機体です。
ポイント
- 座席クラスの種類が豊富で、ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミーと幅広く設定されている場合が多いです。
- とにかく広大な客室空間が特徴で、2階席を有効に活用したラウンジスペースを設けている航空会社もあるなど、アメニティが充実しやすい機体です。
- 日本からハワイへの路線などで利用する場合は、便ごとの運航スケジュールや曜日が限定されていることがあるため、利用の際には日程を確認しましょう。
3-5. その他(エアバスA330、ボーイング767・777F など)
国際線には他にも、エアバスA330シリーズや、ボーイング767・777の貨物型を改修した旅客仕様など、さまざまな機材が存在します。特にA330は中距離路線でよく見られ、2-4-2や2-3-2といった座席配列を採用して快適性を高めているケースもあります。路線や航空会社によって使用機材が異なるため、チケットを予約する際は「使用機材」の欄をよくチェックすると、搭乗前からワクワク感を味わえるでしょう。
4. 主な航空機材の比較表
ここでは国内線・国際線でよく見かける代表的な機材をまとめて比較します。あくまでも目安であり、実際の座席数や性能は航空会社・型式によって異なる場合があります。
| 機種名 | メーカー | 座席数(目安) | 航続距離(目安) | 主な運用路線 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| B737シリーズ | ボーイング | 120〜180席 | 約5,000km以下 | 国内線、近距離国際線 | 短距離路線の主力。LCCでも多数採用。 |
| B767シリーズ | ボーイング | 200〜300席 | 約7,000km前後 | 幹線国内線、中距離国際線 | ワイドボディ機の中では中規模。 |
| B777シリーズ | ボーイング | 300〜400席 | 約9,000〜14,000km | 国内幹線、国際線 | 大型ワイドボディの代表格。 |
| B787シリーズ | ボーイング | 200〜300席 | 約14,000〜15,000km | 国際長距離線、国内幹線 | 最新鋭機で燃費・快適性に優れる。 |
| A320シリーズ | エアバス | 120〜220席 | 約6,000km以下 | 国内線、近距離国際線 | 単通路機で短〜中距離に適する。 |
| A330シリーズ | エアバス | 250〜350席 | 約10,000〜13,000km | 中距離〜長距離国際線 | ワイドボディで様々な路線に対応可能。 |
| A350シリーズ | エアバス | 280〜350席 | 約15,000km前後 | 国際長距離線 | 最新鋭機で静粛性・快適性が高い。 |
| A380 | エアバス | 500席以上 | 約14,800km前後 | 超大型機向け国際線 | 世界最大の総2階建て旅客機。 |
5. 快適な旅を実現するための座席選びと機材の関係
飛行機での旅を快適にするには、座席選びも重要なポイントです。機材によって座席配列やシートピッチ、モニターの有無、サービスの充実度などが異なります。ここでは、座席選びの基本的な考え方をご紹介します。
- 座席の位置
- 足元重視なら非常口座席(ただし、有事の際は手伝う義務があるため条件を満たす必要がある)
- 揺れを軽減したいなら翼に近い席
- 景色を楽しみたいなら窓側席
- トイレの行き来を楽にしたいなら通路側席
- クラス選択
- エコノミークラスでも航空会社や機材によってシートピッチやサービスは大きく異なります。機内Wi-Fiの有無やコンセントの有無などもチェックしておくと便利です。
- ビジネスクラス以上になると、シートをフルフラットにできるかどうか、座席配置が1-2-1なのか2-2-2なのかといった違いがあります。
- 飛行時間
- 国内線の場合、1〜3時間程度のフライトならそこまで疲れにくいので、エコノミークラスでも快適に過ごせるケースが多いでしょう。
- 国際線の長距離フライト(10時間以上)では、足を伸ばすスペースや座席のリクライニング角度などが快適性に直結します。
予約段階で使用機材が分かる場合は、その機材の座席配置図を航空会社の公式サイトなどで確認し、自分に合った席を選ぶと満足度の高いフライトにつながります。
6. 国内・国際のフライト時間とおすすめの旅シーズン
飛行機の機材を選ぶうえで、フライト時間も大きく影響してきます。ここでは国内線と国際線にわけて、代表的な路線の所要時間やおすすめの旅シーズンの目安をお伝えします。なお、あくまで一般的な目安であり、航空会社や気象条件によって変動する場合があります。
6-1. 国内線のフライト時間(例)
- 羽田(東京)〜新千歳(札幌):約1時間30分〜1時間40分
- 羽田(東京)〜伊丹(大阪):約1時間10分〜1時間20分
- 羽田(東京)〜福岡:約1時間50分〜2時間
- 羽田(東京)〜那覇(沖縄):約2時間30分〜2時間50分
国内線は2時間以内のフライトが多いため、機内エンターテインメントを利用せずともそれほど退屈することは少ないですが、座席を広めに取りたい方や上級クラスを試してみたい方は、ワイドボディ機が使われる便を狙ってみるのも一つの手です。
6-2. 国際線のフライト時間(例)
- 羽田(東京)〜ソウル(韓国):約2時間30分〜3時間
- 羽田(東京)〜シンガポール:約7時間〜7時間30分
- 羽田(東京)〜ホノルル(ハワイ):約6時間30分〜7時間
- 成田(東京)〜ロサンゼルス:約9時間〜10時間
- 羽田(東京)〜ロンドン(イギリス):約12時間〜13時間
国際線ではフライト時間が長くなるほど、座席の快適さや機内サービスの充実度が重要になります。B787やA350などの最新型機や、大手フルサービスキャリアが運行する便を選ぶと、長距離でも疲れを抑えられやすいでしょう。
7. 国内線で狙いたいおすすめの旅行シーズン
この記事は飛行機の機材がテーマですが、実際に旅行するときに「いつ行くか」を考えるのも楽しみですよね。国内線の場合、以下のようなシーズンが狙い目です。
- 北海道(新千歳)方面:6〜8月
- 夏の北海道は涼しく過ごしやすいので人気があります。ラベンダーなどの花畑や広大な自然を楽しむにはベストな時期です。
- ただしハイシーズンでもあるため、航空券の価格が高くなる場合がある点には注意しましょう。
- 沖縄(那覇)方面:4〜6月、10〜11月
- 夏の7〜8月は海開きと重なり人気が高くなりますが、4〜6月や10〜11月も比較的暖かく、海を楽しむこともできます。
- 台風シーズン(8〜9月頃)は天候が変わりやすいので、フライトが欠航になるリスクも考慮しましょう。
- 京都や大阪(伊丹・関西)方面:春の桜シーズン(3〜4月)や秋の紅葉シーズン(11月頃)
- ただし観光客が多い時期でもあるため、座席数の多いワイドボディ機が出る便でも混雑することが多いです。早めの予約がおすすめです。
- 福岡・九州方面:春(3〜5月)や秋(9〜11月)
- 気候が安定しているため、観光もしやすく、現地の食事も楽しみやすい時期。
- 桜や紅葉のシーズンに合わせて短期旅行をする人も多いエリアです。
こうしたシーズンに合わせて、少しでも快適に移動したい方は、大型機が投入される便を選んだり、早めに席を指定したりしておくと良いでしょう。
8. 国際線で狙いたいおすすめの旅行シーズン
海外旅行でも、行き先によってベストシーズンは大きく異なります。ここではいくつか代表的な目的地ごとの目安をご紹介します。
- ハワイ(ホノルル):4〜6月、9〜11月
- 年間を通じて温暖ですが、夏〜秋の台風シーズンには悪天候のリスクもあります。
- 有名なA380などの大型機が投入されている便もあり、ゆったりと移動できます。
- ヨーロッパ各都市:5〜7月、9〜10月
- 夏は観光に適した気候ですが、観光客が非常に多く、航空券やホテル代が高めになる傾向があります。
- 秋にかけては比較的観光客も落ち着き、気候も涼しく快適です。B777やA350、B787などのワイドボディ機でゆったり旅を楽しみたいところです。
- 北米(ロサンゼルス、ニューヨークなど):5〜9月
- 夏は気候が良いですが、人気シーズンのため航空券がやや高くなることが多いです。
- 航空会社によっては最新鋭機を投入していることもあるので、長距離フライトでも過ごしやすいかもしれません。
- 東南アジア(シンガポール、バンコク、クアラルンプールなど):11〜2月
- 年間を通じて高温多湿ですが、比較的雨の少ない乾季(地域によって異なる)に合わせると観光しやすくなります。
- フライト時間は6〜7時間前後の中距離になるケースが多く、B787やA350での運航便で快適度を高めるのがおすすめです。
渡航先の気候や観光ピークを考慮したうえで、使用機材をチェックすると同じ路線でもより良い体験が得られます。座席のピッチが広いかどうか、モニターやWi-Fiが整備されているかなども選択の基準にすると良いでしょう。
9. 飛行機選びに関する注意点や豆知識
最後に、飛行機選びやフライトをより楽しむために、知っておきたい注意点や豆知識をいくつかご紹介します。
- 使用機材は変更される場合がある
- 航空券予約時に「B777で運行」と書かれていても、整備や需要状況によっては急遽別の機材になることがあります。
- 特に国内線では需要が見込めないときに大型機から小型機へ差し替えられるケースもあるので、「必ずこの機体に乗りたい」という場合は注意が必要です。
- フライトの時間帯と混雑状況
- 朝や夕方の時間帯はビジネス利用が多い傾向があり、混雑しやすく航空券の価格も高めになることがあります。
- 逆にお昼前後や深夜便(国際線ではレッドアイ便など)は比較的空いている場合があり、座席も選びやすいかもしれません。
- シートマップを事前に確認
- 各航空会社の公式サイトなどでシートマップを公開していることが多く、座席の配置や非常口座席の位置などがわかります。
- エコノミークラスでも前方席は足元が広めに設定されている場合もあるので、自分の優先事項(足元スペース、窓側、トイレの近さ等)に合わせて選びましょう。
- 荷物の持ち込み制限や預け入れルール
- 機材によっては座席下や頭上の収納スペースが狭い場合があります。
- 機内持ち込み荷物のサイズや重量制限は航空会社ごとに異なるので、乗り継ぎがある場合は特に注意してください。
- ラウンジや優先搭乗を活用
- 国内線でも上級クラスを利用するとラウンジが利用できるケースがあるほか、優先搭乗が可能になることもあります。
- 国際線ではビジネスクラス以上の利用であれば、搭乗前のラウンジで軽食やシャワーを利用できることが多く、長旅の負担を軽減できます。
- 時差や乗り継ぎ時間の考慮
- 国際線では現地到着時間や乗り継ぎ時間をしっかり計算しておくことが大切。
- 同じ目的地でも、乗り継ぎ便を使うか直行便を使うかによって、使用機材やフライト時間、快適性が変わります。
- マイレージプログラムの活用
- 搭乗する航空会社が加入しているアライアンスや提携関係を把握しておくと、マイルを効率的に貯めることができる場合があります。
- 機材選びと同時に、どの航空会社を利用するかも旅慣れた人にとっては重要な検討ポイントです。
こうした注意点や豆知識を押さえておけば、機材にこだわった旅行プランを組むのも簡単になります。
10. まとめ
国内線と国際線で運用される飛行機の機材は、フライト距離や需要、路線の特性などによって大きく異なります。短距離向けのB737やA320シリーズから、大型ワイドボディのB777やA380、さらに最新鋭機のB787やA350など、多種多様な機体が活躍しているのです。
機材の違いは座席数や客室内の広さ、機内サービス、快適性などに直結します。飛行時間が長いほど機材の違いを実感しやすいので、特に長距離国際線でどの飛行機が使われているかは要チェックポイントといえます。また、国内線でも幹線や利用者の多い路線では、ワイドボディ機が投入されることがあり、快適な座席を確保できる可能性が高まります。
一方、需要変動や整備状況などにより、実際には予告なく機種が変更される場合もあります。どうしても乗りたい機種がある場合は、あらかじめ情報収集をこまめにおこなったり、便数が多い路線を選んだりするなど、少し工夫が必要です。
さらに、旅を楽しむうえでは機材だけでなく、目的地のおすすめシーズンやフライト時間、座席配列なども大きく関係してきます。北海道や沖縄などの国内人気エリアから、ハワイやヨーロッパ、北米などの海外リゾート・都市まで、行き先の気候とフライトスケジュールを照らし合わせて計画を立てると、より充実した旅になるでしょう。
座席選びにおいては、非常口座席や前方席、窓際か通路側かといった細かなポイントが快適性を左右します。長距離フライトほど、シートピッチやリクライニング性能、個人用モニターの有無などが重要になります。最新鋭機であれば、機内の気圧や湿度管理が改善されていたり、騒音レベルが低かったりと、移動そのものの疲労感を軽減してくれるメリットも期待できます。
また、国内線でも国際線でも、シーズンや時間帯によって航空券の価格や混雑状況は変動します。旅行の目的地と時期を考慮しながら、使用機材や座席クラスを検討してみてください。今は各航空会社のウェブサイトや航空券比較サイトで機材情報を詳細に確認できる時代ですので、「どの機材に乗るのか」をあらかじめ理解しておくと、フライトへの期待が一層高まるはずです。
飛行機選びは単なる移動手段というだけではなく、旅の楽しみの一つとして大切な要素となり得ます。機材に興味が出てきたら、ぜひ次回のフライトでは使用機材を意識してみてください。機体ごとの特徴を知ることは、快適な座席選びやスケジュール調整にも役立ち、旅の満足度をさらにアップさせてくれます。ぜひ、楽しく快適な空の旅を満喫してください。