目次

  1. 金閣寺
  2. 二条城
  3. 賀茂御祖神社
  4. 平等院鳳凰堂
  5. 清水寺

 古くから日本の政治の中心地として栄えた京都府には、各時代で隆盛を極めた偉人たちの残した建造物や、日本の歴史上重要な役割を担った場所が数多くあります。今回は、京都府の世界文化遺産に指定されている名所を紹介します。 

1 金閣寺

 「金閣寺」は室町時代の将軍、足利義満によって建立されました。正式名称は「鹿苑寺」といいます。金色に輝く舎利殿は三層の造りになっており、層によって建築形式が違います。舎利殿の目の前に広がる「鏡湖池」には様々な島々や岩が置かれ、天気の良い日には金閣が反射して素晴らしい景色を見せてくれます。

2 二条城

 「二条城」は江戸時代の徳川幕府の盛衰を見届けてきた城で、15代将軍慶喜がここで大政奉還を行いました。見所は豪華な二の丸御殿とふたつの大手門です。二の丸御殿の内部は、四季折々の花を描いた狩野派の障壁画で装飾されており、将軍家の権威が相当なものであったことがうかがえます。

3 賀茂御祖神社

 「賀茂御祖神社」は京都を流れる鴨川の下流に位置しているため、下鴨神社と呼ばれています。京都有数の縁結びのパワースポットで、他にも長寿や安産などにもご利益があるとされています。国歌「君が代」の歌詞に出てくる「さざれ石」はこの神社に存在します。京都三大祭りの葵祭も行われています。

4 平等院

 「平等院」は京都府宇治市にある寺院です。その中にある平等院鳳凰堂は10円玉に描かれていることで有名です。平等院鳳凰堂は平安時代に全盛を誇った藤原頼通によって極楽浄土を再現したといわれています。池に浮かぶように建てられた鳳凰堂には金色の鳳凰が輝き、とても荘厳な佇まいです。秋にはオレンジ色のカエデが鳳凰堂を取り囲み、紅葉狩りを楽しめます。

5 清水寺

 「清水寺」は奈良時代末期に建立された歴史ある寺院で、「清水の舞台から飛び降りる」ということわざで知られる名所です。「清水の舞台」は約13メートルの高さの崖からせり出した舞台で、伝統的な建築技法が用いられています。また、「音羽の滝」から流れ落ちてくる水を、願い事をしながらひとくちいただくと願いが叶うとされています。

まとめ

 今回、紹介したスポットはすべて世界文化遺産に指定されているものです。京都府にはまだまだ数多くの史跡が存在します。京都府の名所を巡ることで、日本の歴史を知ることにもつながりますし、十字の街並みを歩いているだけでも古都・京都の風を感じることができると思います。歴史的背景を知ってから観光するとさらに楽しめると思いますので、旅の準備の際には少しだけお勉強していくのも良いかもしれません。