【東京発で国際線LCCを探している人必見】Peach、Jetstar、ZIPAIR、エアアジア、スクートの5社を徹底比較。運賃・路線・快適性・サービス内容から、それぞれのおすすめポイントを分かりやすく解説。初めてのLCC選びにも役立つ保存版ガイドです。

LCC各社はカラフルな機体や独自サービスで注目を集め、東京発着のアジア路線で存在感を示しています。本記事では、東京(成田・羽田)から主要アジア都市へ就航する5つのLCC(Peach、Jetstar、ZIPAIR、エアアジア、スクート)を徹底比較します。運航路線や便数、運賃相場やフライト時間、快適性、手荷物ルール、予約や変更ポリシー、定時運航率、そして各社の強み・弱みまで、最新情報に基づき詳しく解説します。初めてLCCを利用する方にもわかるようにまとめました。

目次

  1. 運航路線と便数(2025年最新) – 東京発の主要路線一覧と運航頻度
  2. 片道運賃の平均相場 – 平日・週末・繁忙期での料金傾向
  3. フライト時間・所要時間 – 所要時間と発着時間帯の特徴
  4. 快適性(座席・設備・機内サービス) – シートの広さや機内Wi-Fiなど
  5. 手荷物ルールと追加料金 – 機内持込制限や受託手荷物料金
  6. 予約のしやすさと変更・キャンセルポリシー – 各社予約サイトや変更可否
  7. 定時運航率・遅延傾向 – 過去データに見る各社の時間順守度
  8. 各社の強み・弱みとおすすめタイプ – どんな旅にどのLCCが向いている?
  9. まとめ – 比較結果の総括と賢いLCC活用法

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1. 運航路線と便数(2025年最新情報)

東京(成田・羽田)から主要アジア都市へ飛ぶLCC5社の就航路線と便数を比較します。成田空港はLCC専用の第3ターミナルもあり、多くのLCCが集結しています。一方、羽田発着のLCC路線は一部のみです。それぞれどの都市へ飛んでいるのか、また頻度はどの程度かを見てみましょう。

▼東京発アジア路線:5社の対応状況と便数(2025年)

目的地Peach
(MM)
Jetstar
(GK)
ZIPAIR
 (ZG)
エアアジア
(D7/XJ 他)
スクート
(TR)
ソウル(仁川)毎日1便(羽田~仁川) 
※成田発なし
就航なし毎日1便(成田~仁川)就航なし(韓国路線なし)就航なし
台北(桃園)毎日2便(成田・羽田各1)毎日1便(成田~桃園)就航なし(経由便)※AirAsia Xが台北経由成田便あり毎日1便(※台北経由シンガポール行き)
バンコク(BKK/DMK)就航なし(関空発は有)就航なし毎日1便(成田~バンコク・スワンナプーム)毎日1便(成田~ドンムアン)就航なし
クアラルンプール(KUL)就航なし就航なし就航なし毎日2便(①羽田~KUL直行、②成田~台北経由KUL)就航なし
シンガポール(SIN)就航なし就航なし毎日1便(成田~シンガポール)就航なし(乗継は可能)毎日1便(成田~台北経由~シンガポール)
マニラ(MNL)就航なし毎日1便(成田~マニラ)毎日1便(成田~マニラ)毎日1便(成田~マニラ)※エアアジア・フィリピン就航なし
上海(浦東)毎日1便(羽田~浦東)週4便(成田~浦東)就航なし就航なし就航なし

※表中「就航なし」は2025年時点で当該都市への直行便がないことを示します(他社便や乗継は除く)。エアアジアはタイ・エアアジアX(ドンムアン行き)やマレーシア・エアアジアX(羽田行き・台北経由成田行き)、フィリピン・エアアジア(マニラ行き)などグループ各社便を含め記載。スクートの台北経由便は途中降機しますが、基本同一機でシンガポールまで移動します。

上記のように、Peachは東京-ソウル(羽田発)や東京-台北(成田・羽田)を運航し、近距離の韓国・台湾路線が中心です。Jetstarは成田から台北・マニラ・上海などに就航しています。ZIPAIRはJAL系の中長距離LCCで、成田からバンコクやシンガポール、ソウル、マニラ等へ毎日1便ずつ運航し、北米路線も持ちます。エアアジアはグループ各社による運航で、羽田~クアラルンプール直行便に加え、成田~台北~クアラルンプール便(途中台北で乗継ぎ)や成田~バンコク(ドンムアン)、成田~マニラを運航しています。スクートはシンガポール航空系列で、現在東京~シンガポールを台北経由で毎日運航しており、実質東京~台北間にも利用できます。便数は各社1日1便程度が基本ですが、Peachのソウル・台北は羽田/成田から計2便体制、ZIPAIRはすべて1日1便、エアアジアは羽田と成田で別ルートを運航、スクートも1便のみと覚えておきましょう。

東京発着という点では、羽田発路線を持つのはPeachとエアアジア(マレーシア)のみです。羽田発着のPeach便はソウル(仁川)と台北のみで、それぞれ1日1往復ずつ運航されています。貴重な羽田発のLCC便であり、都心からのアクセスが良いため人気です。一方、他の路線や航空会社は成田発着が中心となります。成田第3ターミナルはLCC専用で、搭乗までやや歩きますが多数のLCCが集まる活気あるターミナルです。例えばJetstarやZIPAIR、スクートなどは成田発着のみで運航しています。

便数に関して、路線によって季節増減や曜日運航もありますが、表に示した通り多くは毎日運航(デイリー)です。とくにビジネス需要もあるソウル・台北・バンコク・シンガポール路線は各社ともデイリー便が基本です。一方、就航都市数に違いがあり、Peachは韓国・台湾の近距離重視、Jetstarはフィリピンや中国路線も含む、ZIPAIRは東南アジアから北米まで中長距離も展開、エアアジアは東南アジア各国の拠点航空会社によるネットワークが強み、スクートはシンガポール一本に絞っている、といった特色があります。

最新の2025年冬スケジュールでは、Peachが大阪(関空)発着の新規路線拡充を発表するなど動きがありますが、東京発路線は概ね上記の通りです。また、Peachは2025年冬に羽田~ソウル(仁川)・羽田~台北(桃園)線の運賃発売も行い、羽田発国際線就航10周年を迎えました。ZIPAIRも新たにヒューストンやバンクーバー線を開設しつつ、ソウルやマニラなど既存アジア路線も堅調に運航中です。各社とも徐々に路線拡大や増便が進んでおり、「安いけれど本数が少ない」というLCCのイメージも改善されつつあります。もっとも、一社あたりの便数は少なめなので、例えばZIPAIRで予定していた便が満席や運休だと代替便が限られる点には注意が必要です。

✈️ Jetstar(ジェットスター)

Jetstarはオーストラリアに本拠を置くグループの日本法人「Jetstar Japan」によって運航されており、国内線から近距離国際線まで幅広く展開。成田から台北・マニラ・上海など、アジア主要都市へのLCC路線を運航しています。とにかく価格が安く、片道4,000円台のプロモ運賃が出ることも。国内線との組み合わせで旅の選択肢がぐっと広がります。
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2. 片道の平均運賃 ~平日・週末・繁忙期の差~

LCCを利用する大きなメリットは運賃の安さです。では実際、東京~アジアの運賃相場はどのくらいでしょうか?平日か週末か、オフピークか繁忙期かで料金は大きく変動しますが、ここでは各社の平均的な片道運賃レンジと特徴を比較します。

まず結論から言えば、LCCの運賃は大手フルサービス航空会社の半額から3分の1以下になることも珍しくありません。たとえば通常期に5~6万円する東京~シンガポール往復が、LCCなら総額2万円台なんてこともあります。LCC各社はしばしば大規模なセールを実施しており、タイミングが合えば驚くほど格安なチケットを入手可能です。

▼参考:LCC各社の片道運賃目安(東京発着アジア路線)

Peach(ピーチ) – 東京~ソウルは片道最安約5,680円~最高約3.95万円、東京~台北は約1.35万円~最大約8.99万円程度が運賃レンジ。平日・オフピークにセールを狙えば1万円以下もあり得ますが、年末年始やGWなど繁忙期は3~4万円台に跳ね上がることも。Peachでは毎月1日に「Peach DAY!」と称したシークレットセールを開催しており、タイミング次第では国内線並みの激安航空券が放出されます。

Jetstar(ジェットスター) – 国内線主体ですが、国際線も台北・マニラ・上海で片道1~2万円台が平常的な価格帯。Jetstar Japanは「スペシャルプライス♪平日も、週末も」というキャンペーンで片道4,090円~という特別運賃を提供することがあります。これは受託手荷物等別料金ですが、繁忙期以外なら片道数千円台から1万円台前半で見つかることも多く、非常に安価です。

ZIPAIR(ジップエア) – ビジネスクラス相当のフルフラット席を持つ中長距離LCCですが、エコノミー席の価格は大手エコノミーより安め。東京~バンコクやシンガポールは片道2~3万円台から、セール時には1万円台後半も狙えます。ZIPAIRは片道8,000円~(燃油サーチャージ無し)というキャンペーン運賃を打ち出したこともあり、たとえばソウル・バンコク・シンガポール・マニラなど人気路線で破格のチケットが販売されました。実際に筆者が確認したケースでは、ZIPAIRのシンガポール線は大人3名往復で総額S$1,500(約15万円)ほどで、JAL便だと同時期S$5,000(約50万円)だったので約1/3以下の費用でした。もっとも通常期の定価ベースでは、ZIPAIRのフルフラット席は5~10万円と高め、エコノミー席は2~4万円程度が目安です。

エアアジア – 「世界で最も優れたLCC」に16年連続選出されているAirAsiaはプロモ運賃の安さで定評があります。東京~クアラルンプール直行便は片道2~3万円前後ですが、セールでは往復総額2万円台も過去にありました。東京~バンコク(ドンムアン)はタイ・エアアジアX運航で片道2万円前後から、東京~マニラはフィリピン・エアアジア運航で1~2万円台が相場です。エアアジアは頻繁に「ゼロ円セール」(運賃0円+税のみ負担)など大胆な割引を行うことで知られ、メール会員向けの先行セール等も活用すれば驚くほど安いチケットが手に入ります。もちろん繁忙期は割高で、直前購入だと大手並みの価格になることもあります。

スクート – シンガポール航空系でサービス品質も高いスクートは、長距離LCC部門で世界一に選ばれています。東京~シンガポールの運賃は片道2~3万円台が中心ですが、これもセール時には往復で3~4万円台というケースも見られます。特に乗り継ぎ需要も多いため、大規模セールを年数回開催しており、その際は周辺国行き含め「Fly to Bali 片道¥10,000~」等の広告を目にすることも。スクートは預け荷物無し運賃でも機内持込10kgまで無料という強みがあり、荷物が少ない旅なら追加費用なくベース運賃のみで済むのも魅力です。

東京発LCC運賃比較表(アジア路線)

航空会社主な就航地運賃目安
(片道)
セール・
キャンペーン
備考
Peach(ピーチ)ソウル・台北5,680円〜39,500円(繁忙期)毎月1日「Peach DAY!」で特価チケットあり羽田・成田発。台北は1万円台、繁忙期は高騰
Jetstar(ジェットスター)台北・マニラ・上海4,090円〜20,000円台スペシャルプライス運賃で4,090円〜提供あり国内線主力だが国際線も格安で展開
ZIPAIR(ジップエア)バンコク・シンガポール・ソウル・マニラ8,000円〜40,000円台(セール時1万円台〜)セールで片道8,000円〜。燃油サーチャージ無しフルフラット席もあり高コスパの長距離LCC
エアアジアクアラルンプール・バンコク・マニラ10,000円〜30,000円台(セール時0円+税も)ゼロ円セールや大幅割引を頻繁に実施グループ各社で東南アジア広域をカバー
スクートシンガポール(台北経由)20,000円〜30,000円台(セール時往復3〜4万円)年数回大規模セール(例:Fly to Bali ¥10,000〜)機内持込10kg無料で預け荷物不要派に好評

以上のように、各社とも平日・オフピークでは1万円前後~、週末や繁忙期は3~5倍以上の価格になる傾向です。LCC運賃は残席数に連動した変動制(早期予約が安い)なので、「安く行きたいなら早め&平日出発」が鉄則と言えます。逆に直前になって空席が多い便は、当日近くに値下げされるケースもあります。運賃タイプも要チェックで、Peachの「シンプルピーチ」やJetstarの「Starter」は最安だけど荷物有料、変更不可など制約あり、一方でPeach「バリューピーチ」やJetstar「Starter Plus」は多少高くても受託手荷物込みだったり変更可だったりします。自分に必要なオプション込みでトータルいくらになるかを比較することが大切です。

なお、支払い手数料や空港使用料等は運賃に加算される点もご注意ください(LCCの宣伝価格はそれら別の場合が多いです)。それでも「LCCはとにかく安い」のは事実で、フルサービスのANA/JALが東京~バンコク往復10万円の時期に、LCCなら同区間往復4~6万円台という具合です。運賃の安さこそLCC最大の武器であり、「浮いたお金で現地グルメを豪華に!」なんて旅の楽しみ方もできますね。

✈️ ZIPAIR(ジップエア)

ZIPAIRはJALのLCCブランドとして設立された中長距離志向のLCC。成田からバンコク、シンガポール、ソウル、マニラなどに就航し、無料Wi-Fi・電源完備の快適な機内環境が魅力。ビジネスクラス相当のフルフラット席も設定されており、価格を抑えつつ快適に旅したい人に最適です。燃油サーチャージがないのも特徴。
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3. フライト時間・所要時間の比較

次にフライト所要時間です。東京~アジアと一口に言っても所要時間は2~3時間(ソウル・台北)から6~7時間(バンコク・シンガポール)まで幅があります。LCCだからといって飛行時間そのものが遅いわけではなく、同じ区間なら大手とほぼ同じ所要時間です。ただし発着時間帯や経由の有無に違いがあるので、スケジュール面での特徴を比較しましょう。

▼主要区間の所要時間とスケジュール例(2025年時点)

東京~ソウル:飛行時間約2時間30分です。Peach(羽田~仁川)は夕方便、ZIPAIR(成田~仁川)は朝出発・昼前到着のダイヤで毎日運航されています。例えばZIPAIRの場合、成田を08:55に出発しソウル仁川に11:35到着と案内されています。帰りも昼過ぎ発~夕方着のため、日帰りも可能な時間帯です。LCC各社ともソウル線は概ね午前or夜に出発し昼or深夜に到着するパターンが多く、滞在時間を確保しやすいでしょう。

東京~台北:所要約3時間強。Peachは成田・羽田から各1便ずつで、例えば成田発は夕方17時頃出発~台北20時前後着、羽田発は朝便で羽田10時発~台北13時着など、便によって異なります。Jetstarは成田夜発・台北深夜着、台北早朝発・成田昼前着というダイヤをとっており、復路が早朝発なのはLCCらしい設定です(ホテル代節約にもなる?)。なおZIPAIRは台北未就航。エアアジアXは台北を経由地として利用し、成田から台北経由クアラルンプール便を運航しています。この経由便は成田午後発~台北夕方着~給油後深夜にKL到着という流れで、直行に比べ到着が遅くなります。

東京~バンコク:直行所要約7時間(距離的にはかなり長め)。ZIPAIRは成田17:20発~バンコク22:30着の夜行便、折り返しはバンコク深夜発~成田朝着で運航しています(2023年時点)。Peachは関空発で運航していますが東京発は未就航。エアアジアX(ドンムアン行き)は成田を夜21時台に出て翌日1時頃DMK着、復路はDMK深夜発~朝成田着というパターンです。いずれも**深夜便主体(いわゆるレッドアイフライト)**なので、睡眠アイマスクや首枕があると楽でしょう。

東京~シンガポール:直行で約7時間強です。ZIPAIRは夕方16:50成田発~現地23:00着、折り返し深夜0:30シンガポール発~朝08:50成田着というスケジュールで1日1便運航しています。真夜中出発・早朝到着となるので体力勝負ですが、「ホテル代を浮かせて朝から遊ぶ」ことも可能です。スクートは台北経由で、成田を午前09:00前後に飛び台北に正午頃到着、1時間ほどの停止後に再出発しシンガポールに夕方着という流れです。経由便のため直行より1~2時間余計にかかりますが、昼間移動なので体は楽かもしれません。

東京~マニラ:所要約4~5時間。Jetstarの場合、成田19:35発~マニラ23:50着、復路マニラ00:50発~06:15成田着というスケジュールです。深夜便ですが、朝6時には成田に戻れるのでそのまま出勤も可能な時間帯です。ZIPAIRも似た時間設定で運航しています。フィリピン・エアアジアは2023年より成田~マニラ線に就航し、週数便程度ですが運航しています(便により時間帯は異なります)。

東京発LCC主要区間の所要時間・スケジュール比較表(2025年時点)

区間所要時間
(目安)
代表的なLCC往路スケ
ジュール例
復路スケ
ジュール例
備考
東京~ソウル約2時間30分Peach・
ZIPAIR
ZIPAIR:成田08:55→仁川11:35ZIPAIR:仁川昼発→成田夕方着朝発・昼着で日帰り可能、LCCは午前or夜便が多い
東京~台北約3時間強Peach・JetstarPeach:羽田10:00→台北13:00
Jetstar:成田夜発→台北深夜着
Peach:台北朝発→羽田昼着
Jetstar:台北早朝発→成田昼前着
Jetstar復路は早朝発、宿泊費節約になる場合も
東京~バンコク約7時間ZIPAIR・
エアアジア
ZIPAIR:成田17:20→バンコク22:30
エアアジア:成田21時台→DMK翌1時着
ZIPAIR:バンコク深夜発→成田朝着
エアアジア:DMK深夜発→成田朝着
すべて深夜便主体で就寝時間帯のフライトが中心
東京~シンガポール約7時間強ZIPAIR・
スクート
ZIPAIR:成田16:50→SIN23:00
スクート:成田09:00→台北→SIN夕方着
ZIPAIR:SIN0:30→成田08:50
スクート:SIN午前発→台北→成田夕方着
ZIPAIRは夜便、スクートは昼移動で体は楽
東京~マニラ約4〜5時間Jetstar・ZIPAIR・
エアアジア
Jetstar:成田19:35→マニラ23:50Jetstar:マニラ00:50→成田06:15深夜発・早朝着で時間は有効に使える

このように、路線により発着時間の傾向があります。短距離のソウル・台北は朝or夕方発が多く、長距離のバンコク・シンガポールは夜発夜着(深夜着・早朝着)が一般的です。LCC各社は機材効率を上げるため、深夜帯の発着枠も活用します。たとえばJetstarやエアアジアXの東南アジア線は深夜便が多く、眠い時間の移動になるものの到着後の一日を丸々使えます。一方、ZIPAIRは昼夜問わず路線毎に発着時間を工夫しており、ソウル線のように日中移動でゆったり行ける便もあれば、シンガポール線のように深夜便もあります。

また、乗継ぎの有無も所要時間に影響します。今回比較の5社では基本どれも直行便ですが、エアアジアXの成田~台北~KL便やスクートの台北経由シンガポール便のように経由地があるケースもあります。経由便は途中降機時間も含めトータル1~2時間長くなります。ただし乗客は機内に残ったままの場合もあり、必ずしも面倒ではありません。むしろ途中で足を伸ばせる休憩と捉える人も。もっとも、経由地での乗継ぎを自分で組む場合(例:エアアジアで成田→KL→バリ島など)は遅延リスクを考えて余裕を持ったスケジュールにしましょう。

最後に空港アクセス時間も含めた所要時間感に触れると、羽田発のPeachだと都心から空港まで30分程度+フライト2~3時間でソウルに到着し、ドアツードアで半日もかかりません。一方、成田発の場合は空港までの移動に1~2時間見ておく必要があります。例えば成田第3ターミナル利用のJetstarやZIPAIRでは、成田空港駅から第3ターミナルまで徒歩15分ほどかかる点も留意しましょう。LCC利用時は早朝・深夜便が多いこともあり、成田までの終電・始発や深夜バス時刻も事前に調べ、空港で一夜を明かす羽目にならないよう計画が必要です。

✈️ エアアジア(AirAsia)

エアアジアはマレーシアを本拠地とする世界的LCCブランド。マレーシア・タイ・フィリピンなど各国にグループ航空会社があり、東京(成田・羽田)からバンコク、クアラルンプール、マニラなどへ接続しています。「ゼロ円セール」やタイムセールを頻繁に実施しており、旅費を抑えたい方にはうってつけ。
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4. 快適性(座席・機内設備・サービス)

LCCというと「狭い座席」「サービス簡素」というイメージがありますが、実際のところ各社で差があります。ここではシートの広さやリクライニング、電源やWi-Fi、機内食など快適性に関わる要素を比較します。

座席の広さ(シートピッチ・幅)

まず座席間隔(シートピッチ)ですが、これはLCC各社ごとに若干異なります。PeachとJetstarのエコノミー席はだいたいシートピッチ29インチ前後(約73~74cm)で、JALやANAの国内線エコノミー標準31インチよりやや狭い程度です。実際に座ると、身長170cm前後なら膝が前席に軽く触れるかな?くらいのスペースです。「ぎゅうぎゅう詰め」とまではいかず、都市間高速バスの4列シートに近い感覚でしょうか。シート幅はPeachで約17インチ(43cm)、Jetstarで約18インチ弱と、大手より1インチほど狭い程度です。体格が大きい方には少々タイトですが、通常体型なら問題なく収まります。

ZIPAIRやスクートのようなワイドボディ機では、経済性優先のレイアウトながらもシート幅に余裕があります。スクートの787経済席は幅18インチ・ピッチ31インチ程度と公称されています。ZIPAIRも787で9席並びですが、革張り厚めのシートを採用し居住性に配慮しています。実際ZIPAIRに搭乗した方のレビューでも「LCCだけど足元は意外と余裕」「身長180cmでも思ったより窮屈でない」という声があります。さらにZIPAIRには「足元ゆったり席」(非常口や最前列など)や「ZIP Full-Flat」(全席がベッドになるビジネスクラス相当席)も設定され、追加料金で快適性を向上できます。LCCでフルフラット座席があるのは世界的にも珍しく、ZIPAIRならではの売りです。

スクートの座席

各社とも前方・非常口の一部座席は「座席指定有料のゆったりシート」としており、例えばPeachのスマートシートやJetstarの非常口席は追加料金を払うと数インチ広い34インチ程度のピッチが確保されます。長身の方や快適に過ごしたい方にはおすすめのオプションです。一方で、LCCの標準席はリクライニング角度が浅めだったり、背もたれが薄い造り(そのぶん足元広くするため)だったりします。「背もたれポケットが膝に当たる」と感じる場合は、小物類を上の棚に入れて足元スペースを稼ぐなど工夫すると良いでしょう。

機内設備(電源・Wi-Fi・エンタメ)

機内でスマホやPCを使いたい人にとって、電源やWi-Fiがあるかは重要ですよね。伝統的にLCCは機内エンタメ設備を省略しコスト削減してきましたが、近年はこの分野でも差別化が進んでいます。

ZIPAIR – 無料の機内Wi-Fiと全座席コンセント完備が大きな特徴です。実際に利用した方によれば「無料Wi-Fiがあるのは感動。ただ通信速度はメッセージ送信や簡単な閲覧程度で、大きなデータ通信は厳しい」とのこと。それでもメールやLINEで連絡を取れるだけでも便利です。座席ごとにUSB充電ポートと110Vコンセントが1つずつあり、長時間フライトでもデバイスの充電切れを心配せず過ごせます。機内エンタメ用モニターはありませんが、Wi-Fi経由のストリーミングで映画等が視聴可能です。まさに「空飛ぶインターネットカフェ」といった感じで、仕事をしたい人にも優しい環境です。

スクート – 機材の787はWi-Fi対応で、空からインターネット利用ができます(有料プラン)。また電源コンセントも装備されていますが、実はエコノミー席では有料で電源を解放するというユニークな仕組みでした。具体的には「AC電源を使いたい場合、短距離5ドル・長距離8ドルの課金が必要」だったのです。しかし2025年4月以降、この有料電源サービスは廃止され全員無料で使えるようになったとの情報もあります(最新の公式告知要確認)。USBポートは座席に備わっているので、スマホ充電程度なら問題ないでしょう。

Peach / Jetstar / エアアジア – これらは基本的に機内Wi-Fiも電源もありません。Peachは国内LCCとしてシンプルな装備で、降機後までネット断ちで割り切るスタイルです。Jetstarやエアアジアも同様ですが、一部長距離機材(例えばジェットスター・オーストラリアの787やエアアジアXのA330neo)ではWi-Fiサービス導入例もあります。ただ東京発の便では原則オフラインと思ってよいでしょう。事前に映画をスマホにダウンロードしておくなど各自で準備がおすすめです。機内誌も簡素化されていることが多いので、暇つぶしグッズは必携ですね。

機内サービス(飲食・アメニティ)

機内販売メニューの一部(スクート)

LCCでは機内食やドリンクは基本有料です。しかし有料だからこそ各社メニュー開発に力を入れており、決して侮れません。

Peachは「Tiny Table KISSA」ブランドで、多彩な機内食メニューを販売しています。たこ焼き(冷凍品を温め提供)やカレー、サンドイッチなどユニークなラインナップで人気です。季節ごとに期間限定メニューが出ることもあり、2024年冬には「大人のお子さまランチ」(税込1,800円)が話題となりました。Jetstarもホットミールやスナック菓子、カップ麺まで買えます。事前予約で割引になることもあります。エアアジアは「Santan」と呼ぶ機内食で有名なナシレマ(マレー風ココナツライス)やグリーンカレーなど本格的アジア料理が楽しめ、これが美味しいと評判です。量は控えめですが値段も500~800円程度と空の上にしては良心的です。

一方、ZIPAIRは事前予約制のホットミール(1食1,500円程度)がありますが、搭乗後に注文できる軽食は数が限られ、深夜便では提供開始が午前2時頃になるなどタイミングがズレることもあるようです。子連れだと食べられるものが少ないという指摘もありました。そのためZIPAIR搭乗時は自分好みの食べ物を持参するのも一案です(機内への飲食物持ち込みは基本OKですが、匂いの強いものはマナーとして控えめに)。

アメニティ面では、PeachやJetstarはブランケット等も有料レンタルのみです。ZIPAIRは有料のアメニティセット(毛布・スリッパ等)を提供しています。LCCでは必要最低限しか配られないので、首枕・アイマスク・上着など自衛策が快適性を左右します。スクートやエアアジアXでは事前購入で簡易アメニティキットを用意しています。

総じて、「安さ優先なので贅沢はできないが工夫次第で快適に」というのがLCC機内のスタイルです。座席は狭めでも短距離なら問題なく、長距離でもエクストラレッグルーム席や非常口席を活用すれば足を伸ばせます。機内Wi-Fiが欲しければZIPAIRやスクートを選ぶなど差別化ポイントを押さえておけば、仕事も娯楽も可能です。反対に「全て無料サービスが欲しい」「エンタメフル装備がいい」という方はフルサービスキャリアの方が向いています。LCCではお金を払えば必要なものは買えるので、自分の優先順位に応じて取捨選択すれば良いでしょう。例えば「食事はいらないからチケット代を安く」「Wi-Fiだけ使いたいからZIPAIRにする」など、自分流にカスタマイズできるのもLCCの利点と言えます。

✈️ スクート(Scoot)

スクートはシンガポール航空グループのLCCで、成田〜シンガポールを台北経由で結ぶ路線を毎日運航しています。機材はB787、座席も比較的ゆったりで、LCCの中でも快適性が高いと評判。周辺諸国への乗継ぎにも強く、バリ島やペナン島など東南アジアのリゾートを目指す旅にもおすすめです。
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5. 手荷物ルールと追加料金(機内・受託)

LCC利用時に注意すべきが手荷物のルールです。大手航空会社では無料でスーツケースを預けられることが多いですが、LCCの格安運賃には受託手荷物が含まれません。ここでは各社の機内持ち込み制限や、預け荷物の追加料金について比較します。

機内持ち込み手荷物は、5社とも1人あたり2個まで・合計7kgまで無料というのが基本です。例えばPeachの場合、「キャリーケース1個+ハンドバッグやPCバッグなど身の回り品1個」で計7kg以内という規定です。サイズは3辺合計115cm以内(55×40×25cm程度)と一般的な機内持込サイズに準じます。JetstarやZIPAIRもほぼ同様で、ZIPAIR公式には「55×40×25cm以内のバッグ1個+35×25×45cm以内の品1個、合計7kgまで無料」と明記されています。重量7kgは意外とシビアなので、うっかり荷物を詰め込みすぎるとオーバーします。搭乗口で計量され超過分は有料預け替えとなる場合もあるので、7kg超えそうなら素直に受託手荷物を予約した方が安心です。

スクートだけは例外的に10kgまでOKです。スクートは「他社LCCより3kg多い!」と宣伝しており、機内持込10kg(2個計)までは無料なので、荷物少なめ派にはありがたいです。エアアジアは現在7kgにキャビンバッグ(56cm x 36cm x 23cm以内)と小さなバッグ(40cm x 30cm x 10cm以内)を別途持込可としています(合計重量は7kg以内)。いずれにせよ、7~10kgを超える荷物を持ち込むのは現実的でないので、スーツケースは預ける前提で計画した方がよいでしょう。

受託手荷物(預け荷物)は、基本有料オプションです。ただし運賃タイプによっては最初から1個無料枠が含まれる場合もあります。例えばPeachの「バリューピーチ」は20kg×1個の受託手荷物が無料です。Jetstarも「Starter Plus」以上なら20kg1個込み。エアアジアは最安運賃だとゼロ、オプション購入で20kg/25kg/30kgなど選択します。ZIPAIRは運賃と預け荷物を完全分離しており、必要な重量分だけ購入します(15kgや23kgなどプランあり)。スクートも予約時に「Fly」→「FlyBag」(20kg込み)→「FlyBagEat」(20kg+機内食込み)という具合にパッケージを選べます。

では預け荷物料金はいくらぐらいか?これは路線と重量によりますが、概ね20kgで片道3,000~5,000円程度が相場です。例えばPeachの国際線20kgは3,500円前後、Jetstarも事前購入なら4千円弱です。当日空港で追加すると割高(+数千円)になるので、荷物が多いと分かっているなら予約時にまとめて払うのがコツです。重さ超過にも注意で、各社とも1個あたりの重量上限は30kgまでです。20kgを超えて30kgまでは超過料金が追加発生します。たとえばPeachは20kgを超え32kgまでの場合2,000円程度の超過手数料が課されます。そもそも32kg以上の荷物は預け入れ不可なので、重すぎる荷物は事前に分割しましょう。

個数制限はPeachで最大100kgまで(1個32kg以内なら複数可)、ZIPAIRは最大5個まで(合計重量制限なしだが1個30kg以内)など、通常の旅行ではまず上限に届かないくらい許容があります。ただし複数個預ける場合、それぞれ追加料金が必要です(例えば20kg×2個なら2個分)。

注意したいのは、航空券によって無料手荷物の有無が違うことです。同じLCCでも運賃種別で対応が変わります。Peachで「シンプルピーチ」を選ぶと受託0個・7kg機内のみ無料、しかし「プライムピーチ」なら受託2個(計40kgまで)無料など充実します。自分が荷物多めの旅なら、最初から荷物込みプランにした方がトータル安い場合もあります。逆に身軽なバックパッカーなら最安運賃+7kg機内持込で十分ですね。

LCCでは他にもスポーツ用品や楽器の持ち込みに細かなルールがあります。ゴルフバッグやサーフボードは追加料金・事前申請が必要だったりしますので、該当する方は各社サイトを確認しましょう。

もう一つ、手荷物の優先受取や保証について。大手だとプライオリティタグで早く出てきますが、LCCでは基本そこまで手厚くありません。ただZIPAIRはビジネス相当席の乗客には優先サービスがありますし、エアアジアも有料の「Hot Seat」利用者には一部優遇があります。紛失遅延時の保証額も最低限なので、貴重品は機内持込が鉄則です。ロストバッゲージ自体は稀ですが、心配なら旅行保険に加入するのも安心材料でしょう。

全体として、「機内持込7kgまで無料、荷物預けるなら有料」これを覚えておけばOKです。重そうなスーツケースを機内に持ち込もうとすると搭乗口で止められますし、逆にリュック1つで済むならLCCは非常に経済的です。「お土産買いすぎて帰り荷物が増えた!」という場合は、帰国便だけ空港カウンターで受託荷物追加料金を払うことも可能ですが、その場だと割高なのでご利用は計画的に。上手に準備して、必要なサービスにだけお金を払うのがLCC流です。

✈️ Peach(ピーチ)

PeachはANAグループが展開する日本発のLCCで、東京(成田・羽田)から台北・ソウルなどの近距離国際線を中心に展開。特に羽田発着の便があるのはLCCとしては貴重で、都心からのアクセスの良さが魅力です。毎月1日に実施される「Peach DAY!」セールでは驚くような格安チケットが登場することも。シンプルで使いやすい予約サイトも特徴です。
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6. 予約のしやすさ、変更・キャンセルポリシー

LCCを利用する際の予約方法や、急な予定変更への対応も気になるポイントです。ここでは各社の予約プラットフォームの使い勝手と、キャンセル・変更の可否や手数料について比較します。

予約のしやすさ・決済方法

5社とも基本はウェブサイトまたは公式アプリからオンライン予約します。Peach、Jetstar、エアアジア、スクートはいずれも日本語サイトが整備されており、国内大手と遜色ない操作性です。特にエアアジアのアプリは直感的で使いやすく、セール情報の通知も受け取れます。ZIPAIRも日本語・英語対応の公式サイトで予約しますが、ややシンプルな分、搭乗者情報やオプション選択を順次入力していく形式です。日本発着のLCCはほぼ日本語OKなので、言語面の心配は不要でしょう。

決済方法は各社でクレジットカード(VISA/Master等)が主ですが、PeachやJetstarではコンビニ支払いも可能です。Peachは予約後72時間以内ならコンビニ払いを選べます(手数料あり)。クレカをお持ちでない学生さんなどにはありがたいですね。エアアジアもかつてコンビニ決済対応していましたが、現在は国際線ではカード決済が主流です。スクートやZIPAIRはカードかデビットカードが基本になります。

予約時には座席指定や荷物追加、保険加入など様々なオプションが表示されます。これらは必要なものだけチェックしましょう。例えばJetstar予約時、「スポーツ用品追加しませんか?」等が出ますが不要なら無視してOK。エアアジアは座席指定をスキップすると自動で席が割り当てられ無料にできますが、案内画面では有料席を薦めてくるので戸惑うかもしれません。LCCの予約画面はときに広告や選択肢が多く見えますが、焦らず読み進めれば問題ありません。

なお、電話予約や代理店での購入は基本割高です。例えばPeachはコールセンター電話予約手数料が1人当たり2,200円かかります。Jetstarもコールセンター経由は手数料が上乗せされます。したがって特別な事情がない限り、公式ウェブで直接予約するのが安くて確実です。

変更・キャンセルポリシー

LCCの航空券は基本的に安い代わりに変更・キャンセルが制限されます。各社の運賃タイプごとにルールが異なりますが、共通して言えるのは「最安運賃はキャンセル不可、変更は有料」ということです。

具体的に見てみましょう。Peachの場合、最安の「シンプルピーチ」は払い戻し不可、予約変更は搭乗1時間前まで可能ですが手数料3,300円+運賃差額が必要です。一方「バリューピーチ」や「プライムピーチ」だとキャンセル時にピーチポイント(次回以降に使えるポイント)で払戻し可、もしくは手数料1,100円で現金払い戻しがあります。ただし出発日近くなると返金額が減ったり条件が付きます。Jetstarも「Starter」はキャンセル不可、変更は手数料+差額で可能です。Jetstarはオンラインでの日時変更が可能で、確か出発2時間前まで受付ていたはずです。ZIPAIRは基本的に払い戻し不可ですが、予約から24時間以内でかつ出発1週間以上先なら全額返金という米国規則に準じた対応があります。それを過ぎると返金不可となり、変更も手数料と差額次第になります。実際にZipair利用者の報告では「予約後24時間以内にキャンセルしたら税金のみ即時返金され、運賃は戻らなかった」との声もあり、Zipairはかなり厳しめのポリシーのようです。エアアジアもキャンセル不可が基本で、変更は出発数時間前まで手数料支払いで可能です(変更手数料は路線によりますが数千円程度)。スクートも一番安い運賃だと返金不可、日付変更は手数料+差額で可です。

要は、「安いチケットほど融通が利かない」と覚えましょう。予定が固定なら問題ありませんが、「行けなくなるかも」という場合は、多少高くても変更可能な運賃にするか、旅行保険のキャンセル補償特約を検討すると安心です。

変更手続きは各社ともウェブ上の予約管理画面からできます。PeachやJetstarはサイトの「予約確認/変更」ページで便や日付の変更が可能です。ただし変更時に元のオプション(座席指定や受託手荷物)は一旦キャンセル扱いとなり、払い戻しされず、新たに付け直す必要がある点に注意と公式にも記載があります。変更後の運賃が安くなっても差額返金はありません。まさに「LCCは前に払ったお金は返さない」方式ですね。

キャンセル(払い戻し)については、原則として大半のLCCチケットは払い戻し不可です。例えばJetstarの規約では「予約の払い戻しはできません。ただし政府によるフライト取り消し等の場合は返金」とあります。Peachもシンプルピーチはキャンセル=放棄です。ただ、欠航や大幅遅延など航空会社都合の場合は全額返金されます。この点は大手と同じで、運休時の対応はしっかりしています(別便への振替か払い戻しか選べます)。

また、LCCでも24時間以内キャンセル規定が米国路線などでは適用されます。ZIPAIRは米国発着予約に関し24時間以内なら全額返金に応じる旨を案内しています。日本国内では義務ではないですが、エアアジア・スクートあたりも顧客対応として検討するケースがあるようです。

その他のポイントとして、名前の変更はJetstarが有料で認めています(航空券を他人に譲る場合など)。PeachやZIPAIRは名義変更不可なので要注意。スペルミス修正程度は連絡すれば対応してくれる場合もあります。

予約変更やキャンセル手続きはすべて自己責任で行う必要があり、期限を過ぎると一切できなくなるので、予定が変わった時点ですぐ手配しましょう。LCC各社のカスタマーサポートは電話が繋がりにくいこともありますが、Webやチャットサービスを活用して冷静に対応すれば大丈夫です。

まとめると、「LCCの安売りチケットは基本キャンセル不可・変更有料」です。フルサービスキャリアのような柔軟さはないので、予定が確定してから買うのが鉄則です。逆に言えば予定さえ固まっていればその分安く買えるわけで、ここはトレードオフですね。「念のため予備日も押さえておいて後でキャンセル」はLCCでは通用しないので要注意です(キャンセルしても払い戻しゼロなので)。どうしてもという場合はキャンセル可の高い運賃や付帯保険の利用も検討しましょう。

7. 定時運航率や遅延傾向の比較

安くても飛行機が遅れてばかりでは困ります。ここでは各社の定時運航率(オンタイムパフォーマンス)や遅延の傾向について、入手可能なデータを元に比較します。

日本の国内線統計(国土交通省)によると、2023年度の定時運航率はJetstar Japanが83.49%、Peachが79.65%でした。これは出発予定時刻から15分以内に出発した割合を示しています。大手ANAは83.47%で、なんとジェットスターより僅かに低かったほどです。もっともこの年は羽田空港の混雑や人手不足でANA/JALが大きく遅延率を悪化させた特殊事情がありますが、少なくとも「LCCだから極端に遅れる」ということはないと分かります。Jetstarは国内線就航当初「しょっちゅう遅れる」と言われた時期もありましたが、最近は運航も安定しているようです。

Peachの約79.7%という数字は主要航空会社中ではやや低めで、5回に1回は15分以上遅延していた計算です。要因として、新千歳や那覇など天候影響受けやすい路線が多かったことや、機材繰りトラブルが多少生じたことが考えられます。一方、ZIPAIRやスクートといった国際線主体LCCの定時率は公的なまとまったデータが見当たりませんが、参考までにスクートは2023年「世界で最も定時性の高い長距離LCC」に選ばれたほど評価が高いです。またタイ・エアアジア(エアアジアグループ)は定時到着率92.3%で世界のLCC第2位につけたとの報道もあり、LCCだから遅れるという先入観は必ずしも当てはまりません。むしろアジア地域では、タイ・エアアジアやインドのインディゴのように大手顔負けの高い定時運航率を叩き出すLCCも存在しています。

もっとも、遅延がゼロではないのも事実です。LCC特有の傾向として、1日に飛行機1機で何区間も飛ぶため、朝の遅延が夜まで響くことがあります。例えばJetstarの朝イチ成田発が機材トラブルで1時間遅れると、折り返し便や夕方便までずれ込むケースです。ただ、各社とも近年は機材繰り予備も確保し、遅延時のリカバリーにも努めています。PeachやJetstarではTwitter等で遅延・欠航情報を逐一発信しており、情報公開も進んでいます。

欠航率については、PeachやJetstarは約2~3%前後(100便に2~3便程度)と報告されています。台風や雪など天候要因が大半ですが、まれにパイロット不足で減便した例も過去にはありました。ただ近頃はパイロットや整備士も増員され、安定運航に努めています。

LCC利用時に留意すべきは、万一大幅遅延や欠航になった際のフォローです。大手なら後続便へ振替えてくれますが、LCCは便数が少ないため「次の自社便は翌日」ということもあり得ます。その際、多くのLCCでは他社便振替は基本せず、払い戻しまたは後日の自社便振替となります。例えばZIPAIRで欠航した場合、翌日まで待つ必要が生じるかもしれません。旅程に余裕がない時はこのリスクも考慮しましょう。旅行保険の費用補償オプションに入っておけば、ホテル代などの負担軽減にはなります。

とはいえ、通常時であれば多少の遅れはあっても大幅な遅延はまれです。PeachやJetstarでは定時運航率80~85%程度、ZIPAIRもSkytrax長距離LCC部門で世界4位に入るなど健闘しています。エアアジアは就航地多数ゆえ一概に言えませんが、タイ・エアアジアXの成田線なども概ね時間通り運航しています。スクートは高評価の定時運航で、SIA系のきめ細かな運用が効いているのでしょう。

結論として、「LCCだから極端に遅延が多いわけではないが、便数が少ない分遅延時の影響は大きい」と言えます。フライトスケジュールにシビアな予定がある場合(乗継や重要会議など)、前日移動にする・早朝便ではなく余裕ある時間帯を選ぶ等の自衛策をおすすめします。とはいえ通常旅行なら過度に心配する必要はなく、少しの遅延は旅のご愛嬌くらいに構えておくと良いでしょう。

8. 各社の強み・弱みとおすすめタイプ

最後に、それぞれのLCC5社の特徴を総括し、「どんな旅行者・用途に向いているか」を整理します。価格や路線以外にもサービス姿勢やアライアンスなど違いがありますので、強み・弱みと併せて参考にしてください。

Peach(ピーチ) – 強み:日本発の草分けLCCで信頼感◎。ANA系列で安全面の評判も良く、日本語サポートも万全。羽田発着路線を持つ唯一のLCCで利便性が高い。国内線ネットワークが広く、地方発国際線も充実。キャンペーンも頻繁でファン層が厚いです。弱み:座席は狭く、荷物に厳しい。7kg超過には厳格で、持込規定超過時の追徴料金も容赦なし。国際線路線は韓国・台湾中心で東南アジア方面が手薄。定時運航率もやや低め傾向。おすすめタイプ:LCC初心者や韓国・台湾への短期旅行に◎。日本語案内が手厚いのでシニア層にも安心です。「LCCでも日本らしい丁寧さがほしい」方に向いています。

Jetstar(ジェットスター) – 強み:国内外路線が多彩で利便性高い。国内線就航地最多クラスで、国際線も台北・マニラなどカバー。Qantas傘下で安全管理もしっかり、コードシェアでJALマイルも貯まるケースあり。国内外の乗継にも強く、成田では自社便乗継カウンターも設置。弱み:成田第3ターミナル発のみで都心から遠い。機内サービスは極力簡素、エンタメ無し。かつては遅延が多い印象だったが近年改善。電話窓口が有料で繋がりにくいなどカスタマー対応に課題という声も。おすすめタイプ:「とにかく安く全国各地やアジアへ行きたい若者」に◎。バックパック1つでフットワーク軽く飛び回る旅行者や、LCC慣れした人に好適です。国内線込み旅行や北海道~沖縄を結ぶ長距離移動にも重宝します。

ZIPAIR(ジップエア) – 強み:新しい機材と快適装備、ビジネスクラス並みサービス。787による長距離路線展開で、フルフラット席や無料Wi-Fiなど他社にない付加価値。JAL直系で安全・定時運航も信頼性高く、客層やCA対応も落ち着いた雰囲気。運賃もビジネス席まで含め割安感大。弱み:便数が少なく、万一のスケジュール変更リスクあり。各方面1日1便のみなので、欠航時の振替選択肢が限られる。機内食クオリティが期待ほどでなかったり、深夜発着便が多く体力勝負になる点も。就航地が成田中心で、関西や地方から使いにくいのも難点。おすすめタイプ:「長時間フライトでも安く快適に行きたい人」に◎。米国や東南アジアへの旅行でビジネスクラスは高いけどZIPAIRなら…というニーズにピッタリです。出張で経費を抑えつつWi-Fiで仕事したいビジネスマンや、子連れで広い席が欲しいファミリーにも選ばれています。

エアアジア(AirAsiaグループ) – 強み:世界No.1評価のLCCブランド、東南アジア最強ネットワーク。16年連続でWorld’s Best LCCに輝くなどサービス・価格競争力は折り紙付き。マレーシア、タイ、フィリピン等各国に姉妹航空を持ち、東京から各国への乗継ぎもスムーズ(エアアジア同士の乗継サービスも一部あり)。ウェブ・アプリが使いやすく、しょっちゅう大型セールを開催するためとにかく安い。弱み:日本での存在感がやや不安定。かつてエアアジア・ジャパンが撤退した経緯もあり、日本発路線は少数。成田からクアラルンプール線は台北経由となり直行便ではない点など、利便性で他社に譲る部分も。LCC慣れしていないと公式サイトの英語表記(細則など)に戸惑うケースも。おすすめタイプ:「東南アジアを縦横無尽に旅したいバックパッカー」に◎。例えば東京からエアアジアでバンコクへ、その先エアアジアでプーケットやアンコールワットへ…と全旅程を安く組めます。費用最優先の学生旅行や、頻繁にアジア各国に行く旅慣れた人に支持されています。

スクート(Scoot) – 強み:シンガポール航空グループの信頼感、高い定時運航率。世界の長距離LCC部門トップに選ばれるなど品質評価が高く、シンガポール航空グループ譲りの機材整備や訓練で安心感があります。機内も787で静か、座席も比較的ゆとりがあり、ビジネス相当席「ScootPlus」はリクライニングシートで快適。定時性も非常によく、「遅れにくいLCC」として知られます。弱み:路線が限定的で融通が利かない。東京からは台北経由シンガポール1路線のみで、目的地が限られます。他都市へはシンガポール乗継が必要ですが、スクート間の乗継保証サービスが限定的で、自前で乗継手配する必要あり。日本語対応も他社ほど手厚くなく、問い合わせは英語がメインになる場合も。おすすめタイプ:「シンガポール旅行やその先の南国リゾートに行く観光客」に◎。例えばシンガポール経由でバリ島やペナン島へスクート便を継げば、シンガポール航空グループよりぐっと安い旅ができます。シンガポール航空グループのマイレージ(KrisFlyer)を貯めたい人にも一部加算可能で魅力です。初めてのLCCでもサービス重視派の方に向いています。

こうして見ると、それぞれカラーの異なる5社が揃っているのが分かります。PeachとJetstarは国内線主体で日本市場密着型、ZIPAIRは長距離路線で独自路線、エアアジアとスクートは海外資本で国際ネットワークが強みと、棲み分けられています。旅行プランや重視点に合わせて使い分ければ、「安いけど満足度高い旅」が実現できるでしょう。

9. まとめ

以上、東京発着で利用できる主要LCC5社について、路線・運賃からサービス面まで徹底比較しました。総じて言えるのは「LCC=安かろう悪かろう」は昔の話で、2025年現在では安全性もサービス水準も向上し、十分満足できる移動手段になっている」ということです。

価格面では各社ともフルサービス航空の半額以下の運賃を提示し、セールを狙えば信じられない安さで海外へ飛べます。フライトスケジュールもLCCだから極端に悪いということはなく、主要路線は毎日運航でオンタイム率も8~9割と許容範囲です。快適性も、ZIPAIRやスクートのように無料Wi-Fiや電源が使えるケースが出てきており、「LCCでもここまでできるのか!」と驚く面もあります。機内食こそ有料ですが、その土地の名物料理が楽しめたりとポジティブに捉えることもできます。

もっとも、LCC利用で留意すべきポイントも再確認しておきましょう。手荷物は7kgまで無料、預けるなら事前購入を!そして変更・キャンセルは基本できないので予定を固めてから予約しましょう。それから、時間に余裕を持った旅程を組むのも大切です。万一の遅延・欠航に備え、乗継便との間隔を空けたり、最終日の予定は詰め込みすぎないなど工夫しましょう。「LCCは遅れるかも」を織り込んでおけば慌てずに済みますし、実際は大半予定通りに飛んでくれるでしょう。

各社の強みを活かせば、旅はさらに快適になります。例えば、「とことん安さ重視」ならエアアジアのセールを狙い撃ち、「多少高くても快適重視」ならZIPAIRの広い席で夜行もぐっすり…という具合に、自分の旅スタイルに合ったLCCを選べます。本記事で紹介した比較ポイントを参考に、「この旅はどのLCCと相性が良いか」ぜひ検討してみてください。

最後に、LCC利用は環境意識的にも意味があります。より多くの人が空の旅を楽しめるよう競争が促され、無駄を省いた運航は燃費効率も向上します。賢くLCCを使いこなせば、浮いた旅費で現地での体験を充実させることができます。「安い・早い・それなり」のLCCから「安い・早い・そして思ったより快適!」なLCCへ…。時代とともに進化する格安航空を上手に活用し、あなたの次の旅が楽しくお得なものになりますように!

参考情報出典: Peach公式発表資料・運航スケジュール、国交省発表の定時運航統計、旅行メディアによるLCCセール情報、利用者レビューなど。各種データは2025年時点の最新情報に基づきますが、実際のサービス内容や運賃は変更される場合がありますので、予約時には公式サイト等で最新情報をご確認ください。

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