東京から気軽に行ける南国リゾート「セブ島」の旅行ガイド。直行便の航空会社選びから入国準備、現地での移動手段、おすすめ観光スポット・グルメ・アクティビティ、ホテル選び、治安情報、旅行シーズンの見極め方やWi-Fi・チップ事情まで、初心者にもわかりやすく解説します。

常夏のフィリピン・セブ島は、透明なエメラルドグリーンの海と白い砂浜が広がる楽園のようなリゾートですめるのが魅力です。コロナ禍明けに観光客も戻り、2024年にはフィリピン全体で海外旅行者数が1,100万人を突破するなどセブ島への注目も高まっています。そんな人気上昇中のセブ島旅行を計画中の方に向けて、本記事では東京発のセブ島旅行を楽しむための情報をたっぷりお届けします。

たとえば、予算に応じたおすすめ直行便の航空会社や最新の入国ルール、空港からの移動や現地交通のコツ、絶対外せない観光スポットとグルメ、海遊びから文化体験まで幅広いアクティビティ、旅のスタイル別に選ぶおすすめホテル、そして気になる治安と注意点。さらにベストシーズンや旅の便利情報(通信事情・チップ習慣・物価など)も網羅しました。難しい専門用語はできるだけ噛み砕き、旅行慣れしていない方でも直感的に理解できるよう心がけています。南国セブ島で最高の思い出を作るため、準備を進めていきましょう。

目次

  1. おすすめの航空会社(直行便) – 予算別に選ぶ東京→セブ直行便と所要時間
  2. 入国に必要なもの – ビザ・パスポート・ワクチン証明など
  3. 移動手段 – 空港から市内アクセス&現地交通(タクシー・Grab・バス)
  4. おすすめ観光スポット5選 – 自然・歴史・文化…ジャンル別に厳選
  5. おすすめグルメ5選 – ローカルフード&人気レストランを堪能
  6. おすすめアクティビティ – マリンスポーツから文化体験まで
  7. おすすめホテル5選 – 旅のスタイル別に厳選(格安~高級)
  8. 治安と気を付けること – エリア別安全情報とトラブル回避術
  9. オンシーズン・オフシーズン – 気候・のベストタイミング
  10. その他の便利情報 – Wi-Fi・SIM・チップ・物価など豆知識
  11. まとめ – セブ島旅行のポイント総ざらい

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1 おすすめの航空会社(直行便)– 予算別に選ぶ東京→セブ直行便と所要時間

東京(主に成田空港)からセブ・マクタン国際空港への直行便は、現在3社の航空会社が運航しています。それぞれサービスや価格帯に特徴があるので、ここでは格安・普通・高級の3つの予算レンジ別におすすめを紹介します。なお所要時間は約5時間前後で、時差は日本よりマイナス1時間です(日本を正午に出発すると現地到着は午後4~5時頃になります)。

格安志向:セブパシフィック航空(Cebu Pacific) – フィリピンの格安航空会社(LCC)で、成田~セブ間を毎日1便運航しています。早朝の成田発便でお昼過ぎにセブ到着、復路は深夜セブ発で朝に成田到着と、現地滞在時間を有効に使えるダイヤが魅力です。LCCらしく機内サービスは有料ですが、セール時には片道数百円~という破格のチケットも販売されます(税金等含め最終的には往復3万円超になりますが、それでも驚きの安さです)。預け荷物や機内食が別料金、購入後のキャンセル払い戻し不可など制約もありますが、「旅費をとにかく抑えたい」「機内サービスより現地での遊びに予算を回したい」という方にはうってつけでしょう。機材はエアバスA320/A321のナローボディで座席3-3配列。座席数を増やして2024年末から週5便の増便も実施し、現在は週12往復運航(毎日1便+一部曜日は2便)と利用しやすくなりました。定期的に大規模セールを開催するので、タイミングが合えば往復3~4万円台も夢ではありません。

バランス重視:フィリピン航空(Philippine Airlines) – フィリピンのフルサービス航空会社で、現在成田~セブを毎日1便運航しています。午後に成田を出発し夜にセブ到着、帰りは朝セブ発で午後に成田到着というスケジュールです。フィリピン航空はレガシーキャリアとして機内食・飲み物や受託手荷物(23kg×2個まで)が運賃込みになっているのが強みです。「荷物が多い人は、有料手荷物を追加購入するLCCより結果的に割安になることもある」と言われます。またビジネスクラス席を持つ唯一の直行便でしたが、2024年末に参入したユナイテッド航空もビジネスクラスを備えたため唯一ではなくなりました。それでも日本発着の直行便では長年定評があり、ほどよい価格でサービスも充実しているため「快適さと費用のバランスを重視したい」方に最適です。さらに航空連合の縛りはないものの自社マイレージ「マブハイマイル」があり、全日空(ANA)のマイル提携もあるため搭乗でANAマイルを貯めることも可能です。機材はエアバスA321(ナローボディ・左右3席×2列)で、かつては1日2便運航していた名残から午前発着便(PR435/436便)が休止中です。今後増便されれば、午前発で午後着という日本人好みのスケジュールが復活するかもしれません。

快適重視:ユナイテッド航空(United Airlines) – 2024年10月末に成田~セブ直行便を新規就航したアメリカの大手航空会社です。1日1便の運航で、成田発夕方・セブ着夜、セブ発朝・成田着午後とフィリピン航空と近いダイヤになります。使用機材はボーイング737-800でビジネスクラス16席・エコノミー150席という構成。スターアライアンス加盟でANAとも提携しており、搭乗でANAマイルが貯まるのは日本の旅行者には嬉しいポイントです。サービス面ではフルサービスキャリアなので荷物1~2個無料や機内食付きで安心感があります。反面、北米からの乗継需要も狙ったスケジュールのため日本人旅行者にはやや中途半端な時間帯との指摘もあり、「どうせならANAやJALの経由便で行く」という声もあるようです。ただし直行便であるメリットは大きく、「海外の大手航空で快適な空の旅を楽しみたい」という方にとって新しい選択肢となりました。価格帯はフィリピン航空と同程度かやや高めですが、就航記念セールなどお得な運賃も出ていますので一度チェックしてみると良いでしょう。

2 入国に必要なもの – ビザ・パスポート・ワクチン証明など

続いて、セブ島旅行の入国準備について確認しましょう。コロナ禍の各種規制も緩和されましたが、基本的な必要書類や手続きは要チェックです。

ビザ・渡航目的: 日本国籍で観光または商用なら30日以内の滞在はビザ不要です。入国時に最長30日間の滞在許可がスタンプで与えられます(延長したい場合は現地で手続きを行えば最大59日まで延長可)。1か月以上滞在する予定がある場合や観光以外の目的(留学・就労など)の場合は事前にフィリピン大使館でビザ取得が必要となるので注意しましょう。

パスポート残存期間: フィリピン入国時にパスポートの残存有効期限が「滞在日数+6か月以上」必要です。例えば1週間の旅行でも最低6か月+1週間の残存期間がないと入国を拒否される可能性があります。パスポートの期限が迫っている場合は、余裕をもって更新しておきましょう。

往復航空券(復路の予約): 入国審査で「到着日から30日以内にフィリピンを出国する航空券」の提示が求められる場合があります。要するに帰りの航空券や第三国へ出国するチケットを持っていることが条件です。稀にチェックイン時や入国時に提示を求められることがあるので、復路のEチケット控えはスマホに表示できるようにしておくと安心です。

ワクチン接種証明・陰性証明: 2023年7月21日をもってフィリピン政府はコロナに関する非常事態宣言を解除しました。これに伴いワクチン接種証明書やPCR陰性証明の提示は不要となっています。以前はワクチン未接種の場合の検査義務などがありましたが、現在は日本からの観光目的入国で特別なコロナ書類は求められていません。ただし今後状況が変わる可能性もゼロではないため、直前には大使館や航空会社から最新情報を確認してください。

eTravel登録(電子渡航情報): フィリピンに入国する全ての渡航者は事前に「eTravel」というオンライン渡航者情報フォームに登録する必要があります。従来の紙の入国カードや税関申告書に代わるもので、フライト情報・個人情報・健康状態・税関申告内容などを出発前にウェブで入力します。出発72時間前から搭乗3時間前まで登録可能で、完了するとQRコードが発行されるのでスクショや印刷で保存し、入国審査時に提示します。入力項目は多いですが日本語表示も選択できるので安心です。万一登録を忘れても空港で紙フォーム記入もできますが、事前に済ませておくとスムーズでしょう。

現地通貨(フィリピンペソ): フィリピンの通貨はペソ(PHP)です。日本国内の一部両替所でも取り扱いがありますが、レートは現地の方が良いことが多いです。1PHPは約2.8円前後(2025年春時点)です。成田空港にも両替所はありますが、着いてから空港ATMで引き出す方法も便利です。マクタン空港の到着ロビーにATMや両替商がありますので、小額だけ替えて、市内の両替商で改めてレートの良い所を探すのも手です。なおクレジットカードは都市部のホテル・モール・レストランでは広く使えますが、手数料上乗せがある店もあります。街の食堂やタクシーは現金のみが基本なので、小額紙幣や硬貨を持ち歩くようにしましょう。

以上が主な入国準備です。加えて海外旅行保険(医療費補償が十分なもの)への加入も強くおすすめします。フィリピンでは医療費が高額になる場合もあり、万一のケガや病気に備えておけば安心です。また入国カードは不要になったものの、税関申告(持ち込み禁止品や申告品の申請)はeTravel上で記入しますので、食品や現金の持ち込み制限にも留意してください。

3 移動手段– 空港から市内アクセス&現地交通(タクシー・Grab・バス)

セブ島に到着したら、空港からホテルや市内への移動方法を考えなくてはいけません。マクタン・セブ国際空港はセブ市街地からやや離れたマクタン島に位置しており、移動手段はいくつか選択肢があります。それぞれ所要時間や料金が異なりますので、特徴を押さえて自分に合った方法を選びましょう。

マクタン空港からセブ市内への主な移動手段と目安(所要時間・料金)

タクシー(Yellow Taxi/White Taxi): 到着ロビーを出るとすぐにタクシー乗り場があります。空港には車体が黄色の「エアポートタクシー」と、白の一般タクシーが待機しています。黄色は初乗り70ペソ(約200円)とやや割高ですが空港正面からすぐ乗車可能です。白タクシーは少し離れた場所で乗れ初乗り40ペソ前後ですが、列に並ぶ必要があります。どちらもメーター走行なので基本的には安心ですが、中にはメーターを使わず交渉してこようとする運転手もいるので乗車前に「メーターOK?」と確認すると良いでしょう。市内中心部まで所要30~45分、料金は渋滞状況にもよりますが約300~500ペソ(800~1,400円)程度が目安です。日本に比べると非常に安く、「ドアツードアで楽に行きたい」「荷物が多い」という方はタクシー利用がおすすめです。なお深夜便で到着した場合も基本的にタクシーは24時間稼働していますが、心配ならホテルの空港送迎サービス(有料)を予約しておくと安心です。

配車アプリ(Grabグラブ): 東南アジアで広く普及しているタクシー配車アプリ「Grab」を使えば、空港からアプリ経由で車を呼ぶこともできます。空港ではGrab用の乗り場が指定されており、アプリで車種や料金を確認・予約してから向かいます(到着ロビーの案内表示に従えば迷いません)。料金はタクシーより若干安め~同程度(400~500ペソが目安)で、事前に確定するためぼったくりの心配が少ないのが利点です。さらにドライバーや車両の評価システムがあるため安心感もあります。支払いもアプリにカード登録すればキャッシュレスでOKです(もちろん現金払いも可能)。「言葉の心配なく移動したい」「深夜でも安心して利用したい」という方にはGrabが最適でしょう。所要時間はタクシーと同じく30~60分弱です。

路線バス(MyBus): 最も安く移動したいなら公共の路線バスという選択肢もあります。空港~セブ市内の大型ショッピングモール「SMシティ・セブ」間を結ぶシャトルバス(MyBus)が約30分おきに運行しており、運賃は50ペソ(約140円)と激安です。SMシティから先のホテルへはさらにタクシー等に乗り換えが必要ですが、とにかく料金を抑えたい人にはありがたいですね。冷房付きで荷物スペースもあり、運転手が法外な料金を吹っかけてくる心配もないため、慣れない旅行者にはむしろ安心かもしれません。所要は40分前後ですが渋滞時は1時間以上かかることも。なおバスは空港の到着ロビー階端にある乗り場から乗車できます。深夜は運休なので利用は日中~夜に限られます。

ホテル送迎サービス: 大型リゾートホテルや語学学校のプランには、有料または無料の空港送迎が付けられる場合があります。事前予約しておけば到着ゲートでネームボードを持ったスタッフが迎えてくれるため、初めての土地で不安な方や荷物が多い方には便利です。料金はホテルやエージェントによりますが、概ね片道1,000~2,000円程度が相場でしょう(高級ホテルほど高め)。複数人で利用する場合はタクシー2台より送迎車1台の方が安上がりになることもあります。現地ツアー会社の送迎付きプランなどもあるので、快適さ重視の方は検討してみてください。

以上が主な移動手段です。ちなみに現地ではカラフルなジプニー(Jeepney)と呼ばれる乗合バス風の小型車両も走っています。運賃は15ペソ程度と激安ですが、ルートが複雑で上級者向けですしスリの標的になりやすい面もあります。観光で短期滞在ならジプニーは無理に使わず、上記の方法で移動する方が安全で時間の節約にもなるでしょう。

4 おすすめ観光スポット5選– 自然・歴史・文化…ジャンル別に厳選

セブ島とその周辺には、魅力的な観光スポットが数多くあります。ここでは自然・歴史・文化・アクティビティなどジャンルが被らないように5つ厳選してみました。初めてセブを訪れる方はぜひ参考にしてみてください。

マゼランクロスとサントニーニョ教会(歴史・文化) – セブ市内観光のハイライトとも言える史跡が、このマゼランクロス(マゼランの十字架)とサントニーニョ教会です。マゼランクロスは1521年にフェルディナンド・マゼランがフィリピンにキリスト教を広める象徴として立てた十字架で、現在は小さな八角堂の中に祀られています。天井画には当時の洗礼の様子が描かれ歴史ロマンを感じます。隣接するサントニーニョ教会(バシリカ)は1565年建立のフィリピン最古のカトリック教会で、内部には幼少のキリスト像「サントニーニョ」が安置されています。入場無料で中に入れますがミサ中は静粛に。スペイン統治時代から連綿と続くフィリピンの信仰文化を肌で感じられるスポットです。教会前の広場には常に多くの信者や観光客が訪れ、売店でロウソクやお土産も販売されています。セブ島の歴史と文化に触れるならまずここは外せません。

テンプル・オブ・レイア & シラオ花畑(山岳フォトスポット) – セブ市郊外の丘陵地帯「バスコ地区」には、美しい景観を楽しめるユニークなスポットが点在しています。中でも人気なのが、女神像が見守る荘厳な大神殿風建築「テンプル・オブ・レイア(Leah神殿)」と、一面に花が咲き乱れる「シラオ・フラワーファーム(花畑)」です。テンプル・オブ・レイアはある富豪が妻への愛を込めて建てた大理石造りの神殿で、そのスケールとローマ風の佇まいに圧倒されます。展望デッキからはセブ市街と海を見渡す大パノラマが広がり、写真映えも抜群です。近くのシラオ庭園ではカラフルな花畑と風車のある風景が楽しめ、「セブの小さなオランダ」とも呼ばれます。どちらも市中心部から車で40~50分ほど。午後~夕方に訪れれば、日没と夜景もセットで楽しめます。高台なので朝晩は涼しく、日中との寒暖差があるため羽織るものをお忘れなく。

オスロブのジンベエザメウォッチング(海の野生体験) – セブ島で最もインパクトのある自然体験といえば、オスロブ(南部の町)でのジンベエザメと泳ぐアクティビティでしょう。全長数メートルにもなるおとなしい世界最大の魚ジンベエザメを、なんと目前1メートルの距離まで観察できる人気ツアーです。朝早くボートで沖に出て、餌付けポイントに集まるジンベエたちをシュノーケルで覗き込むと…目の前を悠々と泳ぐ巨体に思わず感動!泳ぎに自信がなくてもライフジャケット着用でボート上から見ることもできますし、何よりその迫力は一生の思い出になります。観光客に大人気のため朝6~7時台には行列必至ですが、できれば早朝4時頃にセブ市内を出発して現地で順番待ちするのがおすすめです。日が昇るにつれ人も増えるので、早い時間帯ほど海もクリアでジンベエザメがよく見えます。なお触れたりフラッシュ撮影は禁止されていますが、距離が近いので迫力のツーショット写真も撮れますよ。オスロブへは車で片道3~4時間かかるため、ツアー参加が便利です(多くは往復送迎・朝食付きで5,000円前後)。さらに近隣の滝(後述のトゥマログ滝)観光とセットになったプランもあります。海洋保護の観点で賛否ありますが、セブ島でしかできない貴重な体験として人気は衰えません。

カワサン滝(エメラルドの滝壺で川遊び) – セブ島西側のバディアン地域にあるカワサンフォールズは、ターコイズブルーの美しい滝壺で知られる癒しの天然プールです。ジャングルの中を少し歩くと目の前に広がる滝と湖の光景はまさに絶景!高さ約15mから流れ落ちる水は澄み渡り、泳いだりイカダに乗って滝に打たれたりと南国の清流遊びを堪能できます。近年は滝上流から渓流を飛び込んだり滑ったりしながら下る**キャニオニング(渓谷アドベンチャー)**も大人気で、まさに心躍るアクティビティスポットです。カワサン滝へはセブ市内から車で3時間ほど。モアルボアル方面(後述)のツアーに組み込まれることが多く、早朝発の日帰りツアーで訪れるのが一般的です。アクティブ派はキャニオニング(所要約3~4時間)に挑戦し、のんびり派は滝壺で泳ぐだけでもOK。真っ青な滝壺に飛び込めば暑さも吹き飛び、身も心もリフレッシュできるでしょう。なお更衣室や売店もありますが施設は素朴なので、水着着用・速乾タオルやアクアシューズ持参がおすすめです。

ボホール島(日帰り離島ツアー) – セブ周辺には大小さまざまな離島がありますが、特に有名なのがお隣のボホール島です。セブから高速フェリーで約2時間、日帰りも可能な人気ネイチャーアイランドで、1000個以上の円錐丘陵が連なる「チョコレートヒルズ」や、世界最小のメガネザル「ターシャ」が見られる保護区、スペイン統治時代の古い教会など見どころ満載です。現地ツアーに参加すれば早朝にセブ港を出発し夕方戻り、主要スポットを効率よく回ってくれます。雄大なチョコレートヒルズの丘に登ればまさに「これぞフィリピン!」という大自然を満喫できますし、可愛らしいターシャ(体長10cmほど)は一見の価値ありです。川を船で下りながらのランチクルーズもあり、のんびりリゾートとは一味違う冒険気分を味わえるでしょう。移動はフェリーで波があると揺れますので酔いやすい方は酔い止めを。朝は港でのチェックインなど少し大変ですが、それでも行く価値十分のおすすめスポットです。

もちろん他にも、モアルボアル(イワシの大群とウミガメのシュノーケリング)やマラパスクア島(ニタリザメで有名なダイビング天国)、ラプラプ記念碑(マクタン島の歴史モニュメント)やシマラ教会(南部アルガオの荘厳な教会)など挙げればキリがありません。滞在日数や興味に合わせて、セブ島のさまざまな表情を楽しんでくださいね。

5 おすすめグルメ5選– ローカルフード&人気レストランを堪能

旅の楽しみといえばグルメ!フィリピン料理は日本では馴染みが薄いですが、セブ島には絶品ローカルフードからトロピカルなデザートまで、美味しいものがたくさんあります。ここではセブ島に来たら是非味わってほしい料理&お店5つを厳選しました。

レチョン(Lechon) – セブ島名物グルメの王様といえば豚の丸焼き「レチョン」です。地元のフィエスタ(祭り)には欠かせないごちそうで、パリパリの皮とジューシーな肉は絶品。美食家アンソニー・ボーディンも「世界一美味しい豚」と絶賛したことで有名になりました。セブのレチョンはシンプルに塩味ベースで、豚本来の旨みを存分に味わえます。お店は街中に専門店が多数あり、中でも人気なのが「Rico’s Lechon(リコズ・レチョン)」です。地元民にも観光客にも評判で、マクタン空港やショッピングモール内にも支店があります。他にも「CNTレチョン」やボーディンが訪れた「Zubuchon(ズブチョン)」など有名店多数。基本はテイクアウト販売ですがイートイン可能店もあります。指先で豪快に食べるのがフィリピン流。付け合わせの酢醤油タレや、ご飯をヤシ葉で包んだ「プソ(吊るしご飯)」と一緒にぜひ召し上がってください。

スーツキル(Sutukil) – 新鮮なシーフードをその場で調理してもらえるフィリピン流シーフード三昧が「スーツキル」です。Sutukilとは「Sugba(シュグバ=直火焼き)」「Tuwa(トゥワ=スープ煮込み)」「Kilaw(キラウ=酢締め刺身)」の頭文字で、魚や貝など好みの食材を選んで3通りの調理法で味わう贅沢スタイル。セブ島ではマクタン島のラプラプ像近くにスーツキル料理店が集まっており、観光のついでに立ち寄るのがおすすめです。例えば新鮮な魚を選んで半身は塩焼き、半身はタマリンドスープ、肝は刺身になど一度に色々楽しめます。お店によっては価格交渉が必要な場合もありますが、基本的に量り売りですので注文前に合計額を確認すると安心です。海風に吹かれながら味わうエビの炭火焼やカニのスープは格別ですよ!ローカル感満点の雰囲気なので、多少大胆にいろいろ挑戦してセブの海の幸を堪能してください。

ラルシアンBBQ(Larsian屋台街) – 地元の人々に交じってリーズナブルに食事したいなら、セブ市内の屋台村「ラルシアン」に行ってみましょう。中心街フエンテ・オスメニャ近くに夕方以降オープンするバーベキュー屋台街で、無数の串焼き屋台が軒を連ねています。豚・鶏の各種串、魚介、野菜まで所狭しと並び、好きな串を選んでその場で炭火焼きにしてもらえます。店ごとに秘伝のタレや醤油×カラマンシー(小ぶりの柑橘)で味付けしてくれ、香ばしい煙と活気に包まれながら焼きたてを頬張る体験は最高です。ひと串10~20ペソ程度と激安なので、ついつい欲張ってしまうかも。ライスも例のプソ(ヤシの葉包みご飯)が付いてきます。紙皿に山盛りの串がドンと出てきて、豪快に手で(ビニール手袋着用)食べるスタイルに最初は戸惑うかもしれませんが、周りを見よう見まねでOK。ビール片手にローカルフードを楽しめば、きっと「セブに来たなぁ」と感じられるでしょう。ただし衛生面は自己責任で、水や氷は避けペットボトル飲料を利用するなど基本的な注意はしてくださいね。

ハロハロ&セブ産フルーツ(スイーツ) – 南国セブ島ならではのスイーツも見逃せません。特に有名なのがハロハロというフィリピン風かき氷です。かき氷にカラフルなゼリーや豆、フルーツやアイスクリームなどをたっぷり混ぜ込んだデザートで、その名の通り「MixMix(ごちゃまぜ)」して食べます。シャリシャリの氷に甘い練乳が絡み、暑い日にぴったり!ファストフードのジョリビーやショッピングモールのフードコートでも手軽に味わえ、価格は100~150ペソ程度です。もう一つ忘れてはいけないのがセブ産マンゴー。フィリピンは世界的なマンゴー産地ですが、中でも「セブ・マンゴー」は甘さが段違いと評判です。旬は3~5月頃で、市場や露店で熟れたフレッシュマンゴーが安く買えます。ホテルの朝食や街のシェイクスタンドでもぜひトライを。さらにセブ土産の定番「ドライマンゴー」は砂糖漬けにした乾燥マンゴーで、ヘルシーなおやつとして日本人にも人気です。ハロハロやマンゴースイーツで南国気分を味わい、旅の疲れも吹き飛ばしましょう。

ナイトマーケット(Sugbo Mercado など) – いろいろな料理を一度に楽しみたい方には屋台フード市場もおすすめです。セブ市内ITパークで週末に開かれる「Sugbo Mercado(スグボ・メルカド)」は、若者や外国人にも人気の屋台村スタイルのナイトマーケットです。数十軒のフードブースが並び、フィリピン各地の郷土料理から韓国料理、スイーツまでバラエティ豊か。ライブ音楽が流れる中、好きなものを買ってテーブルで食べられます。例えばセブ発祥のシイモン(Siomai sa Tisa=焼売)や、大きなボウルでシェアするフィリピン鍋料理なども登場し、B級グルメ天国さながらです。値段もお手頃で少量ずつ色々試せるので、「一度にたくさんの味を試したい」食いしん坊さんにはぴったりですね。他にも各所で夜市イベントがありますので、タイミングが合えばぜひ立ち寄ってみてください。

6 おすすめアクティビティ – マリンスポーツから文化体験まで

セブ島ではマリンスポーツから歴史探訪まで、多彩なアクティビティが楽しめます。ここでは人気の体験をいくつかご紹介します。アクティブ派もゆったり派も、気になるものにチャレンジしてみましょう!

アイランドホッピング – セブ島周辺の小さな離島を巡るボートツアーです。マクタン島沖にはヒルトゥガン島やナルスアン島など絶好のシュノーケリングスポットが点在し、貸切バンカーボートで島から島へとはしごします。透明度抜群の海でカラフルな熱帯魚と泳いだり、無人島のビーチでBBQランチを楽しんだりと南国ムード満点。ツアーは1人あたり3,000~5,000円程度で、ホテル送迎・器材レンタル込みが一般的です。日に焼けながら海風を浴びる開放感はアイランドホッピングならでは!防水バッグと日焼け止めを持って、思い切り海遊びを満喫しましょう。

ダイビング/シュノーケリング – 世界有数のダイビングスポットと称されるセブの海は、透明度が高くサンゴ礁や色とりどりの魚に恵まれています。ライセンス保持者ならモアルボアルでのダイビングがおすすめ。何万匹ものイワシが渦を巻く「サーディンラン」やウミガメとの遭遇など感動必至です。初心者や子ども連れなら、マクタン島の体験ダイビングや離島シュノーケリングが手軽で◎。日本人インストラクター常駐のショップも複数あり安心です。青い海中世界に飛び込めば別世界で、非日常を味わえること間違いなし!なおセブ島周辺は通年水温26~29℃と温かく、一年中マリンアクティビティを楽しめます。天候が良ければオフシーズンでも海に潜れるので、ぜひ挑戦してみましょう。

ジンベエザメと泳ぐ(オスロブ) – 前述のおすすめスポットでも触れましたが、アクティビティとして改めて強調したいのがジンベエザメウォッチングです。世界中探してもここまで手軽にジンベエザメと泳げる場所は多くありません。水中で見るジンベエは想像以上の大きさと穏やかな存在感で、一生に一度は体験したいという人が後を絶ちません。シュノーケリングが不安な方は、現地でライフジャケットだけでなく水中ゴーグルに浮き輪を付けてプカプカ浮きながら見ることもできます。ツアー代金に写真撮影サービスが含まれることも多いので、ぜひ思い出の1枚を残しておきましょう。ちなみに2回目以降のリピーターはダイビングライセンスを取ってジンベエと並走泳ぎに挑戦する方もいるそうです。

カワサン滝キャニオニング – セブ島で今人気急上昇中のアドベンチャー系アクティビティが、カワサン滝でのキャニオニング(沢下り)です。ヘルメットとライフベストを着用し、専門ガイドと共に川沿いのジャングルを進みます。途中で数メートルの滝壺に飛び込んだり、天然のウォータースライダーを滑り降りたり、全身で大自然を満喫できます。ゴールのカワサン滝では達成感とともに美しい滝を眺めて一休み。運動神経に自信がなくてもガイドがサポートしてくれますし、難所は迂回も可能なので安心です。泥だらけ&ずぶ濡れになるので、動きやすい濡れても良い服装で参加しましょう。トレッキングシューズは貸出があります。雄叫びを上げながら滝壺に飛び込めば、日頃のストレスも吹き飛びスッキリすること請け合いです。セブで一番のアドレナリン全開アクティビティ、ぜひ挑戦してみてください。

シヌログ祭(Sinulog Festival) – もし1月に旅行するならセブ最大の祭典「シヌログ祭」への参加をおすすめします。毎年1月の第3日曜に行われるお祭りで、サントニーニョ像を称える宗教行事が起源です。祭りの日にはセブ市内の大通りが歩行者天国になり、色鮮やかな衣装をまとったダンスチームが音楽に合わせて踊り歩く壮大なストリートパレードが繰り広げられます。地元の人も観光客も入り混じって道端は熱狂の渦!「ピット・セニョール!(万歳サントニーニョ)」の掛け声とともに泡パーティー状態になる場所もあり、まさにお祭り騒ぎを体感できます。開催前後の週末もコンサートや屋台市で街はお祭りムード一色です。ただしこの期間はホテル代が急騰し、道路規制で渋滞も発生するため事前準備は入念に。もし混雑が苦手なら、開催日を避けて訪れるのも一つの手です。どちらにせよセブ島最大の文化イベントとして知っておいて損はありません。チャンスがあれば一度体験してみてください。

7 おすすめホテル5選-旅のスタイル別に厳選(格安~高級)

セブ島には星の数ほどホテルがありますが、ここでは予算帯(格安・中級・高級)と旅行スタイル(家族・カップル・一人旅・女子旅)を考慮して5つピックアップしました。宿選びの参考にしてください。

クエスト・ホテル(Quest Hotel Cebu) – 手頃で便利なシティホテルを探している方に人気なのがこちら。セブ市中心部のビジネス街に位置し、巨大ショッピングモール「Ayalaセンター」まで徒歩5分という好立地です。お部屋はシンプルながら清潔で、プールやジムも完備。料金は1泊5,000~8,000円程度とお値打ちで、コスパ重視の一人旅や女子旅にぴったりです。周囲にレストランやコンビニも多く、夜に徒歩で出歩いても人通りがあり比較的安心できるエリアです。スタッフはフレンドリーで日本人利用者も多いため慣れており、細かなリクエストにも快く対応してくれると評判。タクシーも常駐していますので空港送迎も便利です。「寝るだけだから安くてOK、でも清潔さと安全性は譲れない!」という方に最適な、安定感抜群の中級ホテルです。

ブルーウォーター・マリバゴ・ビーチリゾート(Bluewater Maribago) – リゾート感と価格のバランスが良いと女子旅にも大人気なのが、マクタン島にあるこのフィリピン資本のビーチリゾート。茅葺き屋根のコテージが並ぶ南国情緒たっぷりの雰囲気で、敷地内に大きなプールやプライベートアイランド(干潮時には歩いて渡れる小島)も所有しています。スパも評判で、本格的なフィリピン伝統マッサージ「ヒロット」を個室ヴィラで受ける贅沢も味わえます。設備自体は最新ではありませんが清潔で、スタッフのホスピタリティも高評価。5つ星のシャングリラなどと比べると料金は抑えめで、コストパフォーマンスが良いとリピーターも多数です。家族連れにも向いており、キッズ向けアクティビティや託児サービスもあります。「南国リゾート気分を満喫しつつ予算も抑えたい」という欲張りな希望を叶えてくれる、満足度の高い人気ホテルです。

Jパーク・アイランド・リゾート&ウォーターパーク(JPark Island Resort) – 小さな子連れ家族に圧倒的人気を誇る、セブ唯一の大規模ウォーターパーク付きリゾートです。広大な16ヘクタールの敷地に客室500室以上を擁し、その目玉はリゾート内の巨大プール群!3本の10m級ウォータースライダーをはじめ流れるプール、波のプール、キッズプールなど6つものプールがあり、子どもから大人まで一日中遊び尽くせます。プールには監視員(ライフガード)が常駐しているので安全面の配慮も万全。さらに屋内型のミニ遊園地「ポロロパーク」もあり、雨天時でも子どもが退屈しません。レストランも8か所と豊富で食事に困ることもなし。客室はやや年季が入っていますが、その分12歳以下の子どもの宿泊無料(添い寝)などファミリーに嬉しいサービスもあります。料金は1泊2~3万円台と高級ですが、セブNo.1の充実リゾートとして納得の価値。「ホテルの中でずっと遊びたい!」というお子さんの夢を叶えるにはもってこいでしょう。

シャングリラ・マクタン・リゾート&スパ(Shangri-La’s Mactan) – 言わずと知れたセブ島随一の超高級リゾート。広大な敷地と充実の施設、行き届いたサービスで「一度は泊まりたい憧れのホテル」に挙げる人も多いです。何と言っても350mものプライベートビーチが素晴らしく、敷地内の海域は海洋保護区に指定されているため色とりどりの魚やサンゴが生息し透明度も抜群です。シュノーケルセットを無料貸出しており、浅瀬で熱帯魚と泳げる体験は他ではなかなかできません。プールも複数あり、子供向けのウォータースライダー付きプールから大人専用の静かなプールまで分かれているのもさすがです。客室は2つのウィングに分かれ、オーシャンウィングはさらにワンランク上のサービスが受けられるエリアになっています。館内レストランは和・中・伊・フィリピン料理などバラエティ豊富でどれもハイレベル。スパ「Chiスパ」で非日常の癒し体験もできます。スタッフのホスピタリティも申し分なく、「ここに泊まるためにセブに来た」というリピーターもいるほどです。1泊あたり3~5万円以上と高価ですが、ハネムーンや特別な記念旅行なら思い切って奮発する価値があるでしょう。マクタン島で一番海が綺麗との評判も納得の、極上リゾートです。

バイ・ホテル(bai Hotel Cebu) – 都市型ステイを楽しみたい方に注目されているのが、2017年開業の大型シティホテル「バイホテル」です。地上23階建て・客室668室・レストラン8か所を擁する近代的なホテルで、ロビーや部屋は洗練されたデザイン。場所はセブ市とマンダウエ市の境界付近で、徒歩圏内に大型ショッピングモール(パークモール)があり買い物にも便利です。巨大ホテルだけあって朝食ビュッフェは料理の種類が非常に豊富で宿泊者から大好評。さらにホテル最上階にはルーフトップバー&プールがあり、夜景を眺めながらカクテルを楽しむ贅沢も味わえます。料金は1泊1万円前後からと高級ホテルの中では比較的手頃で、内装やサービスの質を考えるとお得感があります。「街歩きやショッピングもしたいけどホテルステイも楽しみたい」という方にぴったりです。女子旅にも人気で、実際「買い物好きの女性に絶好のロケーション」として旅行会社の推しになっています。なお場所柄ビーチは無いので、海より街派の方向けと言えるでしょう。シティビューとグルメを満喫したい人におすすめのホテルです。

上記の他にも、セブ市内には「ラディソン・ブル(Radisson Blu)」「マルコポーロ・プラザ(Marco Polo)」などの5つ星ホテル、マクタン島には「クリムゾン・リゾート(Crimson Resort)」や「プランテーションベイ(Plantation Bay)」など魅力的なリゾートが多数あります。旅の目的や同行者に合わせて、「街中便利派」か「ビーチリゾート派」か選ぶと良いでしょう。予算に余裕があれば前半市内→後半リゾートとホテルを2か所に分けて異なる雰囲気を楽しむのもおすすめです。

8 治安と気を付けること– エリア別安全情報とトラブル回避術

海外旅行では現地の治安情報が気になるものですが、セブ島は一般的にリゾート地として治安は比較的良好とされています。フィリピン全土の危険情報でも最も低い「レベル1(十分注意)」に分類されており、首都マニラに比べ犯罪発生率も低めです。とはいえ日本とは環境が異なりますので、以下のポイントに注意して安全に過ごしましょう。

エリア別の注意度: 観光客が集まる地域は概ね安全ですが、特に注意が必要なのはセブ市中心部のダウンタウンです。例えばコロン通り周辺や港近くのパシル地区はスリやひったくりが多発し「治安が悪い」と評判です。逆にリゾートホテルが集中するマクタン島内はホテル以外に観光地が少なく、ホテル敷地から出歩かなければ犯罪に巻き込まれる可能性は低いでしょう。セブ市でもITパークや大型モール周辺、富裕層住宅街などは比較的安全なエリアです。夜間は繁華街マンゴーストリート付近などで客引きやトラブルも報告されていますので、夜遊びする場合は十分注意してください。いずれにせよ暗い路地に一人で入らない、できればタクシー移動するなど用心に越したことはありません。

スリ・ひったくり対策: セブでは日本人観光客を狙ったスリや置き引きが一部で発生しています。特に人混みの多いマーケット(例: カルボンマーケット)や路上では、子どもを使った集団スリもあるので要注意です。知らない子ども達が急に近づいてきてじゃれついてきたら、バッグやポケットに手を入れられていないか警戒しましょう。実際に子どもに囲まれて気づいたら財布が消えていたというケースも報告されています。対策としてはバッグは身体の前でしっかり持つ、スマホや財布はズボンの尻ポケットに入れない、周囲に注意を払いながら移動する等、基本を徹底してください。また走行中のバイクによるひったくりもあります。道路沿いではバッグを道路側に持たない、ショルダーバッグはたすき掛けにしない(引きずられると危険)など工夫しましょう。身軽に行動することでスリ被害のリスクは大幅に減らせます。

タクシーのぼったくり: セブのタクシーは基本的にメーター制ですが、残念ながら中には観光客相手に不当な高額料金を吹っかける運転手もいます。対策はシンプルで、乗車したら必ずメーターが動いているか確認することです。もし「定額◯◯ペソでどうだ」と交渉されても、相場を知らない限り応じない方が無難です(通常市内移動なら200ペソ以下です)。それでもトラブルが心配な場合は前述のGrabアプリを利用すると安心でしょう。ちなみにバイクタクシー(ハバルハバル)や未登録の白タクには乗らないようにしましょう。便利に思えても事故時の補償や犯罪リスクを考えるとおすすめできません。

詐欺・客引き: 観光客を狙った軽犯罪には詐欺まがいのものもあります。例えば街中で「アンケートに答えて」などと話しかけ、強引に商品を売りつける手口や、夜の繁華街で「可愛い子紹介するよ」と甘い誘いをしてくる客引きなどです。後者はトラブルやいわゆる美人局(女性と共謀して金品を奪う犯罪)に巻き込まれる危険もあるため、基本的に見知らぬ人について行かないのが鉄則です。また街の両替商でお札を誤魔化されるケースも稀に報告されています。受け取った額が足りないと感じたら、その場で堂々と「足りない」と伝えましょう。相手が計算間違いを装って返してくることもあります。いずれにせよ日本より自己防衛意識を高め、「困っている風の人に声をかけられても安易に信用しない」「怪しい話は断固NOと言う」ことが大切です。

医療・衛生面の注意: セブ島は熱帯気候ゆえ水や食べ物にも注意が必要です。水道水は飲まず、必ずボトルウォーターを利用しましょう。屋台の氷も避けた方が無難です。レストランで提供される氷は製氷業者のものなので比較的安全ですが、心配なら「No ice, please(氷抜きで)」と伝えてください。食事は基本的に火が通ったものなら問題ないですが、万一お腹を壊した時のために整腸薬を持参すると安心です。蚊が媒介するデング熱も報告がありますので(都市部でも油断できません)、虫除け対策もしておきましょう。日差しも強烈なので日焼け止めは必須です。またフィリピンでは医療費が高額です。旅行保険やクレジットカード付帯保険で海外治療費をカバーできるよう準備しておきましょう。大きな病院はセブ市内にありますが、緊急時は迷わず保険会社の緊急連絡先や現地日本領事館に相談してください。

最後に、日本と異なるマナーや習慣にも留意しましょう。例えば交通マナーでは車優先のため横断歩道が少なく車はまず止まってくれません(渡る際は歩行者側も慎重に)。ショッピングモールやバスの中はエアコンが極端に効いて寒いほどなので、上着を持ち歩くと良いです。公衆の場で人を叱責すると相手のプライドを傷つける文化もあるので、何かトラブルがあっても感情的にならず穏やかに対処しましょう。これらは一例ですが、「ここは日本とは違うんだ」という意識を持ち、郷に入っては郷に従う精神でいれば不必要な揉め事は避けられるはずです。

総じて、セブ島は適切な注意を払えば過度に怖がる必要はない観光地です。大切なのは「自分の身は自分で守る」と意識して行動すること。そうすれば明るくフレンドリーなセブの人々との交流や楽しい思い出が待っていますよ。

9 オンシーズン・オフシーズン – 気候のベストタイミング

セブ島には日本のような四季はなく、乾季(12~5月)と雨季(6~11月)に大きく分かれます。旅行のベストシーズンや注意点について把握しておきましょう。

オンシーズン(乾季): 12月~5月頃が乾季で、特に3~5月が晴天率が高くベストシーズンとされています。この時期は雨がほとんど降らずカラッとした快晴の日が続き、海やプール、観光に絶好のコンディションです。日中は30℃前後まで上がりますが、日本の真夏より湿度が低く日陰では比較的過ごしやすいでしょう。夕方には澄んだ空気のおかげで美しいサンセットも拝めます。リゾートアクティビティも天候に左右されず安心して挑戦できます。まさに「セブ島を満喫するならこの時期!」と言えるベストシーズンです。一方、同じ乾季でも12~2月は若干気温が低め(それでも平均26~28℃)で過ごしやすく、ヨーロッパ等からの観光客がピークになります。ホテルや航空券代は年末年始や春休み・GWに高騰する傾向があるので、繁忙期を避けられるなら1~2月中旬や5月後半などが狙い目です。

オフシーズン(雨季): 6月~11月が雨季で、この時期は降水量が多くなります。といっても日本の梅雨のように一日中降り続くことは少なく、午前中は晴れて午後にスコールというパターンが多いです。スコールはバケツをひっくり返したような激しい雨がザッと降りますが、1時間ほどで止んでしまうこともしばしば。雨が上がれば嘘のように青空が広がる南国らしい天気です。したがって雨季でも工夫次第で観光を楽しめるでしょう。例えば午前中に屋外レジャーを済ませ、スコールの時間はカフェやショップで雨宿りしてやり過ごす、という感じです。急な雨に備えて折りたたみ傘や軽いレインコートを持ち歩くと安心ですね。雨季のメリットは何と言っても旅行代金が安くなることです。ホテルもツアーもオフシーズン料金で割引が多く、空いている分のんびり過ごせる穴場シーズンとも言われます。多少の天気の変化を楽しむ余裕がある方は、雨季のしっとりした雰囲気の中、安く贅沢なリゾート気分を味わうのも良いでしょう。

台風シーズン: 特に7~10月頃はフィリピン全体で台風の影響を受けやすい時期です。セブ島は地理的に直撃は少ないものの、周辺に台風が来れば海が荒れてジンベエザメツアーやアイランドホッピングが中止になることがあります。また航空機も欠航の恐れがあるため、万一に備えて帰国日の翌日に余裕を持たせておくなどスケジュールに余裕を見ておくと安心です。台風シーズンに旅行する場合は、旅行中常に天気予報をチェックしつつ雨天時でも楽しめるプラン(ショッピングモール巡りやスパなど)を用意しておきましょう。しっかり準備すればリスクを下げつつ雨期でも十分思い出深い旅にできます。

以上をまとめると、天候重視なら乾季の1~5月がベスト。一方で費用重視なら雨季に安く行く手もあります。日本の大型連休に合わせるなら、比較的気候が良いのは春のGWやシルバーウィーク(9月)でしょう。夏休み(7~8月)は雨季真っ只中ですが欧米客は減るので、料金と天気の綱引きになります。なお1月のシヌログ祭開催時(前述)はホテル代が大幅アップ&予約困難になるので注意です。目的に応じてベストなタイミングを見極め、賢くプランニングしてください。

10 その他の便利情報– Wi-Fi・SIM・チップ・物価など豆知識

最後に、セブ島旅行で知っておくと役立つ豆知識をいくつかご紹介します。

通信・Wi-Fi: セブ島の主要ホテルやカフェ・レストランでは無料Wi-Fiが使える所が多いです。空港にもフリーWi-Fiがありますが通信速度はまちまちです。街中でもフリーWi-Fiスポットはありますが、接続にメール登録が必要だったり速度が遅かったりするので、頻繁にネットを使う方は現地SIMカードの購入をおすすめします。空港の到着ロビーに通信キャリア(GlobeやSmart)のブースがあり、ツーリスト向けプリペイドSIMを販売しています。例えばデータ通信7日間使い放題で500ペソ程度などプランがあります。購入時にパスポートを提示し、その場でスタッフがスマホにSIMを入れてAPN設定などしてくれるので安心です。SIMフリー端末でない場合は、日本からポケットWi-Fiをレンタルしていく方法もあります。また日本のスマホを海外ローミングすると高額請求になるため、現地ではモバイルデータをOFFにするか現地SIMに切り替えましょう。なおセブ島では都市部なら4G(LTE)電波が概ね入りますが、離島や田舎では繋がりにくい場所もあります。

言語・会話: フィリピンの公用語はタガログ語(フィリピノ語)と英語です。セブでは現地語のセブアノ語も使われますが、ほとんどの人が英語を話せるため観光で困ることは少ないでしょう。ホテルやレストランでは英語が通じますし、簡単な単語でOKなので積極的に話してみてください。片言でも笑顔で対応してくれるフレンドリーさがフィリピン人の魅力です。「サンキュー」は英語で伝わりますが、現地語で**「サラマッ(Salamat)」**と言うと一層喜ばれます。日本語は通じないと思っていた方が良いですが、一部のリゾートには日本人スタッフがいたり、日本語メニューが用意されている場合もあります。どうしても英語に不安がある場合は、スマホの翻訳アプリを活用しましょう。

チップの習慣: フィリピンは欧米ほどチップ文化は強くありませんが、良いサービスには心付けを渡す習慣があります。高級ホテルやレストランではマナーとしてチップを渡すのが望ましいです。基本的に強制ではなく気持ちなので、額も絶対ではありません。目安としては、ポーターやルームメイクへのお礼に20~50ペソ札を1枚、タクシーはお釣りの10ペソ20ペソを渡す程度でもOKです。レストランでは伝票にサービス料(Service Charge)が含まれていればチップ不要、書かれていなければ合計金額の10%前後をテーブルに置いていくか渡すと良いでしょう。「義務ではないが感謝の気持ちを示す」ものなので、満足度に応じて判断してください。ちなみにファストフードやジプニーなど庶民的な場ではチップ習慣は基本なしです。スパでは施術後に担当者へ直接100ペソ程度渡すと喜ばれます。小額紙幣を多めに用意しておくとスマートにチップ対応できます。

物価と支払い: セブ島の物価は日本の3分の1~半分程度で、特に食事や交通は安いです。例えば庶民的な食堂の定食が100~150ペソ(300円前後)、タクシー初乗りは40ペソ弱(120円)です。一方、輸入品や高級店は日本と同等かそれ以上することもあります。ショッピングモールでは洋服や雑貨は比較的安く、ばら撒き土産のドライマンゴーやバナナチップスも大型パックで200~300円程度で買えます。値段交渉は市場や路上屋台ではある程度可能ですが、モール内やレストランは定価です。支払いは現金が基本ですが、モールや高級レストランではカードも使えます。ただしカード利用時に手数料3%上乗せを求められる場合がありますので了承しましょう。ATMでの現地通貨引き出しは1回あたり1万ペソ前後が上限の場合が多く、手数料も1回200ペソ程度かかります。安全面では、深夜にATMを利用するのは避け、人通りの多い明るい場所にあるATMを使いましょう。日本円からペソへの両替は空港より市内両替商の方がレートが良い傾向ですが、偽札やカウント間違いに注意してその場で確認しましょう。「お釣りが中途半端な額で戻ってこない」ことも時々あります(1ペソ未満の端数切り捨て等)。数ペソ程度ならチップだと思って流す寛容さも大切です。

トイレ事情: ショッピングモールやホテルのトイレは清潔ですが、街中の公共トイレは紙が無かったり水が出なかったりします。ポケットティッシュと携帯用消毒ジェルは常に持ち歩きましょう。フィリピンのトイレでは紙は流さず横のゴミ箱に捨てるケースが多いです(古い配管だと紙が詰まるため)。詰まらせると修理代請求もあり得るので、備え付けの注意書きに従ってください。また、日本のような温水洗浄便座は期待しないでくださいね。

電源・電圧: フィリピンの電圧は220Vで日本(100V)の機器を使うと壊れる可能性があります。ただし最近のスマホ・PC充電器やカメラ、ドライヤーなどは「100-240V対応」が多いので、充電器に記載された対応電圧を確認しましょう。対応していれば変圧不要です。プラグ形状は日本と同じAタイプが主流なので変換プラグも基本不要です。たまに丸穴Cタイプのコンセントもありますが、その場合はホテルで借りるかフロントに相談すればOK。停電は以前より減りましたが、スコール時や郊外ではたまに起こります。懐中電灯代わりにスマホライトを使えるよう充電はこまめにしておきましょう。

その他: フィリピンには「フィリピンタイム」という言葉があります。約束の時間に平気で遅れてくるなど時間にルーズなことを指し、良くも悪くもおおらかな国民性を表しています。ツアー集合など以外ではあまりカリカリせず、多少の遅れも「まぁフィリピンタイムだし」と笑って受け流す余裕を持つとストレスが減ります。逆にこちらが急かすと相手がプライドを傷つけられたと感じる場合もあるので、寛容な心を忘れずに。

11 まとめ – セブ島旅行のポイント総ざらい

以上、東京から行くセブ島旅行のポイントを総合的に解説してきました。最後に重要な点をおさらいしておきましょう。

航空券選び: 成田~セブ直行便は現在3社(格安LCC~フルサービス)あり。予算や重視ポイントに応じて選択し、所要約5時間。LCCは安いが手荷物制限等に注意、フルサービスは快適だが価格高め。最新の運航スケジュールを確認し早めの予約がお得。

入国準備: 日本人観光客は30日以内ビザ不要。パスポート残存は+6か月以上、復路航空券の携行必須。ワクチン証明は不要になったがeTravel登録は忘れずに。ペソ現金の用意&両替計画も大切。念のため旅行保険にも加入を。

現地移動: 空港~市内はタクシーが便利(渋滞時は時間に余裕を)。料金トラブル回避にはGrabアプリが有効。節約派は路線バス(MyBus)利用もOK。ホテル送迎サービスも活用しよう。島内移動は基本タクシーor Grabで。治安上ジプニー等の利用は慎重に。

観光: セブ市内の歴史スポット(マゼランクロス等)から離島の大自然(ボホール、カワサン滝)、海の冒険(オスロブのジンベエ)まで多彩。【自分の興味に合ったスポットを事前に絞り込む】と充実度がアップ。日帰りツアーを活用すると効率的です。

グルメ: セブ島名物のレチョンは必食!他にも新鮮シーフードのスーツキル、ローカル屋台のBBQ、カラフルなハロハロなど南国ならではの味を楽しみましょう。衛生には留意しつつ、ぜひ現地の食文化に挑戦を。

アクティビティ: アイランドホッピングやダイビングでエメラルドの海を堪能し、キャニオニングで心身リフレッシュし、タイミングが合えばお祭りでフィエスタ気分に。セブ島ならではの体験を思い切り味わってください。

ホテル: 予算とスタイルに合わせてベストな宿を選びましょう。市内派なら利便性重視で、ビーチ派ならリゾート感重視で。旅の満足度は宿でも左右されます。迷ったら信頼できる旅行会社や口コミも参考に。

治安: セブ島は概ね安全な観光地ですが、最低限の自己防衛策は忘れずに。深夜の一人歩き回避、貴重品管理徹底、人混みでのスリ注意、怪しい勧誘は断固NO。日本との違いを理解し、冷静に対処すれば怖がる必要はありません。

シーズン: ベストは乾季の冬~春(晴天続き)。雨季の夏秋は安いがスコールあり。ただし雨は一時的で工夫すれば楽しめる。台風期は最新予報をチェックして柔軟にプラン変更を。費用と天候、自分の都合を天秤にかけて最適な時期を選びましょう。

その他: 通信環境は現地SIMで快適に。英語は多少でもトライ、笑顔と「サラマッ」を忘れずに。チップは義務じゃないがお世話になったら少額でも感謝を示す。【郷に入っては郷に従う】気持ちでローカルルールも受け入れて、トラブルなく過ごしましょう。

最初は不安もあるかもしれませんが、セブ島はフレンドリーな人々と豊かな自然が迎えてくれる素敵な場所です。東京からわずか数時間で非日常の南国リゾートに飛び込めるチャンスを、ぜひ思い切って楽しんでください。事前準備と心構えさえしっかりしておけば、きっと期待以上の思い出があなたを待っています。セブ島で素敵な旅を!