世界の旅客機を「いま乗れる」「これから増える」「もうすぐ消える」で徹底整理。ボーイング/エアバスの機材ラインナップ、主要航空会社の主力、旅行者目線の“乗れる確率ランキング”、快適性の選び方、10年先の主力予測、いましか乗れないレア機材まで、最新情報と比較表でわかりやすく解説します。

同じ「ホノルル行き」でも、A380に乗るのか、787に乗るのか、777に乗るのかで旅の体験はがらっと変わります。座席の広さ、窓の大きさ、機内の静けさ、到着後の体のラクさ――機材は、旅の満足度を左右する“見えないホテル”です。
本記事では、飛行機選びを“直感で”楽しめるように、専門用語だけに頼らず、比喩や具体例を交えながら整理しました。たとえば「A350や787=高原の空気の部屋」「A380=静かな2階建て図書館」「A321XLR=細身だけど長距離も走るマラソン選手」とイメージしてみてください。最新の運航・受領・退役の動きを確認しつつ(JALのA350-1000の就航拡大、A321XLRの導入状況、777Xの見通し、A380/747の現況、COMAC C919の中国内拡大など)、旅行者にとって「乗れる確率が高い機材」から「今しか乗れないレア機材」までを俯瞰し、最後は“あなたの機材バケットリスト”を作って締めます。

目次

  1. はじめに──飛行機選びが旅をもっと特別にする
  2. ボーイングの主な機材ラインナップ
  3. エアバスの主な機材ラインナップ
  4. 世界の主要航空会社と主力機材
  5. 旅行者目線で乗る確率が高い機材ランキング
  6. 快適性で選ぶならこの飛行機
  7. 今後10年の主力機材予測
  8. 今しか乗れないレア機材ランキング
  9. 旅行者のための“機材バケットリスト”
  10. まとめ──飛行機に乗る体験を旅の楽しみに変える

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1. はじめに──飛行機選びが旅をもっと特別にする

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同じ行き先でも、機材次第で旅の“余韻”は変わります。
たとえばA350や787は機内の気圧・湿度が従来機より改善され、長距離でも到着後の体がラクと評判。A380は静かでゆったり、まさに空飛ぶラウンジ。A321XLRは細身の機体で大西洋も渡る“新種の長距離機”。こうした違いは、実は航空会社の路線戦略や受領スケジュールと直結しています。
近年のトピックをいくつか挙げると

  • JALのA350-1000は2024年の羽田—JFK投入から拡大。2025年冬ダイヤではロンドン、ダラス、ロサンゼルス、パリへ日次投入の案内が出ています。
  • A321XLRは2024年にEASA→2024年10月にFAAの認証を取得し、欧州で運航開始。米系では受領・内装認証の都合でAAは2026年春ごろ本格投入の見通し、UAは夏ごろへとずれ込み。
  • Boeing 777X(777-9)は初号機の受領が2026年以降の見通しとされています。
  • A380/747は限定的ながら現役。A380は複数社が再投入・継続、747-8iの旅客型はルフトハンザ、コリアンエア、エア・チャイナなどに限られます。
  • COMAC C919は中国国内で路線拡大、2025年は年産30機以上を目指すとの報。域外への広がりはまだ限定的です。

2. ボーイングの主な機材ラインナップ

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「ボーイング=青いスニーカーの“走れる”定番」とイメージすると覚えやすいです。短〜中距離は737、長距離は787/777、超大型の時代を作ったのが747でした。

代表機と要点(要約表)

系列位置づけ旅行者の
体感イメージ
メモ
737 NG/MAX世界の近距離の大黒柱日本国内・アジア域内・欧州内路線で最も当たりやすいLCCから大手まで幅広く採用。RyanairやSouthwestなど“単一機材主義”の象徴。
767ベテラン中型ワイド“素朴で使い勝手のよい”古参北米・日本でまだ現役の便あり(縮小傾向)。
777(-200/-300)ロング定番ワイド広めの胴体、座席配列は会社差あり依然大所帯だが、A350や787へ更新が進行。
787(-8/-9/-10)新世代ロングの主役低高度相当の客室・大窓・静音で“到着後が楽”世界で1,000機超の納入。日本出発でも最も当たる長距離機の一つ。
777X(-9)次世代フラッグシップ候補“777の最新大型”初号機は2026年以降見通し。
747-8i超大型の最後の後継“空飛ぶクラシック”旅客運航はごく一部の会社のみ

メモ:Southwestは737だけで810機という圧巻の単一機材運用。ヨーロッパのRyanairも737で大所帯です。


3. エアバスの主な機材ラインナップ

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「エアバス=“静か・しっとり・伸びしろ”の新顔」と捉えると、A350・A321neo/XLRの潮流がつかめます。

代表機と要点(要約表)

系列位置づけ旅行者の
体感イメージ
メモ
A320ファミリー
(neo含む)
近〜中距離の世界標準欧州内・アジア内・
国内線で最頻出
受注・納入は世界最大級。
A220小型でも快適1-2-1的な窓配置の
大窓・静か
北米・欧州で採用拡大、国内線でも当たり始め。
A330中型ロングの定番素直な乗り味新型(neo)もあり、依然主力路線多数。
A350
(-900/-1000)
長距離の新主役空気が“高原”、静かで
快適
JALが国際線フラッグシップとして拡大中。
A321neo/LR/XLR“細身で長く飛ぶ”新定番単通路でも長距離OKXLRは認証済(欧州・米国)、米系は2026年から本格投入見込み。
A380空飛ぶ2階建てとにかく静か・広い主要社が継続運航、ANAの“フライングホヌ”も健在。

4. 世界の主要航空会社と主力機材

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旅行者が“当たりやすい”会社別の顔ぶれを、路線の実感と最新動向でざっと把握します。

  • 日本航空(JAL)A350-1000を国際線の看板に。羽田—JFKから拡大し、ロンドン/ダラス/ロサンゼルス/パリで日次投入の案内。
  • 全日本空輸(ANA):長距離は787の大所帯、A380(フライングホヌ)で成田—ホノルル。777Xは中期計画の文脈。
  • エミレーツA380+777の二枚看板にA350-900が加わり中距離も強化。
  • カタール航空/シンガポール航空A350・787中核。長距離の快適系。
  • ターキッシュエアラインズA321neo+A350を大量発注、イスタンブール発の世界網を増強。
  • エア・インディアAirbus+Boeing合計470機の大型発注で刷新を加速。広胴機やA320系の新造が増える。
  • ユナイテッド/アメリカンA321XLRで北米—欧州の“細身長距離”を拡大予定(AAは2026年春、UAは2026年夏の見通し)。
  • サウスウエスト737オンリーで810機。米国内線で“ほぼ737に当たる”象徴。
  • ライアンエア:737-800/737-8-200(MAX)で欧州域内を席巻。
  • イージージェットA320neo/A321neoで規模を拡大中。
  • インディゴA320neoファミリー500機の“史上最大級”発注。インド発の便ではA320系に当たる確率が高い。

5. 旅行者目線で乗る確率が高い機材ランキング

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視点:日本発/世界主要都市への旅で“当たりやすい順”。機材の世界的な数・路線網・日本路線の露出を総合評価。

  1. A320ファミリー(neo含む)
     世界の短中距離のいちばんの主力。アジア・欧州・日本の国内線でも頻出。
  2. Boeing 737ファミリー(NG/MAX)
     A320系と双璧。米国(SW)、欧州(FR)など単一機材運用の巨大エアラインが多数。
  3. Boeing 787
     大窓・静か・低い客室高度で、長距離の当たり機。日本発でも搭乗機会が多い。
  4. Airbus A350(-900/-1000)
     新世代ワイドの主力化が進行。JALの国際線フラッグシップとして露出増。
  5. Boeing 777
     依然として長距離の大量輸送を担う定番。今後A350/787へ置き換えが進む見込み。
  6. A321neo(LR/XLR含む)
     単通路の拡張で国際線へ。XLRは認証済で、米系は2026年から本格展開の見通し。
  7. A330(ceo/neo)
     中長距離の脇役としてなお存在感。
  8. E-Jet(E190/E195世代)/A220
     近距離の“静かな小型”で搭乗機会がじわり増加。
  9. A380
     運航会社は限られるが、日本—ホノルル含め“狙って乗れる”。
  10. Boeing 767
     現役は減少中だが、北米・日本でまだ見かける機会あり。

6. 快適性で選ぶならこの飛行機

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  • 長距離で体をラクにしたい → A350・787・A380
    • 787客室高度が約6,000ft相当で、従来より湿度も高めの設計。長距離後の“だるさ”が軽減されやすいという評価が定着。
    • A350も同様のコンセプトで、湿度向上オプション等の快適性追求が進む。
    • A380離着陸時含めて静粛性が高い。機内の“図書館感”は別格。
  • 単通路でも快適に長距離 → A321XLR(各社の新内装次第)
    • 座席の質・配列は航空会社差が大きい。AA/UAはプレミアム座席を強化予定。

例え
A350/787=“標高の低い高原ロッジ”。空気が少ししっとりして、朝の目覚めが軽い。
A380=“静かな2階建て図書館”。ページをめくる音まで聞こえそうな落ち着き。
A321XLR=“細身のマラソン選手”。見た目はスリムでも、想像以上に長く走れる。


7. 今後10年の主力機材予測(2025→2035)

結論:A321neo/XLR737 MAXの単通路が面で広がり、長距離は787/A350が柱。777Xは後半にようやく本格化。地域ではA220/E2、ローカルではATRが堅調。中国国内はC919が存在感を増す」

  • A321neo/XLR:欧州—北米の二次都市やアジアの中長距離で“細々・しかし遠くへ”という新市場を切り拓く。XLRは認証済、米系の本格運用は2026年から。
  • 737 MAX:生産体制に課題を抱えつつも、巨大な既受注と単一機材主義の大手(SW/FR)に支えられ広がる。
  • 787/A350:供給のボトルネックはあるものの、長距離の主力はこの2枚看板で継続。
  • 777X2026年以降の段階的導入。エミレーツ等の大型需要で後半に存在感。
  • A220/E2:環境性能と静粛性を武器に置き換え需要。
  • ATR 72/42受注は回復、バックログ150機超で地域間輸送の王道を維持。
  • COMAC C919中国市場での量産・就航が前進。域外拡大はまだ限定的だが、アジアのニュースで触れる機会は増える。

8. 今しか乗れないレア機材ランキング

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視点:旅客として“狙って乗るなら今”の機材。運航会社・路線は変動が早いので、予約時に最新スケジュールをご確認ください。

  1. Boeing 747-8i(旅客型)
     運航会社はルフトハンザ、コリアンエア、エア・チャイナなど“超少数派”。座席や路線の選択肢は限定的。
  2. Airbus A380
     運航会社は限定だが、日本—ホノルルのANA中東系の長距離など“狙えば乗れる”。静粛性は抜群。
  3. Airbus A340(-300/-600)
     運航社はごくわずか。欧州の一部やチャーターで姿を見る程度。
  4. Boeing 717
     デルタ/ハワイアンのローカル運航で細々と継続。先行きは未定要素が多く、“乗るなら早め”のカテゴリー。
  5. Boeing 757/767(旅客)
     北米中心にまだ残るが縮小傾向。757は特に“復権はXLRへ”の流れ。

9. 旅行者のための“機材バケットリスト”

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  • 静けさの極みを体験A380の2階席(できれば主翼前方)。“空の図書館”を味わう。
  • 到着後に体がラクなロングA350/787で10時間超のフライトを。違いは“到着日の夕方に効く”。
  • クラシックの最後の王者747-8iに一度は。2階席は“特別なリビング”。
  • 細身ロングの最前線A321XLRの大西洋横断(2026年〜の米系で本格化)。“単通路でも長距離”の新常識を体験。
  • 日本のフラッグシップ新体験JAL A350-1000の長距離線(羽田—JFK/LHR/DFW/LAX/CDG)。国内から最も触れやすい最新機。

〈比較表〉主要機材の“直感でわかる”選び方

目的 / 条件最適候補理由
(直感キーワード)
到着後に元気でいたい長距離A350 / 787「高原の空気」「静か」「大窓」
とにかく静けさ重視A380「空飛ぶ図書館」
欧州/アジア内の移動が多いA320neo / 737MAX「世界の標準・便数が多い」
細身でも遠くへA321XLR「単通路ロングの新主役」
いま乗っておきたいクラシック747-8i / A380「残る少数派」「今がチャンス」

10. まとめ──飛行機に乗る体験を旅の楽しみに変える

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旅は行き先で選ぶ時代から、“どの機材で行くか”を楽しむ時代へ。フライト検索の「詳細条件」で機材や便名を踏まえて選ぶだけで、到着後の体調や旅の満足度が変わります。

  • 当たりやすい機材は、A320系・737系・787・A350。
  • 快適性狙いなら、A350/787/A380。
  • 10年先の主力は、A321neo/XLR+737MAXが面で広がり、ロングは787/A350が柱。777Xは後半に。
  • いまだけのレア体験は、747-8iとA380。機材都合で“旬”は短いことも多いので、思い立ったら予約時に機材を確認してみてください。
    最後に、JAL A350-1000のように“日本から確実に増える最新機”は、路線の拡大案内や冬ダイヤの発表をこまめにチェックしていると取りこぼしがありません。

補足:本記事は2025年9月18日(日本時間)時点の公表情報をもとに作成しています。航空各社の機材・路線は変更が頻繁です。予約時は便名・機材の最新表示をご確認ください。