初心者必見!eMAXIS Slimシリーズの中でも人気の「S&P500」と「全世界株式(オールカントリー)」を徹底比較。信託報酬、リターン、分散性、NISA対応などをわかりやすく解説し、あなたに合った資産形成の選び方が見えてきます。

米国株に投資するなら「S&P500」という言葉をよく耳にしませんか?中でも「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、コストの低さと運用実績の良さから、多くの投資初心者にも選ばれている人気の投資信託です。しかし、同じく話題の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と比べて、どちらが本当に自分に合っているのか、迷う人も多いはず。
この記事では、S&P500ファンドの基本から全世界株との違い、長期的なリターンや手数料、NISAでの活用法まで、初心者でも直感で理解できるように、たとえ話を交えて丁寧に解説していきます。「米国だけに集中するのは不安…」「全世界の方が安心?」そんな疑問をスッキリ解消し、あなたにぴったりのファンド選びをサポートします。
目次
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは
- 手数料・コストの比較
- 投資対象国・組入銘柄の違い
- 純資産の推移・人気度
- 運用成績・リターン比較
- 初心者にわかりやすい具体例・たとえ話
- NISA・つみたてNISAとの相性と選び方
- まとめ
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1. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、米国の代表的株価指数「S&P500」の動きに連動するインデックスファンドです。S&P500はアップルやマイクロソフト、アマゾン、テスラなど米国の主要500社の株式から構成されており、「米国株式市場のほぼ全体をカバーする指数」として知られています。投資信託では、こうした指数に連動することで米国株式市場全体の値動きに合わせた投資成果を目指します。2025年4月末時点での設定来リターンは約+202.8%(元本が約3倍)と高い成績を示しています(複利換算で5年年率約21.7%)。
このファンドの信託報酬(運用管理費用)は年率0.0814%と極めて低水準です。2025年1月には従来の0.09372%から0.08140%に引き下げられ、さらに業界最安値クラスになりました。実質コスト(隠れコスト)も年間約0.10%程度と低く抑えられており、長期投資に適しています。2025年4月末の純資産総額は約6.33兆円に達し、国内外の投信の中でも最大級の規模です。最近1年のリターンは+6.03%、直近5年(年率換算)で約+21.75%といずれも高い水準でした。
組入銘柄を見ると、上位にはアップルやエヌビディア、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(Google)など米国のテクノロジー大手が並んでいます。上位10社の組入比率を合計すると33.8%と高く、特定の企業への集中度が高いのが特徴です。そのため、米国株式市場の動向に大きく左右されます。逆に言えば、過去数年に米国株が好調だったことから高リターンを得ています。一方、株価の上下動(ボラティリティ)も大きめで、標準偏差は年率約16~17%台と全世界株式よりやや高い傾向にあります。
2. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、その名の通り日本を含む世界株式市場全体に投資するインデックスファンドです。投資対象はMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)で、先進国・新興国を合わせて約47か国の大型・中型株約3,000銘柄に分散投資します。日本株も組み入れられる点が特徴です。実質的には、三菱UFJ資産が運用する「外国株式インデックス」「新興国株式インデックス」「日本株式インデックス」各マザーファンドを通じて投資を行っています。為替ヘッジは原則かけず、為替変動リスクもあります。
こちらの信託報酬は年率0.05775%とさらに低く、海外株式アクティブファンドと比べて破格の水準です。2025年4月末の純資産総額は約5.37兆円で、設定来5年の累計リターンは+143.9%(年率換算約19.5%)と好調ですが、米国一強相場だった最近数年はS&P500にやや劣る運用成績でした。直近1年リターンは+6.15%でS&P500とほぼ同等です。
組入上位銘柄にはアップルやエヌビディアなど米国企業が多いですが、上位10社の合計比率は20.4%とS&P500よりも分散効果が大きいです。米国以外に46の国・地域の株式に投資するため分散が利き、時価総額ベースで世界株式に占める米国比率は約60%です。残り40%を日本・欧州・新興国が占めます。シャープレシオ(5年)は全世界株式で約1.16、リスク(標準偏差)年率約16.6%で、S&P500よりやや安定した運用効率です。
3. 手数料・コストの比較
両ファンドとも信託報酬(運用管理費用)が業界最低水準に抑えられているのが最大の特徴です。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は年率0.0814%、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はさらに年率0.05775%です。これは、「つみたてNISAで認められる最低水準」をクリアするどころか、それを下回るレベルです。さらにS&P500ファンドは2025年1月に信託報酬を0.09372%から0.08140%に引き下げており、今後も競争激化で運用コストは下がる傾向にあります。
実質コスト(目論見書に記載されない隠れコスト)も両者とも年間0.1%前後にとどまります。S&P500の実質コストは約0.1047%と報告されています。全世界株式はマザーファンド経由のため費用構造がやや複雑ですが、体感的には信託報酬とほぼ同じ程度に収まっており、トータルでも0.1%未満です。どちらも低コスト投資信託の代表格で、長期運用でコスト負担を極小化できます。なお、両ファンドとも購入時手数料は無料で、分配金(※累投資型の基準価額では発生)もありません。
4. 投資対象国・組入銘柄の違い

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は米国の大型企業500社にしか投資しません。業種構成では情報技術やヘルスケアが大きく、アップルやアマゾン、エヌビディアなど全世界で知名度の高い米国企業が中心です。一方、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は世界中の株式市場に広く分散投資します。先進国・新興国合わせた46か国・地域を対象とし、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの銘柄に連動します。具体的には米国以外にも日本・欧州・アジア・新興国株が含まれます。例えば日本株も約8%ほど組み入れられています。
この違いの結果、ポートフォリオの性質が異なります。S&P500は米国企業に集中し、上位10社の占める割合が33.8%と非常に高いのに対し、全世界株式では上位10社20.4%、残りは日本や欧州、新興国の幅広い企業に配分されます。簡単に言えば、米国中心かつ上位集中型がS&P500、世界分散型が全世界株式というイメージです。図でたとえると、全世界株式は世界地図に点在する投資先(各国)が多い一方、S&P500はその中の米国エリアだけに重点を置いているイメージです。
なお、世界株式に占める米国株の割合は時価総額ベースで約60%と言われており、両ファンドの投資対象は米国企業でかなり重複します。そのため、両方を同時に買うと米国株のウェートが非常に高くなり、リスク分散効果が薄れます。逆に言うと、全世界株式を選んだ場合でも米国株の成長を同時に取り込むことができ、初心者にはそれだけで十分な米国株エクスポージャーになります。
5. 純資産の推移・人気度

両ファンドは資産規模が非常に大きく、個人投資家にも人気です。2025年4月末時点での純資産総額(AUM)は、S&P500ファンドが約6.33兆円、全世界株式ファンドが約5.37兆円に達しています。楽天証券の投信ランキングではS&P500が第1位、全世界株式が第2位となっており、いずれもトップクラスの資金が集まっていることがわかります。
過去の推移を見ると、全世界株式ファンドは特に急速に資金を集めています。直近1年で純資産は前年比+73.9%増と大きく伸びました。背景には世界株式への期待や、S&P500との比較検討からの資金流入があるとみられます。S&P500ファンドも前年割+50.1%と高成長し、国内外の資産形成ニーズに応えています。両ファンドは設定来ほぼ右肩上がりで純資産が増加しており、資金流入も活発です。
6. 運用成績・リターン比較

過去の運用成績を見てみましょう。短期的には相場環境によって増減がありますが、2024~25年の1年間で見ると、S&P500ファンドのリターンは約+6.0%、全世界株式ファンドは約+6.1%となっており、ほぼ同水準でした。一方、数年単位の長期成績を見ると違いが出ます。直近3年で見るとS&P500が約年率+14.8%、全世界株式が約+13.6%と共に高リターンでしたが、米国中心のS&P500のほうがやや上回りました。5年平均年率でもS&P500が約+21.75%、全世界株式が約+19.52%となっています。これは、過去5年の米国株相場が非常に堅調だったことを反映しています。
ただし「リスク(価格変動)当たりの効率」で見ると若干異なります。5年リスク調整後リターンの指標であるシャープレシオは、S&P500ファンドが約0.82に対し、全世界株式ファンドは約1.16でした。つまり、同じ変動をするリスクを取るなら、全世界株式のほうが効率的にリターンを得ている状態です。ボラティリティ(標準偏差)では、S&P500が年率約16.2%、全世界株式が約16.6%で大差ありません。過去に大きな暴落があったとき、全世界株式は米国以外の部分(日本・欧州・新興国)が下支えして相対的に下げ幅が小さくなる傾向もあります(実際、リーマンショック時などには世界分散型の方が打撃がやや小さかった例があります)。
総じて言えば、短期では同じ市場(米国)が運用対象なので似た値動きですが、長期では米国偏重の影響でS&P500のほうがリターンが高くなりやすい傾向があります。その分リスクも若干大きくなることを念頭に置く必要があります。
7. 初心者にわかりやすい具体例・たとえ話

初心者にもイメージしやすいようにたとえてみましょう。eMAXIS Slim S&P500は「米国の有名企業500社に集中投資する」ものなので、たとえるなら一国(米国)の大企業だけが入ったバスケットに投資するイメージです。中身はアップル、アマゾン、テスラなどの“元気な企業”ばかり。過去にはテクノロジーバブルなどで大きな利益を上げてきました。しかし、米国経済に強く依存しているため、米国に景気不安が来ると大きく値が振れるリスクもあります。
一方、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は世界中の株式市場すべてに分散投資するものです。たとえるなら世界各地の果物を少しずつ詰め込んだ大きな果物バスケットです。米国株が半分程度を占めるとはいえ、残り半分は日本や欧州、新興国の果物。例えば、米国のアップル株だけでなく、トヨタ(日)、サムスン(韓)、ネスレ(欧)など世界各地の代表的企業にも投資します。こうすることで、米国株が調子悪くても日本や他国の株で補えるため、全体の価格変動が緩やかになります。
この例えで重要なのは「どちらか一方しか選べない場合」です。楽天証券の分析でも、現在世界株式の6割以上を米国企業が占めているため、S&P500と全世界株式の両方を買う必要性は低いとされています。投資初心者が資産形成を考えるなら、狭い範囲(S&P500だけ)に賭けるより、広く分散した全世界株式の方がリスク管理の面で安心できます。もちろん、米国株の今後の成長に強く賭けたいならS&P500を選ぶ手もありますが、それが必ず将来も続く保証はありません。どんな市場でもいつかは大きな下落が来る可能性がありますので、そのときに備えて幅広く分散投資することが大切です。
8. NISA・つみたてNISAとの相性と選び方

2024年にスタートした新しいNISA制度では、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠組みで非課税投資が可能になりました。そして嬉しいことに、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)もeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)も、いずれのNISA枠でも購入可能な対象ファンドとしてしっかりラインナップされています。
- つみたて投資枠(年間120万円まで):
→ 両ファンドとも対象。毎月100円から積立可能。楽天証券やSBI証券、マネックス証券など主要ネット証券で取り扱いあり。 - 成長投資枠(年間240万円まで):
→ 一括投資にも対応。どちらのファンドも対象となっており、積立と組み合わせた運用も可能。
つまり、つみたてNISAを活用して低コストファンドで長期運用をしたい方にとって、どちらも非常に有利な選択肢です。
税制優遇を活かしながら、米国株か全世界株か、自分の信念や目的に応じて投資対象を選びましょう。
9. まとめ

eMAXIS Slimシリーズは低コストで優れたインデックスファンドとして定評があり、米国株式(S&P500)と全世界株式(オール・カントリー)はどちらも投資初心者に人気です。本項で比較した通り、S&P500は「米国500社への集中投資」である一方、オール・カントリーは「世界全体への分散投資」で、信託報酬はそれぞれ0.0814%、0.05775%と非常に低いです。運用実績では短期的に似た動きをしますが、長期リターンはここ数年の米国株高騰を反映してS&P500がわずかに上回っています。しかし、市場の先行きは予測困難であることを踏まえ、幅広い分散投資を重視するならオール・カントリーが適していると言えます。
最後にNISAとの相性について触れておきましょう。現在の新しいNISA制度では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)およびeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はいずれも「つみたて投資枠」「成長投資枠」の両方で購入可能な対象ファンドです。つみたてNISAでコツコツ投資するも良し、一括投資でタイミングを見ながら投資するも良し。NISAの非課税メリットを最大限に活かしながら、自分に合ったスタイルで長期資産形成を進めることができます。
どちらのファンドを選ぶかは、将来のリスク許容度や投資方針によりますが、両方とも初心者向け長期積立に非常に適した、低コストかつ透明性の高い優良インデックスファンドです。米国株(S&P500)と全世界株式の特徴をしっかり理解し、自分の投資目的に合った方を選びましょう。
参照データ・情報元一覧(2025年4月時点)
本記事は、以下の公開情報や公式データをもとに作成しています。情報の正確性には十分配慮しておりますが、投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
- eMAXIS Slimシリーズ公式サイト
- 三菱UFJアセットマネジメント株式会社:月次レポートおよび交付目論見書
- 楽天証券:投資信託情報ページ・ファンドスコア
- SBI証券:投資信託ファンド情報
- モーニングスター株式会社:ファンド比較データおよびシャープレシオ・トータルリターン情報
- MSCI Inc.:MSCI ACWI(All Country World Index)構成情報
- 米Standard & Poor’s社:S&P500指数構成および公式解説
- 金融庁:新NISA制度の概要と対象ファンド一覧
- 野村アセット・大和アセット・その他大手運用会社の公開資料(参考比較用)
※ファンドのリスク・費用・運用実績などは執筆時点の目論見書および運用レポートに基づきます。最新情報については各証券会社や運用会社の公式ページをご確認ください。