夏休みに楽しめるアジア周辺のひとり旅先6選を徹底紹介。バンコク、シンガポール、台湾、ハワイ、ダナン、セブ島それぞれの観光・グルメ・ホテル情報から都市比較表まで、初心者にもわかりやすく解説します。夏休みを思いっきり満喫できる旅先の魅力と選び方がきっと見つかります。

夏休みにひとり旅してみませんか?長いお盆休みは、働く社会人にとって一年に一度の大チャンス。普段の忙しさを離れ、自分だけのペースで過ごせるひとり旅に出てみませんか?「一人で海外旅行なんてハードルが高そう…」と思うかもしれませんが、大丈夫!アジアとその周辺には、日本からアクセスしやすく比較的安い予算で存分に楽しめる魅力的な場所がたくさんあります。治安が良く初心者でも安心な国や、美味しい料理やリゾート体験ができる場所など、お一人様におすすめの旅先を選びました。本記事では、夏の長期休暇に社会人がひとり旅で楽しめる海外旅行先6選をご紹介します。具体的には以下のエリアです。

目次

  1. バンコク(タイ)
  2. シンガポール
  3. 台湾(台北など)
  4. ハワイ(オアフ島ホノルル)
  5. ダナン(ベトナム)
  6. セブ島(フィリピン)
  7. まとめ(あなたに合う旅先は?)

それぞれの都市の観光スポット・グルメ・ホテルでの楽しみ方を、具体例を交えながら解説します。また後半では各都市の比較表を用意し、費用感や治安、アクセス、気候などをひと目で比べられるようにしました。夏休みのひとり旅計画の参考に、ぜひ最後までお付き合いください。

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1. バンコク(タイ)〜微笑みの国でエキゾチックな都会体験〜

バンコクは東南アジアのタイ王国の首都で、「微笑みの国」と称されるタイならではの温かなホスピタリティとエキゾチックな都市体験が楽しめる街です。近未来的な高層ビルと金色に輝く仏教寺院が混在する景色は、まるで渋谷の喧騒に京都の寺院が同居しているような不思議な魅力があります。実はバンコクは世界で最も観光客に訪れられている都市の一つで、2019年以降も外国人旅行者数で常にトップクラス。その人気ぶりは2024年に訪れた外国人が約3,240万人にも達し世界一になったほどです。活気あふれる大都市でありながら、仏教寺院の穏やかさも感じられるバンコクは、初めてのひとり海外旅行にもピッタリと言えるでしょう。

●観光スポット: バンコクには初心者でも楽しめる見どころが盛りだくさんです。まず外せないのが王宮周辺の歴史エリア。エメラルド寺院として名高いワット・プラケオや、巨大な涅槃仏(ねはんぶつ)が横たわるワット・ポーは、その豪華絢爛な装飾に思わず息を呑むことでしょう。川沿いには朝日が美しいワット・アルン(暁の寺院)もあり、対岸から渡し船に乗ってアクセスするプチ冒険も楽しめます。市内の移動にはスカイトレイン(高架鉄道)や地下鉄が発達しており、エアコン完備で快適に移動可能です。買い物好きならチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットで掘り出し物探しに挑戦したり、最新スポットのアイコンサイアム(巨大ショッピングモール)で涼みながらお土産探しをしても良いでしょう。まさに「アジアのエネルギッシュな混沌」「近代的な快適さ」が同居する街で、歩くだけで新鮮な発見があります。

●グルメ: タイ料理は日本でも人気ですが、本場バンコクで味わう料理は格別です。屋台文化が発達しており、街角の屋台でパッタイ(タイ風焼きそば)やカオマンガイ(蒸し鶏ご飯)を数百円程度で味わえます。例えば、甘辛いタマリンド風味のパッタイが日本円でわずか500~600円程度というコスパの良さには驚くはず!暑い昼下がりには屋台のフルーツシェイクで南国フルーツを味わったり、露店で冷たいフルーツシェイクを楽しむのもおすすめです。少し奮発してレストランに入れば、世界三大スープの一つトムヤムクンの奥深い酸っぱ辛い味に感動するでしょう。

●ホテル・滞在の楽しみ方: バンコクの宿泊施設は選択肢が豊富で、日本では考えられないお得感があります。バックパッカー向けのゲストハウスなら1泊数千円、設備の整った中級ホテルでも1泊10,000~15,000円程度から見つかります。例えば市内中心部スクンビット地区のホテルでは、屋上プール付き・朝食ビュッフェ付きでも1万5千円以下という場合もあります。ホテル内で伝統のタイ古式マッサージを受けてみるのもひとり旅の贅沢。1時間のフットマッサージが日本円で3,500円前後と手頃なので、観光で歩き疲れた足を癒やすのにピッタリです。スタッフもフレンドリーで、笑顔で迎えてくれるでしょう。夜になったら、ホテル近くのナイトマーケットへふらりと出かけてみましょう。屋台で軽く食べ歩きしながら、雑貨や服を冷やかす時間はまるで夏祭りのようなワクワク感です。バンコクは眠らない街とも言われ、深夜でも屋台やマッサージ店が営業しています。一人でも退屈しないどころか、時間がいくらあっても足りないほど楽しめるでしょう。

●ひとり旅ポイント: バンコクは日本人旅行者にも馴染み深い都市であり、一人で訪れても困りにくい環境が整っています。街中では英語表記の案内が多く、観光地では簡単な英語が通じることもあります。治安面でも、観光客エリアで昼間に行動する分には比較的安心ですが、繁華街でのスリや詐欺には注意しましょう。例えば「王宮は閉まっている」と嘘をついて高額なツアーに連れて行こうとする客引きがいることでも有名です。【ご注意】親切そうに話しかけてくる人にも、にこやかにお礼を言いつつ必要以上の誘いには乗らないことが大切です。とはいえ、基本的にタイの人々は優しく微笑みを絶やさないので、困ったときは遠慮なく助けを求めてみましょう。言葉が通じなくても身振り手振りで何とかしてくれる「助け合い精神」がタイにはあります。初めての海外ひとり旅で不安な方でも、バンコクのエネルギッシュな空気と人々の優しさに触れれば、きっと旅の楽しさが勝ってくるはずです。


2. シンガポール〜安全・快適!“小さなアジア”を満喫〜

シンガポールは東南アジアに位置する小さな都市国家です。その魅力は何と言っても抜群の治安と清潔さ、そして多民族国家ならではの多彩な文化体験がぎゅっと詰まっていること。まさに**「アジアの縮図」**とも呼ばれ、一つの島で中華系、マレー系、インド系など様々な文化が調和しています。日本から直行便で約7時間とアクセスもしやすく、時差も1時間しかないため体の負担も少ないです。コンパクトな国土ゆえ観光地間の移動も短くて済み、短期間でも充実した旅を送れるでしょう。近未来的な高層ビルが立ち並ぶ一方、緑豊かな公園都市でもあり、街を歩けば清潔な道路と近代的なビルに囲まれて「ここは本当に東南アジア?」と驚くかもしれません。実際、シンガポールは日本人旅行者の満足度も非常に高く、「また行きたい」とリピーターが多い旅行先ランキングでも上位に入っています。都会の快適さと異文化情緒を一度に味わえるシンガポールは、海外ひとり旅デビューにもおすすめの行き先です。

●観光スポット: シンガポールには世界的に有名な観光スポットがコンパクトにまとまっています。まず外せないのがマリーナ湾エリア。マーライオン公園ではシンガポールのシンボルであるマーライオン像が大きな水しぶきを上げており、その向こうには巨大客船が3つのビルに乗ったような独特の形をしたマリーナベイ・サンズ(高級ホテル)がそびえ立ちます。夜には湾岸で光と音のショーが開催され、ビルの壁面に映し出されるレーザーショーは圧巻です。隣接するガーデンズ・バイ・ザ・ベイでは、まるでSF映画の世界のようなスーパーツリー(巨大人工樹木)が立ち並び、夜になるとライトアップされて幻想的な空間に。

オーチャードロードで最新ファッションやコスメのショッピングを楽しんだり、セントーサ島でビーチリゾート気分やユニバーサル・スタジオ・シンガポールといったテーマパークを満喫するのも良いでしょう。一方、チャイナタウンリトル・インディアアラブストリートといったエリアに足を延ばせば、一国の中で中華寺院・ヒンドゥー寺院・モスクが見られるなど、多文化がぎゅっと凝縮された体験ができます。街を少し歩くだけで雰囲気ががらりと変わるのはシンガポールならでは。たとえるなら、一日に東京の新宿・横浜中華街・表参道を全部回るようなものです。徒歩や地下鉄で気軽に異なる文化圏を行き来できる楽しさに、きっとあなたも夢中になるでしょう。

●グルメ: シンガポールはグルメ天国でもあります。中華系・マレー系・インド系の料理が融合した多国籍グルメは、まさに“食のるつぼ”。しかもホーカーズと呼ばれる屋台村(フードコート)が町中に点在し、本格的な料理をリーズナブルに楽しめます。例えば、鶏の出汁で炊いたご飯に蒸し鶏が乗った名物チキンライスはホーカーだと5シンガポールドル(約500円)前後で味わえ、シンプルながら奥深い味わいに感激するでしょう。他にもチリクラブ(巨大カニのチリソース炒め)やラクサ(ココナッツミルクカレー麺)、サテー(串焼き)など、一人でも色々試したくなる名物が盛りだくさん。

地元の人にならって、いろんな屋台から少しずつ料理を買い込み、相席のテーブルで頬張れば、それだけで立派な異文化体験です。朝食にはカヤトースト(ココナッツジャムを塗ったトースト)と濃いめのコピ(コーヒー)で地元風に決めてみるのも面白いですよ。高級グルメに興味があれば、マリーナベイ・サンズの上層階にある有名レストランで夜景を眺めながらディナー…なんて贅沢もできます。一人でも気兼ねなく入れるお店も多いので、その日の気分でストリートフードから高級料理まで幅広く楽しめるのがシンガポールの魅力です。

●ホテル・滞在の楽しみ方: シンガポールは宿泊費が高めと言われますが、その分サービスや設備のクオリティも高く、安心して滞在できます。中級予算で泊まれるホテルは主に3つ星〜4つ星クラスになりますが、清潔さや対応は日本のビジネスホテル以上という印象です。繁華街オーチャード付近やベイエリアのホテルは1泊20,000円以上することも多いですが、設備が新しく快適な滞在が約束されています。例えば、屋上にインフィニティプール(海と一体化したように見えるプール)を備えたホテルもあり、プールサイドで南国の空を一人占めする時間は最高のリフレッシュになるでしょう。

予算を抑えたい場合は、チャイナタウンやリトルインディア周辺にあるカプセルホテルホステルを利用する手もあります。ドミトリーなら1泊5,000〜6,000円程度からあり、共用ラウンジで世界中の旅行者と情報交換するのも楽しいひとときです。シンガポールは町がコンパクトなので、どのエリアに泊まっても観光スポットへのアクセスが比較的容易です。地下鉄(MRT)やバスが発達しており、スマホの乗換アプリで路線図を見ると東京の地下鉄と同じくらい分かりやすく、移動も迷いにくいでしょう。ホテルで地図をもらっておけばなお安心ですね。

●ひとり旅ポイント:
台湾は「海外旅行初心者にとって行きやすい国」としてよく名前が挙がります。その理由のひとつが、日本語や日本文化に対する理解の深さです。観光地では、日本語のメニューや案内が見られる場面もあり、旅行者にとっては安心材料のひとつと言えるでしょう。また、地下鉄(MRT)や主要施設の案内表示が整っていて、土地勘がなくても比較的スムーズに移動できます。治安面でも、台北をはじめとした都市部は落ち着いており、昼夜問わず大きな不安を感じることは少ないとされています。ただし、夜市や混雑したエリアではスリへの注意は必要で、基本的な防犯意識は常に持っておくことが大切です。

「親日的で優しい人が多い」とされる台湾ですが、すべての場面で日本語が通じるわけではありません。英語も含め、身振り手振りや翻訳アプリを使ってやり取りする場面もあるため、「言葉が通じなくてもなんとかなる」くらいの心構えでいくと、気楽に旅を楽しめるはずです。都市としての規模や便利さ、食文化の豊かさに加え、アクセスの良さや時差の少なさなど、総合的に見て「初めての海外ひとり旅」に選ばれやすい理由が揃っているのが台湾です。派手さよりも落ち着いた街歩きや食べ歩きを楽しみたい人にとっては、ちょうどいい距離感と過ごしやすさが魅力となるでしょう。


3. 台湾(台北など)〜近くて親日、美食とノスタルジーの街歩き〜

日本からわずか3時間ほどのフライトで行ける台湾は、「近くて親しみやすい海外旅行先」として常に人気のエリアです。特に首都の台北(タイペイ)は、日本人にとってまるで第二の故郷のような居心地の良さがある街として知られています。実際、日本人旅行者の「もう一度訪れたい海外旅行先」ランキングで台湾は堂々1位に選ばれており、リピーターが非常に多いことでも有名です。2023年には年間でおよそ200万人以上の日本人が台湾を訪れたとのデータもあり、その人気ぶりがうかがえます。台湾がここまで愛される理由は、何と言っても人々の親日的な国民性安心できる清潔な都市環境、そして多彩なおいしい料理!初めて訪れてもどこか懐かしくホッとする雰囲気があり、「海外だけど海外じゃないみたい」と感じる日本人も多いのです。台湾はまさに「プチ海外旅行」にうってつけの行き先であり、夏休みを使ってものんびり楽しめる魅力が詰まっています。

●観光スポット: 台湾でまず訪れたいのは、首都台北にある象徴的スポットの数々です。台北市内でひときわ目立つ超高層ビル台北101は、高さ508mから市街を一望できる展望台が人気。夕暮れ時に上れば、オレンジ色に染まる台北の街並みと遠くの山々が織りなす景色に感動するでしょう。歴史好きなら、中正紀念堂(蒋介石メモリアルホール)へ。広大な敷地と荘厳な建築、美しい庭園は写真映えも抜群です。お寺巡りをしたければ龍山寺へ行ってみましょう。お線香の香りが漂う中、多くの地元の人がお参りする姿に触れると、台湾の文化と信仰を肌で感じられます。台北市内の移動にはMRT(地下鉄)が安くて便利で、日本のSuicaのようなICカード「悠遊カード」が使えます。

一日乗り放題パスもあるので、気になる駅で降りて街歩きを楽しむのも一興です。また、台北から日帰り圏内の小旅行もおすすめ。ノスタルジックな山あいの町、九份(きゅうふん)は、赤い提灯が灯る坂道とノスタルジックな街並みが『千と千尋の神隠し』の世界のようだと話題になりました。夕暮れから夜にかけて九份の茶楼でお茶をしながら景色を眺めれば、時間が経つのを忘れてしまいます。他にも、十分(じゅうふん)で天灯上げ体験をしたり、台中まで新幹線で足を延ばして話題の宮原眼科(レトロ建築のアイスクリーム店)でスイーツを楽しむなど、台湾は小さい島ながら各地に魅力が散らばっているので、何度でも訪れたくなるんです。

●グルメ: 台湾と言えば食の宝庫!安くておいしいものがとにかく多く、毎日何を食べようか迷ってしまうほどです。特に有名なのが夜市(ナイトマーケット)での食べ歩き。台北市内だけでも、士林夜市、饒河街夜市、寧夏夜市…と多数の夜市があり、夕方から深夜まで地元の人や観光客でにぎわいます。屋台には様々なB級グルメが並びますが、例えばジューシーな小籠包が5~6個入りで日本円にして数百円、胡椒餅(こしょうもち)という肉まんは1個150円程度、さらにタピオカミルクティーも本場ではLサイズが350円程度と、とてもお財布に優しい!【具体例】士林夜市では、大きなフライドチキン「豪大大鷄排(ハオダーだージーパイ)」が有名で、お皿からはみ出るサイズなのに日本円で500円ほど。

友達とシェアする人も多いですが、一人旅ならこれ一つでお腹いっぱいになれます。他にも臭豆腐(その名の通り強烈な匂いの豆腐)など、勇気が必要な名物もありますが、挑戦してみると意外なおいしさに目覚めるかも?高級志向なら、ミシュラン星付きのレストランが東京より安く楽しめるのも台湾の魅力です。有名店の鼎泰豊(ディンタイフォン)本店で行列に並び、小籠包や炒飯を心ゆくまで堪能するのも思い出になります。食後のデザートには、マンゴーかき氷や、素朴な味わいの豆花(トウファ:豆乳プリン)も外せません。台湾で食べ物に困ることはまず無いでしょう。むしろ胃袋がいくつあっても足りない!と嬉しい悲鳴を上げるに違いありません。

●ホテル・滞在の楽しみ方: 台湾(特に台北)は、日本人観光客が多く訪れることもあってホテルも日系チェーンからブティックホテル、ホステルまで幅広く揃っています。料金も日本に比べると割安感があり、3つ星程度のビジネスホテルなら1泊10,000〜15,000円程度で快適に過ごせます。例えば台北駅周辺にはリーズナブルなホテルが集まっており、日本語の話せるスタッフがいるホテルもあります。一人ならシングルルームよりダブルルームのシングルユースが一般的ですが、それでも15,000円以下で広々泊まれることが多いです。台北郊外には北投温泉という温泉街もあり、温泉付きホテルで湯ったり過ごすのも夏の疲れを癒やす良い手段でしょう(ただし夏の温泉はかなり熱いので、クーラーを効かせた部屋で湯浴みする贅沢がオツです)。もしホテル以外で宿泊費を節約したければ、ゲストハウスのドミトリーも選択肢です。日本人宿も台北にはいくつかあり、共用スペースで情報交換したり一緒に夜市へ出かける仲間が見つかることも。一人だと躊躇しがちなローカル食堂も、宿で友達ができれば一緒に行けて安心ですね。

●ひとり旅ポイント: 台湾は「海外旅行初心者にとって行きやすい国」としてよく名前が挙がります。その理由のひとつが、日本語や日本文化に対する理解の深さです。観光地では、日本語のメニューや案内が見られる場面もあり、旅行者にとっては安心材料のひとつと言えるでしょう。また、地下鉄(MRT)や主要施設の案内表示が整っていて、土地勘がなくても比較的スムーズに移動できます。治安面でも、台北をはじめとした都市部は落ち着いており、昼夜問わず大きな不安を感じることは少ないとされています。

ただし、夜市や混雑したエリアではスリへの注意は必要で、基本的な防犯意識は常に持っておくことが大切です。「親日的で優しい人が多い」とされる台湾ですが、すべての場面で日本語が通じるわけではありません。英語も含め、身振り手振りや翻訳アプリを使ってやり取りする場面もあるため、「言葉が通じなくてもなんとかなる」くらいの心構えでいくと、気楽に旅を楽しめるはずです。都市としての規模や便利さ、食文化の豊かさに加え、アクセスの良さや時差の少なさなど、総合的に見て「初めての海外ひとり旅」に選ばれやすい理由が揃っているのが台湾です。派手さよりも落ち着いた街歩きや食べ歩きを楽しみたい人にとっては、ちょうどいい距離感と過ごしやすさが魅力となるでしょう。


4. ハワイ(オアフ島ホノルル)〜南国リゾートで安心の癒やし旅〜

社会人の長期休暇といえばハワイ!というほど、日本人にとってハワイは特別な憧れの地ですよね。太平洋に浮かぶ楽園ハワイの中でも、主要な観光地であるオアフ島ホノルルは、常夏のビーチリゾート都会の快適さが見事に融合した場所です。ワイキキビーチに沿って立ち並ぶ高層ホテル群、背景には象徴的なダイヤモンドヘッドの緑の稜線。真っ青な空と海、絵葉書のような景色に感激することでしょう。【比喩】ワイキキの白砂ビーチで海を眺めていると、まるで沖縄や湘南がそのまま海外に引っ越したかのような不思議な感覚すら覚えます。

というのも、日本人観光客が非常に多く、日本語の看板や日本語メニュー、日本語の話せる店員さんなども多いため(ホテル・レストラン・ツアーなど)、「海外なのに日本語が通じる!」という安心感が随所にあるからです。ハワイは日本人リピーター率も常にトップクラスで、年間およそ100万人前後の日本人が訪れるほど長年人気を集めています。初めての海外旅行先としてハワイを選ぶ人も多く、家族旅行から新婚旅行、そして一人旅まで、どんな旅行者でも温かく受け入れてくれる懐の深さがあります。南国の開放的な雰囲気に癒やされながらも、日本人向けサービスが整っていて過ごしやすいハワイは、リラックス重視のひとり旅にぴったりです。

●観光スポット: ハワイ・オアフ島では海も山も街もまるごと楽しめます。やはり目玉はワイキキビーチでのビーチ三昧。朝は散歩がてら波打ち際を歩き、日中はビーチパラソルの下で読書をしたり時折海に入って泳いだり…。何もしない贅沢とはこのことですね。少しアクティブに行くなら、ワイキキから見えるダイヤモンドヘッドのトレッキングがおすすめ。早朝の涼しいうちに登れば、山頂から昇る朝日とワイキキの絶景を一望できます。山道はしっかり整備されているので、軽いハイキング感覚で登れますよ。歴史に触れたい場合はパールハーバー(真珠湾)にある戦艦ミズーリ記念館アリゾナ記念館へ。

第二次世界大戦の舞台を学ぶ真摯な体験ができます。買い物好きなら、高級ブランド店が立ち並ぶカラカウア通りや巨大ショッピングモールのアラモアナセンターで一日中ショッピングも!またホノルル動物園や水族館も街中にあり、のんびり動物を眺めて過ごすのも和みます。もし時間に余裕があればレンタカーやバスでオアフ島の北 shore(ノースショア)まで足を延ばしましょう。ノースショアは巨大な波が打ち寄せるサーフィンの名所として有名で、冬場はプロサーファーの大会も開かれます。夏の時期は比較的穏やかですが、世界有数のサーフスポットの雰囲気を味わえますし、有名なマツモトシェイブアイス(かき氷)で虹色のシロップのかかったふわふわ氷を頬張るのもお約束です。オアフ島はバス路線も発達しており、一人でも主要な観光スポットはかなり回りやすいです。**「ザ・バス」**という市営バスは路線が網羅的で、数ドルで島内ほぼどこへでも行けるので上手に活用しましょう。

●グルメ: ハワイの食事は多彩で、アメリカ料理はもちろん和食や中華、ローカルフードまで選択肢が幅広いです。南国らしい新鮮なフルーツやシーフードも豊富なので、滞在中はぜひハワイならではの味を楽しんでみてください。定番のローカルフードといえばガーリックシュリンプ。特にノースショアの有名店「ジョバンニ」の屋台では、プリプリのエビに特製ガーリックソースを絡めた一皿が人気です(もちろんワイキキ周辺でもフードトラックで味わえます)。また、丼ぶりの上に醤油漬けマグロを乗せたポキ丼も絶品で、日本の海鮮丼とはまた違ったスパイシーな味付けがやみつきになります。

朝食にはパンケーキエッグベネディクトでおしゃれにキメるのも良いですね。有名店「ブーツ&キモズ」のマカダミアナッツソースパンケーキなど、一人でも並んで食べたい逸品が目白押しです。ボリューム満点のロコモコ(ハンバーグ丼にグレイビーソース)や、B級グルメのプレートランチ(肉や魚、マカロニサラダにご飯というワンプレート)は5〜10ドル程度からあり、一人でも気軽にテイクアウトしてビーチやホテルの部屋で食べるのも◎。スーパーに行けばお寿司やおにぎりも売っていて、日本食が恋しくなっても安心です。ただしハワイは物価が高めなので、レストランではチップ(15〜20%)を忘れずに。たとえば15ドルの食事をすると税金とチップで実質20ドル近くになることもあります。「アレ、思ったより高い?」となりがちなので最初は戸惑うかもしれませんが、これも文化の違いですね。ハワイは日本語が通じる店も多いので注文も気楽ですし、一人でも入りやすいカフェやフードコートも多数。南国の風を感じながら、美味しいものをのんびり味わってください。

●ホテル・滞在の楽しみ方: ホノルルのホテルは基本的に料金が高めですが、その分ロケーションや施設が素晴らしく、リゾート気分を存分に味わえます。ワイキキビーチ沿いの一等地のホテルは1泊2〜3万円以上が相場ですが、部屋の窓から紺碧の海が見渡せる眺めは何物にも代え難い贅沢です。もし予算に余裕があれば、オーシャンビューの部屋に泊まってみましょう。波音で目覚める朝は格別ですよ。また、多くの大型ホテルがアクティビティカウンターを備えており、現地発のツアーやアクティビティ(一人参加OKのものも多いです)の申し込みができます。スキューバダイビングやイルカと泳ぐツアー、星空を眺めるクルーズなど、ホテル経由で安心して予約できるので積極的に利用してみてください。

一方、中級予算で抑えたい場合は、ワイキキから数ブロック離れた場所にある小規模ホテルやコンドミニアムを検討しましょう。1泊1万円台前半でも清潔で快適な部屋が見つかることがあります。コンドミニアムならキッチン付きの部屋もあり、ABCストア(コンビニ)で買ったものを調理して節約することもできます。長期滞在の旅行者にはキッチン付きのお部屋は人気です。一人旅でホテル滞在をもっと楽しむなら、プールやスパ施設を活用しましょう。プールサイドでトロピカルドリンク片手に読書をしたり、日系スパでロミロミマッサージ(ハワイ伝統のマッサージ)を受けて日頃の疲れをほぐすのも最高ですね。

●ひとり旅ポイント: ハワイは海外初心者でも安心して旅行できる環境が整っています。特にホノルルでは「日本語が通じる海外」とも言われるほど、日本人観光客向けのサービスが充実しています。ホテルのフロントや主要レストランに日本語スタッフが常駐していることも多く、英語に自信がなくても困ったときは日本語で相談できる場面があるでしょう。治安も良好で、ワイキキ周辺は夜遅くまで観光客が歩いています。ただしアラモアナ地区の外れやダウンタウンの裏通りなど、一部治安が良くない場所もあるので深夜の一人歩きは避けてください。基本は大通りや観光客が多いエリアを移動する限り、安全に過ごせます。

またハワイでは皆フレンドリーで、「一人で来たの?」と話しかけられることもしばしば。ビーチで写真を撮っていると隣のグループがシャッターを押してくれたり、バス停で待っていると地元の人が「どこ行くの?」と世話を焼いてくれたり、日本人に対しても親切です。ハワイでは「アロハ精神」といって、お互いを尊重し助け合う文化があります。一人旅でもそのアロハスピリットに包まれて、寂しさを感じる暇もないかもしれません。リゾート地ゆえ周りは家族連れやカップルも多いですが、気にすることはありません。一人だからこそ好きな時に好きな場所でのんびり過ごせるという特権を存分に活かしましょう。ハワイの心地よい風と太陽が、頑張るあなたに最高のご褒美を与えてくれるはずです。


5. ダナン(ベトナム)〜穴場ビーチリゾートと世界遺産のいいとこ取り〜

ダナンはベトナム中部に位置する港町で、リゾート地として注目を集めています。海に面した長いビーチ、美しい手自然、そしてベトナム文化の魅力が詰まった街…それがダナンです。日本からのアクセスも随分良くなり(成田・関空などから約5〜6時間)、「次の旅行先はダナン!」と考える人も増えてきました。実際、2025年の大型連休の人気旅行先ランキングでもダナンは上位に食い込む勢いで、同じビーチリゾートのセブ島やオーストラリアのケアンズと並び注目度が上がっています。とはいえ、まだまだ発展途中の部分もあり“アジアの穴場リゾート”的な雰囲気が残っているのも魅力でしょう。ダナンはゆったりした時間が流れるビーチと歴史情緒ある街並みの両方を楽しめる欲張りな旅先です。ハワイやバリ島ほど観光地化されていない分、素朴な人々との触れ合いや現地の生活感も味わえるでしょう。「観光客でごった返すより、少し穴場でのんびりしたい」そんなあなたにぴったりの行き先です。

●観光スポット: ダナンとその周辺には自然と文化が織りなす観光地が豊富です。まずダナン市内でぜひ訪れたいのが、全長約30kmにも及ぶ白砂のミーケビーチ(My Khe Beach)。アメリカの雑誌で「世界で最も美しいビーチの一つ」と紹介されたこともあり、サラサラの砂浜とエメラルドグリーンの海が延々と続く景観は圧巻です。ビーチ沿いには高級リゾートホテルが点在し、ホテルのビーチチェアで波音を聞きながら昼寝…なんて贅沢も。一方、市街地にあるドラゴン橋は夜になるとドラゴン型の橋が虹色にライトアップされ、週末には口から火を噴くショーも見られるユニークなスポットです。市内観光では五行山(マーブルマウンテン)も人気。大理石の山々に仏教寺院や洞窟が点在し、石段を登っていくと山頂からはダナン市街と海を見渡せます。また、ダナン旅行で欠かせないのが近郊のホイアン訪問でしょう。

ホイアンはダナンから車で約40分の古い港町で、街全体が世界遺産に登録されています。ここは17〜19世紀にかけて日本人や中国人が行き交った貿易港で、日本人街の跡や日本が架けたと伝わる来遠橋(日本橋)も残っています。ホイアンの旧市街は黄色い壁の古い家並みと提灯が織りなすレトロ可愛い雰囲気で、夕暮れから夜にかけてランタンが灯る光景は言葉を失う美しさです。毎月満月の夜には「ランタン祭り」が開催され、町中の明かりが提灯だけになる幻想的なイベントも。一人でもそのロマンチックな雰囲気に酔いしれること間違いなしです。さらに足を延ばせば、ダナン近郊の山岳地帯にあるバーナーヒルズ(Bà Nà Hills)も外せません。ヨーロッパの古城のような建物が建つテーマパークで、高原の涼しい気候の中、一番の目玉であるゴールデンブリッジ(巨大な石の手で支えられた黄金の橋)を渡れば、まるで空中に浮かぶ庭園に迷い込んだかのような体験ができます。インスタ映え確実のこの橋は2018年の完成以来SNSで話題沸騰し、ダナン観光のハイライトとなっています。ダナンは4〜8月が乾季で天気が安定しベストシーズン。8月の猛暑はありますが、夏好きには太陽ギラギラのビーチがむしろご褒美でしょう。観光客がまだ少なめの穴場なので、観光地でもゆったり自分のペースで見て回れるのが嬉しいですね。

●グルメ: ベトナム料理は日本でもブームになるほど人気ですが、ダナンはその本場の味を楽しむ絶好の機会です。ベトナム中部にはダナン発祥のご当地グルメも多く、一人旅でも色々挑戦してみてください。まず朝食におすすめなのがバインミー。フランスパンにパテやハム、なますやパクチーを挟んだサンドイッチで、ダナンでは行列のできる有名店もあります。出来立てサクサクのバインミーは、日本のコッペパン感覚でぱくっと食べられ、具材のハーモニーが絶妙!一つ約15,000ドン(約80円)程度と激安なのも嬉しいポイントです。お昼はやっぱりフォー(米粉の平麺スープ)でしょう。鶏ガラスープが優しい味のフォー・ガー(鶏肉フォー)や、牛肉の旨味たっぷりのフォー・ボー(牛肉フォー)など、屋台で手軽に味わえます。さらにダナン名物としてミークアンという汁少なめのターメリックスープ麺もあります。海老や豚肉、野菜が乗った具だくさんの麺で、現地の人は朝からこれを食べて元気をつけるとか。

ホイアンまで行ったらカオラウ(太麺に甘辛いタレと具を混ぜて食べる麺料理)も試してみましょう。こちらは日本の伊勢うどんに少し似ており、日本人にも親しみやすい味です。ダナンは海沿いなので海鮮も新鮮!シーフードレストランでは、生簀から選んだエビ・貝・魚を好きな調理法(ニンニク炒めや蒸し、生春巻きにする等)で料理してくれます。一人分からOKなので遠慮なく頼めますよ。南国フルーツも豊富で、ドラゴンフルーツやマンゴーを丸ごと買ってホテルで食べたり、市場でカットフルーツを買ってその場で味わうのも醍醐味です。そして忘れてならないのがベトナムコーヒー。コンデンスミルク入りの甘いアイスコーヒー「カフェ・スア・ダ」をカフェで飲めば、強い日差しの中ホッと一息つけます。街中のおしゃれカフェでは無料Wi-Fiも飛んでいるので、休憩しつつ日本にいる友人に旅の写真を送ったりSNS更新したりもできて便利ですよ。

●ホテル・滞在の楽しみ方: ダナンの宿泊施設は年々充実してきています。特にリゾート気分を満喫したいなら、ビーチ沿いの大型リゾートホテルが狙い目です。実はベトナムの物価は日本の約半分以下とも言われ、5つ星ホテルでも日本よりかなり安く泊まれる場合があります。例えばオーシャンビューの高級リゾートホテルが1泊15,000円前後から見つかることも珍しくありません。プライベートビーチやインフィニティプール、スパ施設完備でこの価格はお得感がありますよね。リゾートではぜひのんびりホテルステイを楽しみましょう。朝は波音をBGMにビーチで読書、昼はプールサイドのデッキチェアで南国の太陽を浴び、夜はバーで南国カクテル片手に海風を感じる…と、贅沢な時間を過ごせます。

一方、観光重視であまりホテルに滞在しないなら、市内中心部のホテルに泊まるのも便利です。街中のホテルなら1泊5,000〜8,000円程度で新築の綺麗なホテルが多数あります。ホイアンへ行くバスも市街地から出ていますし、レストランや市場巡りも徒歩圏内。中には日本人オーナーの宿もあり、日本語対応やレンタルバイク手配などきめ細やかなサービスを受けられることも。ゲストハウスに泊まれば他の旅行者との交流も生まれやすく、「明日一緒に遺跡見に行こう!」なんて意気投合するかもしれません。ダナンはこれから更に観光開発が進む地域なので、新しいホテルや施設の情報を逐一チェックしてみてください。最近では、クアンドー川沿いにリバークルーズ船が誕生したり、屋台村が整備されたりと、夜の楽しみも増えてきています。一人旅でも退屈せず、程よく賑やか程よくのんびりした滞在ができるのがダナンの良いところです。

●ひとり旅ポイント: ダナンは急速に観光地化していますが、他のメジャーリゾートに比べるとまだ素朴さが残り、一人で歩いていても地元の人々との触れ合いが楽しめます。英語はホテルスタッフや若者には通じますが、街のお店では簡単な英単語やジェスチャーが頼りになる場面も。しかし不思議と困ることは少なく、ベトナム語で「カムオン!(ありがとう)」と笑顔で言えば大抵の人は優しく応えてくれます。治安は比較的安定していますが、バイクが非常に多いため交通安全には注意しましょう。信号がなく車やバイクがひっきりなしに行き交う道路もありますが、そんな時は現地の人と一緒に渡ると安心です。

スリや盗難も観光客増加に伴い皆無ではないので、人混みではリュックは前に抱えるなどの対策を。とはいえ、日本人に対する印象は概ね良く、「コンニチハ!」と声をかけてくれる子ども達もいます。一人旅でホイアンなど行く際は、ホテルでタクシーを呼んでもらうと安心です。ダナンでは配車アプリ(Grabなど)が使えるので、一人移動も割安で簡単にできちゃいますよ。また、日本とベトナムの文化交流史に触れるのも面白いポイントです。ホイアンでは江戸時代に思いを馳せて日本橋を渡り、日本にルーツを持つ文化がこの土地に残っていることに感動を覚えるでしょう。そうした歴史ロマンも相まって、ダナンの旅は心にじんわり響く体験になるはずです。華やかなリゾートと昔ながらのアジアの雰囲気、その両方を味わえるダナンで、ぜひ自分だけの発見をしてみてください。


6. セブ島(フィリピン)〜お手頃トロピカルアイランドで海遊び満喫〜

フィリピン中部に位置するセブ島は、エメラルドグリーンの海と豊かな南国の自然に囲まれた常夏の楽園です。近年は日本からの直行便も就航し(成田・関空から約5時間)、グアムやサイパンと並ぶ手軽なビーチリゾートとして人気が高まっています。2025年の大型連休の旅行先ランキングでも10位にランクインするなど、日本人旅行者の注目度もアップしています。セブ島の魅力は何と言ってもコスパ良く南国リゾートを楽しめること。ハワイやモルディブは憧れるけれど予算が…という方でも、セブなら比較的手頃な価格で透明度抜群の海やビーチリゾートを満喫できます。英語が公用語の国なので意思疎通もしやすく、現地の人々はフレンドリーで陽気。島全体がのんびりムードに包まれており、「時間がゆっくり流れる」と感じられるでしょう。そんなセブ島は、一人旅で思いっきり海遊びをしたい人や、南国でゆったり自分を癒やしたい人にピッタリの行き先です。

●観光スポット: セブ島での主役は何と言っても。島の周辺には数え切れないほどのビーチとアイランド(小さな離島)があり、毎日違う海で遊んでも飽きません。マクタン島(国際空港のある小さな島で、実質セブ本島と橋で繋がっています)が主要なリゾートエリアで、白砂のプライベートビーチを持つホテルが点在しています。まずはホテルの目の前の海でシュノーケリング!色とりどりの熱帯魚がすぐ近くで見られ、運が良ければニモ(カクレクマノミ)にも出会えるかも。もっと本格的に海を楽しみたいならアイランドホッピングツアーに参加しましょう。一人でもホテルや旅行会社で申し込めば、他の参加者と一緒に船で離島巡りへ連れて行ってくれます。

ナルスアン島やヒルトゥガン島など人気スポットでシュノーケルをし、無人島でBBQランチという非日常体験ができます。ダイビングライセンス保持者なら格安でファンダイブが可能ですし、未経験でも体験ダイビングがOK。セブは世界有数のダイビングスポットとしても知られ、モアルボアルというエリアでは「イワシの大群」に囲まれるダイビングが有名です。また、少し遠出になりますが、オスロブという南部の町ではジンベエザメと泳ぐ体験もできます。巨大なジンベエザメと一緒に泳げるなんて、生涯忘れられない思い出になるでしょう。ただし最近は環境や動物保護の観点から賛否もあるツアーなので、参加する際はよく調べて判断してくださいね。海以外の観光では、セブ市街地(セブシティ)にあるサンペドロ要塞マゼラン・クロスなど歴史スポット巡りもおすすめです。フィリピンのスペイン統治時代の面影が残る教会や要塞跡を訪れれば、ビーチリゾートとはまた違う顔のセブに出会えます。夜は市内の高台にあるトップス展望台から煌めく夜景を眺めたり、SMシーサイドなど巨大ショッピングモールで買い物したりと、意外に都会的な楽しみもあります。8月のセブは雨季真っ只中ですが、「一日中土砂降り」ということは少なく、スコールの合間には青空がのぞくこともしばしばです。むしろ夏のピークを外して観光客が少なめな分、ビーチや観光地を独り占めできるメリットも。雨上がりのビーチに虹がかかる光景に出会えたら、それは雨季のセブならではのご褒美ですね。

●グルメ: フィリピン料理は日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、セブでは新鮮な海の幸や南国フルーツを使ったおいしい料理がたくさん楽しめます。まず試したいのがシーフードBBQ。ビーチ沿いの屋台やレストランでは、新鮮なエビ・イカ・魚をその場で炭火焼きにしてくれます。ガーリックバター風味や甘辛い醤油ベースのタレで焼いた海鮮は、ビールとの相性抜群!フィリピンのビール(サンミゲル)は軽くて飲みやすいので、南国の夕暮れに海を見ながら一杯やるのも最高です。名物料理ではレチョンと呼ばれる豚の丸焼きが有名で、セブのレチョンは国内一との呼び声もあります。カリカリの皮とジューシーなお肉を特製ソースにつけて食べれば、豚肉好きにはたまりません。

ただ一人旅だと一頭は食べきれないので、食堂で少量を切り売りしてもらうか、レチョン入りの料理(レチョン・パコーという炒め物など)を注文すると良いでしょう。日中のおやつには南国フルーツをぜひ。セブ島近郊のカモテス島はマンゴーの名産地で、とれたて熟したマンゴーは蜜のような甘さです。市場で1個100円もしない値段で売っているので贅沢に頬張りましょう。フィリピン風かき氷ハロハロも暑い日にぴったり。カラフルなゼリーや豆、アイスクリームまで乗った欲張りデザートで、不思議なおいしさがあります。もし日本食が恋しくなっても大丈夫。セブ市内には日本食レストランも多く、ラーメン屋や居酒屋、果ては回転寿司まであります。日本企業の進出や語学留学での日本人長期滞在者も増えた影響で、日本人向けサービスが増えているんですね。ローカルフードと併せて、滞在中はいろんな味を試してみて、お気に入りの南国グルメを見つけてください。

●ホテル・滞在の楽しみ方: セブ島(正確にはマクタン島)のリゾートホテルは、高級リゾートから手頃な価格のホテルまで様々です。一人旅の場合、リゾートホテルに泊まってしまえば施設内で完結できるので安心・快適。プライベートビーチやプール、レストラン、バーなどが敷地内に揃っており、セキュリティもしっかりしているため女性のひとり旅にもおすすめです。中級予算であれば、マクタン島内の3〜4つ星ホテルに1泊1万円前後で泊まれるところもあります。例えば、ビーチまでは徒歩圏内だけどリーズナブルなホテルを選び、昼間は近隣の公共ビーチに出かけて遊ぶ、なんてスタイルも可能です。ダイビングを予定しているなら、ダイビングショップに併設された宿に泊まると送迎付きで楽だったりします。

セブ市内に泊まる手もあります。シティホテルは1泊5,000円以下でも快適な所が多く、ショッピングモールに徒歩で行けたり、市街観光には便利です。ただし海で遊ぶには車やバスで郊外へ出る必要があるので、アクティビティ中心ならやはりマクタン島の方が便利でしょう。滞在中は、ぜひ現地のマッサージも体験してみましょう。フィリピンのマッサージは1時間あたり1,500円未満と格安で、リゾートホテル内にもスパがありますが、外のマッサージ店ならさらにお手頃です。一人でも気兼ねなく入れるので、シュノーケリングで疲れた身体を癒やすのに最適です。また、ホテル主催の無料アクティビティ(ヨガや手芸教室など)があれば積極的に参加してみましょう。現地スタッフや他の旅行者と交流でき、思わぬ情報を教えてもらえるかもしれません。セブ島はインフラが整い始め、Wi-Fi環境も改善されています。カフェやホテルでリモートワークする長期滞在者もいるほどなので、街中でスマホを使ってGrab(タクシー配車)を呼んだり地図を見るのも問題なくできます。一人旅の強い味方になってくれるでしょう。

●ひとり旅ポイント: セブ島は基本的に陽気で安全な雰囲気ですが、注意点としてはスリやぼったくりに合わないよう気をつけることが挙げられます。観光客が集まる場所では子供たちが物売りに来ることがあり、つい気を取られていると別の人に荷物を…というケースもゼロではありません。バッグは常に自分の体の前に持ち、人込みではスマホをむやみに出さないなど一般的な海外旅行の注意をしましょう。タクシーはメーター制ですが、中には交渉を持ちかけてくる運転手もいます。乗る前に「メーターOK?」と確認すると安心です。Grabアプリを使えばぼったくりの心配はありません。また、夜間に女性が一人で出歩くのは避け、出かけるならホテルの送迎や信頼できるタクシーを利用してください。

セブの人々は親しみやすく、一人でいると話しかけてくれることも多いです。「どこから来たの?」と聞かれて「ジャパン!」と答えると、「日本大好き!」と笑顔で返してくれるなんてことも。日本のアニメや音楽が好きな若者も多く、カフェで隣り合った地元の子とアニメ談義で盛り上がった、なんてエピソードもあるくらいです。語学留学で滞在している日本人もいるので、街中で同胞を見かけたら思い切って声をかけてみるのも良いでしょう。セブ島はモットーが「ゆっくり行こう」と言わんばかりの南国タイムで動いています。多少予定通りにいかなくても、のんびり構えることが大切。一人旅ならではの自由さで、臨機応変にプラン変更しながら、「まあいっか」と青い海に癒やされてください。きっと帰国する頃には心も身体もリフレッシュされ、「またセブ島に行きたいな」と思っていることでしょう。


各都市の比較表(費用・治安・アクセス・気候・満足度)

最後に、紹介した6つの都市について特徴をざっくり比較してみましょう。費用感や安全性、アクセスの良さなど、旅先選びのポイントとなる項目をまとめました。

都市費用感
(物価・旅行費用)
治安
(安心度)
アクセス
(日本から)
気候
(8月)
総合満足度
(主な魅力)
バンコク
(タイ)
安い◎
食事・買い物・宿全て格安でコスパ最高。屋台飯は¥200〜、中級ホテルも¥10,000前後とお得。
普通○
観光地は比較的安全だがスリや詐欺に注意。夜の一人歩きは大通り沿いなら問題なし。
直行便多数
所要約7時間。成田・羽田・関空などから毎日直行便あり。ビザ不要(30日以内)。
雨季・高温多湿
連日30℃超えでスコールあり。蒸し暑いが屋内は冷房強め。雨具携帯推奨。
満足度高い◎
物価安と観光充実で人気。食・買い物・マッサージ等楽しみ多くリピーターも多数。
シンガポール高い△
物価は日本以上、ホテルも高め。食事はホーカーズで¥500〜あるが全体的に出費は多い印象。
非常に良い◎
治安抜群に良く清潔。女性の夜間一人歩きも比較的安心。罰金制度で犯罪抑止。
直行便多数
所要約7時間。成田・羽田・関空などから毎日運航。ビザ不要(90日以内)。時差1時間で楽。
年中夏(常夏)
気温は約30〜33℃で湿度高め。時折スコールあり。8月は比較的天候安定。
満足度高い◎
短期間でも楽しめる充実さ。安全・快適でストレス少。多文化グルメや観光でリピーター多数。
台湾
(台北など)
安い◎
日本より安め。屋台グルメ¥400〜、交通も安価。ホテルは¥10,000前後〜と手頃。総旅費も控えめ。
非常に良い◎
治安はアジアトップクラス。夜市も含め比較的安全。日本語通じる場面もあり安心感大。
直行便多数
所要約3〜4時間。東京・大阪他主要空港から頻繁に直行便。ビザ不要(90日以内)。時差1時間未満。
真夏・高温多湿
気温33℃前後、湿度高。台風シーズンで要注意。突然の夕立あり。暑いが冷房強いので羽織物あると◎。
満足度非常に高い◎
日本人リピート率1位。親日で居心地良く食も美味。初心者にも人気で満足度抜群。
ハワイ
(ホノルル)
高い△
物価は日本以上(チップも必要)。ホテルも高級志向で¥25,000〜が多い。ツアー利用で多少節約可。
良い◎
観光地の治安は良好。日本語対応施設も多く安心。夜間は繁華街以外避ければ安全。
直行便多数
所要約7〜8時間。成田・羽田・関空から毎日運航。ESTA要申請(ビザ免除)。時差-19時間(ほぼ1日)。
常夏・乾季
気温31℃前後。湿度低めでカラッと晴天多し。海も穏やかで泳ぐのに最適。ハリケーンは稀。
満足度トップ◎
日本人に不動の人気。気候快適で海も街も楽しめる。言葉の不安少なくリピーター多数。
ダナン
(ベトナム)
安い◎
物価安く食事¥300〜、マッサージ1時間¥800〜。中級ホテル¥7,000前後。豪華リゾートも格安。
良い○
治安は比較的良好。ひったくり注意(バイク多)。夜は人通り多い所を。現地の人は親切で安心感あり。
直行便あり
所要約5〜6時間。成田・関空から直行便(週数便程度)。ハノイ/ホーチミン経由も選択肢。ビザ不要(15日以内)。
真夏・乾季
気温32〜35℃と酷暑だが晴天多し。雨は少なく海日和。紫外線強烈なので日焼け対策必須。
満足度高い○
穴場リゾートとして好評。海と街の両方楽しめコスパ良。観光客少なめでゆったりできると満足度高。
セブ島
(フィリピン)
安い○
物価は日本の半分程。食事¥300〜、アクティビティも安価。リゾートホテルも他の南国より割安感あり。
普通△
観光エリアはおおむね安全だが、スリや置き引きに注意。夜間外出は控えめに。基本的に人懐っこくフレンドリー。
直行便あり
所要約5時間。成田・関空から直行便運航中(週数便)。マニラ経由も可。ビザ不要(30日以内)。
真夏・雨季
気温29〜32℃。蒸し暑く午後にスコールあり。晴れ間も出る。台風シーズンだがセブは直撃少なめ。
満足度高い○
海好きには最高の楽園。費用も抑えめで満喫度大。日本から近く英語OKで過ごしやすい。徐々に人気上昇中。

※費用感や満足度はあくまで一般的な目安です(◎=特に良い、○=良い、△=やや注意)。実際の感じ方には個人差があります。


7. まとめ:あなたに合う旅先はどこ?

ここまで、夏休み(お盆休み)を使って楽しめる海外ひとり旅の行き先6選を詳しくご紹介してきました。最後に、それぞれの都市がどんな人に向いているか簡単にまとめてみましょう。

  • バンコク(タイ): 「とにかくコスパ重視!活気あるアジアを味わいたい人」におすすめ。 屋台グルメや安いマッサージ、雑貨ショッピングなど安くて楽しいが詰まった街です。観光名所も多彩で、一人で思いっきり動き回りたいアクティブ派に向いています。多少の喧騒や暑さも旅のスパイスと楽しめる人なら、バンコクの刺激的な空気にワクワクするはず。エネルギッシュな街でリフレッシュしたい方に◎。
  • シンガポール: 「短い日程で効率よく安全に海外体験したい人」におすすめ。 都市国家ならではの便利さと治安の良さが光ります。多文化が融合した観光スポットやグルメがギュッと凝縮されているので、10日間でなくもっと短期間でも十分楽しめるかもしれません。初めての一人海外でも不安が少なく、キレイ好き・快適志向なあなたも満足間違いなし。少々費用は張りますが、その分の価値を感じられるでしょう。
  • 台湾(台北): 「海外初心者やご飯を思い切り楽しみたい人」におすすめ。 何と言っても親日的で安心感抜群の台湾は、海外旅行デビューの方にイチ押しです。言葉のハードルも低めで、人の優しさにほっこりできます。おいしいものが大好き!という食いしん坊さんなら夜市巡りは天国でしょう。日本と共通点も多く、「海外だけどホッとする」不思議な居心地を味わえます。ちょっとした週末海外にも行ける距離なので、一度行けばリピートしたくなるかも。
  • ハワイ(ホノルル): 「安心できる環境で南国リゾートを満喫したい人」におすすめ。 海外旅行に快適さと癒やしを求めるならハワイが最適解です。日本語サービスが行き届き、安全で清潔、気候も最高という三拍子揃った環境で、ストレスフリーな一人旅ができます。海辺でのんびり読書したり、ショッピングを楽しんだり、贅沢に過ごしたい大人のバカンスにぴったり。費用は他より掛かりますが、「行って良かった!」という満足度はトップクラスです。一年頑張った自分へのご褒美旅にも◎。
  • ダナン(ベトナム): 「穴場スポットでのんびりしつつ観光もしたい人」におすすめ。 有名観光地は混雑が心配…という人も、ダナンなら今はまだ比較的ゆったりしています。リゾートのリラックスムードとベトナムの文化散策の両方を楽しめて、一粒で二度おいしい旅先です。費用も抑えめなので、長めの休暇をリーズナブルに過ごしたい人にも良いでしょう。多少の英語力とフットワークがあれば、快適さより素朴さを味わう旅として満足できるはず。これから人気が出そうな注目株なので、今のうちに訪れて“先取り”するのもアリです。
  • セブ島(フィリピン): 「とにかく海!アクティブにマリンスポーツを楽しみたい人」におすすめ。 綺麗な海で思いっきり泳いだり潜ったりしたい、水上アクティビティ三昧の夏にしたい、というあなたにはセブ島がピッタリ。手頃な価格で南国リゾートを体験できるので、学生ノリで楽しみたい社会人や、バックパッカー気質のダイバーさんにも人気です。適度に都会の要素もあるので、海に飽きたら街ブラも可能。雨季でも意外と楽しめるので、夏しか長期休めない人にも現実的な選択肢と言えます。明るく陽気な国民性に触れて、旅友達ができちゃうかも?

最後に…ひとり旅は、誰にも気兼ねなく自分のペースで旅を楽しめる素敵なスタイルです。その反面、不安や寂しさを感じる瞬間もあるかもしれません。でもご安心を!今回紹介したどの旅先にも、そんな不安を吹き飛ばしてくれる魅力と出会いが待っています。現地で出会う景色や人々、美味しいご飯に心が躍れば、きっと「思い切って一人で来て良かった!」と思えるでしょう。

あなたの夏休みが最高の思い出になる旅になりますように。ぜひこの記事を参考に、自分にピッタリの旅先を選んでみてくださいね。地図を広げて計画を立て始めたその瞬間から、もう旅は始まっています。さあ、勇気を出して一歩踏み出し、世界への扉を開きましょう!行き先が決まったら、あとは存分に楽しむのみ。